ネットワーク
モデルイヤー2016年以降の車両の場合、シャーシCAN (CAN E) には2つのバリエーションがあります。
バリエーション 1:
車両にバリエーション 2 に列挙されたいずれのオプション・コードも含まれていない場合は、これまでと同様にシャーシ CAN はひとつのみです。
バリエーション 2:
車両が以下のオプション・コードのいずれかを含んでいる場合、シャーシ CAN 1 (CAN E1) およびシャーシ CAN 2 (CAN E2) が存在します:
• バックアップカメラ(コード218)
• 死角アシスト (コード 234)
• 調整ダンパ付スチールサスペンションコード(コード459)
• タイヤ空気圧チェックシステム(コード475)
• レーンキープアシスト(コード476)
• 交通標識アシスト(コード513)
• バイ・キセノン・ヘッドランプ (コード 614)
• バイ・キセノン・ヘッドランプ (アクティブ・コーナリング・ランプ内蔵) (コード 615)
• バイ・キセノン・ヘッドランプ (コード 618)
• インテリジェント・ライト・システム (左側通行) (コード 621)
• インテリジェント・ライト・システム (コード 622)
• スタティック LED ヘッドランプ (左側通行) (コード 631)
• スタティック LED ヘッドランプ (右側通行) (コード 632)
以下のテキストでは、バリエーション 1 とバリエーション 2 に分けて説明しています。モデル・イヤー 2016 年以前の車両はバリエーション 1 に分類されます。
P83.40-5081-79
A1 | インストルメント・クラスタ | N3/10 | ME コントロール・ユニット (ガソリン・エンジン) | |
A9 | エアコン・コンプレッサ (モデル 117、156、176、242 (モデル 242.890 以外)、246 マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 非装備) | N10 | SAM コントロール・ユニット | |
A9y1 | エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブ (モデル 117、156、176、242 (モデル 242.890 以外)、246 マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 非装備) | N13 | 温度管理コントロール・ユニット (モデル 242.890) | |
A9/5 | エレクトリックエアコンコンプレッサ(モデル242.890) | N22/7 | KLA コントロール・ユニット | |
A9/5m1 | エアコンコンプレッサモータ(モデル242.890) | N22/7s2 | 内気循環モード・ボタン | |
A9/5n1 | エアコンコンプレッサコントロールユニットおよびパワーエレクトロニクス(モデル242.890) | N22/7s4 | デフロスタ・ボタン (モデル 242.890 以外) | |
A9/7 | マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備) | N22/7s4 | フロント・ウインドウ・デフォッガ・デフロスタ・ボタン (モデル 242.890) | |
A9/7y1 | エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備) | N33/5 | 高電圧PTCヒータ(モデル242.890) | |
A9/7y2 | エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備) | N33/5b1 | 高電圧PTCヒータ温度センサ(モデル242.890) | |
A32m1 | ブロワ・モータ | N69/1 | 左フロント・ドア・コントロール・ユニット | |
A32n1 | ブロワ・レギュレータ | N69/2 | 右フロント・ドア・コントロール・ユニット | |
A40/3 | COMAND ユニット (COMAND APS (DVD チェンジャ内蔵) (コード 512) またはシングル DVD ドライブ搭載 COMAND APS (ナビゲーション付き) (コード 527) または COMAND APS (コード 531) または COMAND (日本仕様) (コード 532) 装備) | N70 | ルーフ・オペレーティング・コントロール・ユニット | |
B10/4 | 車内温度センサ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) | N70b1 | ファン内蔵車内温度センサ | |
B10/6 | エバポレータ温度センサ | N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット | |
B11/4 | 水温センサ (モデル 242.890 以外) | N93/8 | ゲートウェイ・ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット (モデル 242.890) | |
B12/2 | 冷媒プレッシャ・センサ | N127 | ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット (エンジン 607 の場合はシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) およびドライブ・トレイン CAN に接続、モデル 242.890 の場合はシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) に接続) | |
B14 | 外気温度センサ | R22/3 | PTC 補助ヒータ (ディーゼル・エンジン) | |
B31 | 外気汚染度センサ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) | S24/1 | セントラル・エア・ディストリビューション・ポジション検知マイクロスイッチ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) | |
B32/3 | ソーラ・センサ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) | Y19/1 | 高電圧バッテリ冷却シャットオフバルブ(モデル242.890) | |
B38/1 | ライトセンサ(モデル117.9および2014年11月3日以降はモデル242、246および2015年9月1日以降はモデル176、ECOスタートストップ機能(コードB03)装備およびレインセンサ付ワイパ(コード345)非装備) | Y19/3 | フロントエバポレータシャットオフバルブ(モデル242.890) | |
B38/1b1 | 湿度/温度センサ(モデル117.9および2014年11月3日以降はモデル242、246および2015年9月1日以降はモデル176、ECOスタートストップ機能(コードB03)装備およびレインセンサ付ワイパ(コード345)非装備) | CAN B | 車内 CAN | |
B38/2 | レイン/ライトセンサ(モデル117.9および2014年11月3日以降はモデル242、246および2015年9月1日以降はモデル176、ECOスタートストップ機能(コードB03)およびレインセンサ付ワイパ(コード345)装備) | CAN E | シャーシ CAN (バリエーション 1) | |
B38/2b3 | 湿度/温度センサ(モデル117.9および2014年11月3日以降はモデル242、246および2015年9月1日以降はモデル176、ECOスタートストップ機能(コードB03)およびレインセンサ付ワイパ(コード345)装備) | CAN E1 | シャーシ CAN 1 (バリエーション 2) | |
B82 | 車内湿度/温度センサ(モデル117、156およびモデル176(2015年8月31日以前)およびモデル242、246(2014年11月2日以前)ECOスタートストップ機能(コードB03)装備) | CAN E2 | シャーシ CAN 2 (バリエーション 2) | |
B102/1 | エアコン・コンプレッサ・バキューム・センサ (モデル 242.890) | CAN EL | エレクトリック・ドライブ CAN (モデル 242.890) | |
M2/4 | センタ・エア・ディストリビューション・アクチュエータ | CAN T | ドライブ・トレイン CAN (エンジン 607) | |
M2/5 | 外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータ | CAN V | 車両 CAN バス (モデル 242.890) | |
M2/6 | 左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | LIN B8 | クライメート・コントロール LIN | |
M2/7 | 右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) | LIN B8-1 | クライメート・コントロール LIN (モデル 242.890) | |
M4/7 | ファン・モータ | LIN B13 | ルーフLIN | |
M13/5 | クーラント循環ポンプ (余熱ヒータ利用機能の場合、オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外) | A | モデル 242.890 | |
M91/6 | ヒータ回路循環ポンプ(モデル242.890) | B | エンジン 607 | |
N2/10 | 補助レストレイント・システム・コントロール・ユニット | I | バリエーション 1 のネットワーク | |
N3/9 | CDI コントロール・ユニット (ディーゼル・エンジン) (エンジン 651 の場合はシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) に接続、エンジン 607 の場合はドライブ・トレイン CAN (CAN T) に接続) | II | バリエーション 2 のネットワーク |
機能前提条件の概要
クライメート・コントロールの制御の場合:
• ターミナル 15 「オン」
• オートマチック・クライメート・コントロールがオンになっている
冷房モードの場合:
• エンジン作動(モデル242.890以外)
• エアコン・コンプレッサがオンになっている (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 非装備)
• マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサがオンになっている (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備)
• エレクトリックエアコンコンプレッサがオンになっている(モデル242.890)
エバポレータ乾燥のため:
• エンジン・オフ
余熱ヒータ利用 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外) のため:
• ターミナル 15C オンまたはターミナル 15R オン
ターミナル 15 のターミナル・ステータスは、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットが車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) または ME コントロール・ユニット (エンジン 270 および 133) は、シグナル「エンジン作動」をシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
エンジン 607 の場合、CDI コントロール・ユニットはシグナル「エンジン作動」をドライブ・トレイン CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
モデル 242.890 の場合、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットはシグナル「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」をシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
クライメート・コントロール制御の概要
車内のエレクトロニック・テンパラチャ・コントロールおよびエア・ディストリビューションは、KLA コントロール・ユニットで選択した設定内容およびさまざまなセンサで検出された変数 (車内温度、外気温度、水温、車両スピードなど) に応じて行われます。これらの変数の算出については、この後で説明します。
KLA コントロール・ユニットは、車内 CAN およびクライメート・コントロール LIN を介して車両電装品と相互に連結されています。このため、制御の質を改善し、エネルギ消費を低減するために、関連する影響値を考慮に入れることが可能です。
モデル 117, 156, 242, 246
モデル 176
コード 516 非装備 (オーディオ 5 USB)
KLA コントロール・ユニットで温度、エア・ディストリビューションあるいは風量を変更する設定を行うと、変更した設定値が短時間、オーディオ / COMAND 用ディスプレイ (A40/8) に表示されます。
クライメート・コントロール制御機能には以下の部分機能が含まれています:
• 変数の検知および評価の機能順序
• エアコン・コンポーネント制御の機能順序
• 外気モードの機能順序
• 内気循環モードの機能順序
• デフロスタ機能の機能順序
• エバポレータ乾燥の機能順序
• 余熱ヒータ利用の機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外)
• 事故発生後(クラッシュシグナル送信後)のエアコンカットオフの機能順序(2013年6月1日以降)
• 最大冷房能力の機能順序 (米国仕様 (コード 494))
変数の検知および評価の機能順序
さらに KLA コントロール・ユニットで行われた設定のため、以下の変数が検知され、評価されます:
• 外気温度
• 車内温度
• フロント・ウインドウの温度および湿度 (ECO スタート・ストップ機能 (コード B03) 装備)
• 水温
• エバポレータ温度
• 冷媒プレッシャ
• エアコン・コンプレッサでの冷媒バキューム (モデル 242.890)
• 日光 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
• エア・クオリティ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
• 車両スピード
• エンジン回転数 (モデル 242.890 以外)
• ドア・ステータス
• サイド・ウインドウ調整
• ボイス・オペレーティング・システム (SBS) のステータス (COMAND APS (DVD チェンジャ内蔵) (コード 512) またはシングル DVD ドライブ搭載 COMAND APS (ナビゲーション付き) (コード 527) または COMAND APS (コード 531) または COMAND (日本仕様) (コード 532) 装備)
外気温度
外気温度センサは外気温度を検出します。SAM コントロール・ユニットは、外気温度センサのシグナルを直接読み取り、外気温度を算出して、それを車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。KLA コントロール・ユニットはこの値を、ミックス・エア・フラップの開き量を調節して希望する車内温度に調節するために使用します。停車中は、温度の測定値と外気温度が大きく異なることがあります。このため、外気温度が温度制御に考慮されるのは、車両スピードが 20 km/h 以上の場合のみです。イグニッションをオン / オフにするとき、および速度が 20 km/h 未満のときは、最後に測定された温度値に基づきます。
車内温度
車内温度は以下のように検知されます:
• ルーフ部分の車内温度:
ルーフ・オペレーティング・コントロール・ユニット内のファン内蔵車内温度センサは、ルーフ付近の車内温度を検知します。ルーフ・オペレーティング・コントロール・ユニットは、車内温度をルーフ LIN を介して SAM コントロール・ユニットに送信します。SAM コントロール・ユニットは、これを車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。ファンは、温度を測定するために車内の空気を吸引します。
• インストルメント・パネル付近の車内温度 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備):
車内温度センサは、インストルメント・パネル付近の車内温度を検知します。KLA コントロール・ユニットは車内温度センサのシグナルを直接読み取ります。車内温度センサに内蔵されているファンは、温度測定のために車内からエアを吸入します。
ファンは、車内温度センサ付近の内気循環を常に行います。これにより、温度測定を高い精度で行うことができます。また、車内の気流状態とほぼ無関係にテンパラチャ・コントロールを行うことが可能です。車内温度センサの測定値から平均値を出します。この平均値は、外気温度センサの値と一緒に、KLA コントロール・ユニットにメモリされた特性マップに合わせて調整され、車内温度の制御に使用されます。
以下の場合、KLA コントロール・ユニットが車内温度の平均値を維持します:
• サイド・ウインドウ「開」
• ドア「開」
これにより、すぐにエアコンが設定した基準温度で作動し続けることができます。
モデル 117, 156, 176, 242, 246
コード 581 装備 (オ一トマチック·クライメ一ト·コントロ一ル)
車内温度は、運転席では左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により、助手席では右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により別々に行われます。
モデル 117, 156, 176, 242, 246
コード 581 非装備 (オ一トマチック·クライメ一ト·コントロ一ル)
車内温度は、左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により運転席と助手席で同時に制御されます。
フロント・ウインドウの温度および湿度 (ECO スタート・ストップ機能 (コード B03) 装備)
モデル117(モデル117.9以外)、156およびモデル176(2015年8月31日以前)およびモデル242、246(2014年11月2日以前):
車内湿度 / 温度センサは、相対的な湿度および温度をフロント・ウインドウの内側で直接測定します。これらのデータから露点温度が計算されます。SAM コントロール・ユニットは、この車内湿度 / 温度センサのシグナルをルーフ LIN を介して読み取ります。
モデル117.9およびモデル242、246(2014年11月3日以降)およびモデル176(2015年9月1日以降):
ライト・センサ (レイン・センサ付きワイパ (コード 345) 非装備) またはレイン / ライト・センサ (レイン・センサ付きワイパ (コード 345) 装備) 内の湿度 / 温度センサは、相対的な湿度および温度をフロント・ウインドウの内側で直接測定します。ライト・センサ (レイン・センサ付きワイパ (コード 345) 非装備) またはレイン / ライト・センサ (レイン・センサ付きワイパ (コード 345) 装備) は、湿度 / 温度センサのシグナルを直接読み取り、露点温度をルーフ LIN、SAM コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
ウインドウにくもりが生じるおそれがある場合、エアコン・コンプレッサのオンまたはエンジンの始動 (ECO スタート・ストップ機能 (コード B03) 装備) などの該当する対抗措置が講じられます。
水温
水温センサはクーラントの温度を検知します。CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) または ME コントロール・ユニット (エンジン 133、270) は、水温センサのシグナルを直接読み取り、水温を算出し、これをシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
エンジン 607 の場合、CDI コントロール・ユニットは水温をドライブ・トレイン CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
モデル 242.890 の場合、KLA コントロール・ユニットは高電圧 PTC ヒータ温度センサのシグナルをクライメート・コントロール LIN を介して読み取ります。
水温はミックス・エア・フラップの制御およびクーラント循環ポンプ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外およびモデル 242.890 以外) またはヒータ回路循環ポンプ (モデル 242.890) の制御に使用されます。
エバポレータ温度
エバポレータの氷結を防ぐため、その部分の温度をエバポレータ温度センサが検知します。KLA コントロール・ユニットが直接、エバポレータ温度センサのシグナルを読み取ります。エバポレータ温度が約 2 °C まで低下すると、モデル 117、156、176、242 (モデル 242.890 以外)、246 の場合はエアコン・コンプレッサがオフになります。モデル 242.890 の場合、高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブおよびフロント・エバポレータ・シャットオフ・バルブが制御されます。これにより、高電圧バッテリの冷却が引き続き可能です。
冷媒プレッシャ
冷媒プレッシャ・センサが冷媒圧力を検知します。冷媒圧力は、保存されている温度圧力曲線と比較されます。冷媒圧力が 1.7 bar 未満のとき、および 28 bar 以上のとき、エアコン・コンプレッサは停止するか、起動しなくなります。冷媒プレッシャ・センサのシグナルは KLA コントロール・ユニットにより直接読み取られます。
エアコン・コンプレッサでの冷媒バキューム (モデル 242.890)
エアコン・コンプレッサ・バキューム・センサは、エアコン・コンプレッサの前 (低圧側) で冷媒の負圧を検出します。
高すぎる気体温度および低すぎる吸引圧力からエレクトリック・エアコン・コンプレッサを保護するため、エアコン・コンプレッサ回転数は、エアコン・コンプレッサ・バキューム・センサによって以下の特性曲線にしたがって制限されます:
• 0.7 bar 未満 = エアコン・コンプレッサ・オフ
• 0.9 bar = 最大回転数3000 rpm
• 1.1 bar = 最大回転数4500 rpm
• 1.2 bar = 最大回転数5500 rpm
• 1.5 bar = 最大回転数9000 rpm
エアコン・コンプレッサ・バキューム・センサのシグナルは温度管理コントロール・ユニットによって直接読み取られ、エレクトリック・ドライブ CAN、ゲートウェイ・ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、車両 CAN バス、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信されます。
日光 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
ソーラ・センサは、日光の車両に対する入射角度と強さを検知します。
KLA コントロール・ユニットは、ソーラ・センサのシグナルを直接読み取ります。
この値に応じて、車内温度およびファン回転数が適合されます。日光が一方向だけから差し込んでくるときは、左右の標準基準温度の差が適切に設定されます。
エア・クオリティ (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
外気汚染度センサは以下の環境影響を検知します:
• 一酸化炭素を含む外気の負荷
• 窒素酸化物を含む外気の負荷 (NOx)
さらに、外気汚染度センサは以下の値を検出します:
• 外気温度
• 相対湿度
• 露点外気温度
KLA コントロール・ユニットは、外気汚染度センサのデータをクライメート・コントロール LIN を介して読み取り、これを評価し、この値に応じて内気循環機能を制御します。
車両スピード
インストルメント・クラスタは、車両スピードを車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。車両スピードはラム・エア機能の制御および外気温度の内部計算に使用されます。
エンジン回転数 (モデル 242.890 以外)
CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) または ME コントロール・ユニット (エンジン 133、270) は、エンジン回転数をシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。エンジン 607 の場合、CDI コントロール・ユニットはエンジン回転数をドライブ・トレイン CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
エンジン回転数は特にエアコン・コンプレッサの制御に使用されます。
ドア・ステータス
各ドアのステータスは以下のコントロール・ユニットにより検出され、車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信されます:
• SAM コントロール・ユニット
• 左フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 右フロント・ドア・コントロール・ユニット
ドアが開いている場合、車内温度と外気温度の温度差が大きいときの無駄な再調整を避けるために、KLA コントロール・ユニットは現在のブロワ出力を保持します。
サイド・ウインドウ調整
サイド・ウインドウの位置は以下のコントロール・ユニットにより検出され、車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信されます:
• SAM コントロール・ユニット
• 左フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 右フロント・ドア・コントロール・ユニット
SBS のステータス (COMAND APS (DVD チェンジャ内蔵) (コード 512) またはシングル DVD ドライブ搭載 COMAND APS (ナビゲーション付き) (コード 527) または COMAND APS (コード 531) または COMAND (日本仕様) (コード 532) 装備)
SBS がオンになっているとき、ブロワ・コントローラのブロワ出力は制限されます。COMAND ユニットは、SBS のステータスを車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
エアコン・コンポーネント制御の機能順序
エアコン・コンポーネント制御の機能順序には以下の部分機能があります:
• ブロワ・モータ制御の機能順序
• エア・ガイド・フラップ制御の機能順序
• エアコンコンプレッサ制御の機能順序(モデル242.890以外)
• エレクトリックエアコンコンプレッサ制御の機能順序(モデル242.890)
• ファン・モータ制御の機能順序
• クーラント循環ポンプ制御の機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外)
• ヒータ回路循環ポンプ制御の機能順序(モデル242.890)
• PTC 補助ヒータ制御の機能順序 (ディーゼル・エンジン)
• フロント・エバポレータ・シャットオフ・バルブ制御の機能順序 (モデル 242.890)
• 高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブ制御の機能順序 (モデル 242.890)
• 高電圧PTCヒータ制御の機能順序(モデル242.890)
ブロワ・モータ制御の機能順序
通気は、ブロワ・モータの働きによって行われます。KLA コントロール・ユニットが要求をクライメート・コントロール LIN を介してブロワ・レギュレータに転送し、その後ブロワ・レギュレータはブロワ・モータを制御します。
ブロワ・モータは、内気を循環させたり、フレッシュ・エアを車内に供給したりするラジアル・ブロワを駆動します。これにより、ウインドウ・ガラスのくもりをなくし、同乗者のエア・インテークを維持するとともに、車内を速やかに快適かつ均等な温度にします。その時の KLA コントロール・ユニットの設定に応じて、空気がさまざまなエア・ダクトおよびエア吹出口を通じて車内全体に供給されます。
SBS がオンになっているとき、ブロワ出力は低減されます。
モデル 117 13/06/01 以降, 156 13/06/01 以降, 176 13/06/01 以降, 242 13/06/01 以降, 246 13/06/01 以降
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、ブロワ・モータはオフになります。
エア・ガイド・フラップ制御の機能順序
エアコン・ユニットのエア・ガイド・フラップを調整することにより、車内のエア・ディストリビューションが制御されます。以下の構成部品は KLA コントロール・ユニットによりクライメート・コントロール LIN を介して制御されます:
エアコン (コード 580) 装備車:
• 外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータを介して外気 / 内気循環フラップを調整 (外気 / 内気循環制御およびラム・エア制御)
• 左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータを介してミックス・エア・フラップを調整 (テンパラチャ・コントロール)
• セントラル・エア・ディストリビューション・アクチュエータを介してエア・ディストリビューション・ガイド・フラップを調整 (ブロワ・コントロール)
オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備車:
• 外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータを介して外気 / 内気循環フラップを調整 (外気 / 内気循環制御およびラム・エア制御)
• 左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータを介して左ミックス・エア・フラップを調整 (左テンパラチャ・コントロール)
• 右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータを介して右ミックス・エア・フラップを調整 (右テンパラチャ・コントロール)
• セントラル・エア・ディストリビューション・アクチュエータを介してエア・ディストリビューション・ガイド・フラップを調整 (ブロワ・コントロール)
エア・ディストリビューション・エア・ガイド・フラップのポジションは、セントラル・エア・ディストリビューション・ポジション検知マイクロスイッチによって検知されます。マイクロスイッチのステータスは、KLA コントロール・ユニットによって直接読み取られます。エラーが確認された場合、エア・ガイド・フラップのポジションが KLA コントロール・ユニットによりセントラル・エア・ディストリビューション・アクチュエータを介して制御されます。
モデル 117 13/06/01 以降, 156 13/06/01 以降, 176 13/06/01 以降, 242 13/06/01 以降, 246 13/06/01 以降
事故発生後 (クラッシュ・シグナル送信後)、外気 / 内気循環フラップは閉じられます。
ウインドウのくもりを防ぐため、エア・ディストリビューション・エア・ガイド・フラップはターミナル 15 オフの 2 分後に閉じられます。シグナル「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」の場合、エア・ディストリビューション・エア・ガイド・フラップは約 30 秒間閉じたままになります。その後、再びあらゆる調整ができるようになります。
ターミナル 15 がオフのときにいずれかのドアが開かれると、外気 / 内気循環フラップが外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータによって 50 % に調整されます。これにより、ドア・ロック・プレッシャが低下します。この機能は、ダイアグノシス・テスタで設定可能です。
運転席のエア吹出口 |
P83.10-2803-75
エアコンコンプレッサ制御の機能順序(モデル242.890以外)
エアコン・コンプレッサは、冷媒を吸引および圧縮する装置です。エアコン・コンプレッサの出力は、エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブを介して KLA コントロール・ユニットにより 100 % まで無段階に制御されます。KLA コントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブを直接制御します。
マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備車の場合、さらに、マグネット・クラッチが取り付けられています。これにより、エアコン・コンプレッサをベルト・ドライブの動力伝達から完全に切り離すことができます。したがって、さらなる燃料節約が可能となります。KLA コントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチを直接制御します。
さらに、KLA コントロール・ユニットはアイドル・スピード・アップ要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) を介して ME コントロール・ユニット (エンジン 270 および 133) または CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) に送信します。
エンジン 607 の場合、KLA コントロール・ユニットはアイドル・スピード・アップ要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびドライブ・トレイン CAN を介して CDI コントロール・ユニットに送信します。
CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサがオンになる際に追加的に発生する負荷に応じて、アイドル・スピードを引き上げます。
エアコン・コンプレッサは、KLA コントロール・ユニットの「A/C」ボタンまたは「OFF」ボタン (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備) によってオンまたはオフにすることができます。
モデル 117 13/06/01 以降, 156 13/06/01 以降, 176 13/06/01 以降, 242 13/06/01 以降, 246 13/06/01 以降
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、エアコン・コンプレッサはエアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 非装備) またはエアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備) を介してオフになります。
エレクトリックエアコンコンプレッサ制御の機能順序(モデル242.890)
エレクトリック・エアコン・コンプレッサは、冷媒の吸引および圧縮を行います。エレクトリック・エアコン・コンプレッサは、KLA コントロール・ユニットにより、クライメート・コントロール LIN を介して制御されます。
エレクトリック・エアコン・コンプレッサは、KLA コントロール・ユニット内の「A/C」ボタンまたは「OFF」ボタンによってオンまたはオフにすることができます。
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、エレクトリック・エアコン・コンプレッサは作動停止します。
ファン・モータ制御の機能順序
ファン・モータは、クーラントおよび冷媒を冷却します。
KLA コントロール・ユニットは冷媒圧力に応じてファンの基準回転数を算出し、要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) を介して ME コントロール・ユニット (エンジン 270 および 133) または CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) に送信します。
エンジン 607 の場合、KLA コントロール・ユニットは要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびドライブ・トレイン CAN を介して CDI コントロール・ユニットに送信します。
モデル 242.890 の場合、KLA コントロール・ユニットは要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2) を介してドライブ・トレイン・コントロール・ユニットに送信します。
ME コントロール・ユニット (エンジン 270 およびエンジン 133) または CDI コントロール・ユニット (エンジン 651 およびエンジン 607) またはドライブ・トレイン・コントロール・ユニット (モデル 242.890) は、その後エンジン温度に応じてファンの基準回転数を算出し、これを KLA コントロール・ユニットの要求と比較し、次にファン・モータを適切に制御します。
クーラント循環ポンプ制御の機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外)
クーラント循環ポンプは、エンジン装備車の場合、例えばエンジン回転数が低い場合または余熱ヒータ利用機能の使用時にクーラント回路をサポートします。
モデル 242.890 の場合、クーラント循環ポンプは、クーラントの循環だけに用いられます。
クーラント循環ポンプは、KLA コントロール・ユニットによって直接制御されます。
ヒータ回路循環ポンプ制御の機能順序(モデル242.890)
ヒータ回路循環ポンプは、クーラントを高電圧 PTC ヒータからヒータ・コアへ供給し、それによって車内の暖房を行えるようにします。ヒータ回路循環ポンプは、クライメート・コントロール LIN を介して、KLA コントロール・ユニットにより制御されます。
PTC 補助ヒータ制御の機能順序 (ディーゼル・エンジン)
PTC 補助ヒータは必要に応じて KLA コントロール・ユニットによりクライメート・コントロール LIN を介してオンにされます。
モデル 117 13/06/01 以降, 156 13/06/01 以降, 176 13/06/01 以降, 246 13/06/01 以降
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、PTC 補助ヒータはオフになります。
フロント・エバポレータ・シャットオフ・バルブ制御の機能順序 (モデル 242.890)
フロント・エバポレータ・シャットオフ・バルブは、エバポレータへの冷媒の流れを制御します。制御は冷却要求に応じて行われます。KLA コントロール・ユニットは、フロント・エバポレータ・シャットオフ・バルブを直接制御します。
高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブ制御の機能順序 (モデル 242.890)
高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブを介して、冷媒の熱交換器への流れが制御されます。冷媒が熱交換器を通過するときに、高電圧バッテリ冷却回路のクーラントから熱エネルギを奪うことで過熱を防ぎます。温度管理コントロール・ユニットは、該当する要求をエレクトリック・ドライブ CAN、ゲートウェイ・ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、車両 CAN バス、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
KLA コントロール・ユニットは、逆の経路でフィードバックをドライブ・トレイン・コントロール・ユニットに送信します。ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットは、高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブを直接制御します。
高電圧PTCヒータ制御の機能順序(モデル242.890)
高電圧 PTC ヒータは、ヒータ回路内のクーラントを加熱する役割があり、必要に応じて KLA コントロール・ユニットによりクライメート・コントロール LIN を介してオンになります。高電圧 PTC ヒータを損傷から保護するため、このヒータは水温が 90 °C になると作動停止します。水温は高電圧 PTC ヒータ温度センサによって検出されます。
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、高電圧 PTC ヒータは作動停止します。
外気モードの機能順序
外気 / 内気循環フラップが開き、エアコン・ユニットを通じて車内に外気が送られます。
内気循環モードの機能順序
内気循環モードの機能順序には以下の部分機能があります:
• 内気循環モード・ボタンによる内気循環の機能順序
• 汚染物質感知式内気循環モードの機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
内気循環モード・ボタンによる内気循環の機能順序
KLA コントロール・ユニットで内気循環モード・ボタンを 1.5 秒未満操作すると、外からのエア供給を阻止するために、外気 / 内気循環フラップが閉じられます。エアは車内のみを循環し、外の不快な匂いや有害ガスを遮断します。内気循環モード中は内気循環モード・ボタンの LED が点灯します。
KLA コントロール・ユニットは、内気循環モード・ボタンのステータスを直接読み取り、外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータをクライメート・コントロール LIN を介して制御します。
内気循環モード・ボタンを 1.5 秒以上操作すると、サイド・ウインドウおよびパノラミック・スライディング・ルーフ (パノラミック・スライディング・ルーフ (コード 413) 装備) が閉まります。それに続いて内気循環モード・ボタンを再度 1.5 秒以上操作すると、サイド・ウインドウおよびパノラミック・スライディング・ルーフ (パノラミック・スライディング・ルーフ (コード 413) 装備) が再びもとのポジションに戻ります (これらウインドウおよびルーフを内気循環モード中に手動で開いた場合を除く)。
汚染物質感知式内気循環モードの追加機能前提条件 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
• エアコン・コンプレッサ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 非装備) がオンになっている
• マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備) がオンになっている
• エレクトリック・エアコン・コンプレッサ (モデル 242.890) がオンになっている
• デフロスタ・モードが作動していない
汚染物質感知式内気循環モードの機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備)
外気汚染度センサは、外気の汚染物質値を検知します。KLA コントロール・ユニットは、外気汚染度センサのシグナルをクライメート・コントロール LIN を介して読み取ります。汚染度が特定の値を超えると、外気 / 内気循環フラップが外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータを介して自動的に内気ポジションになります。外気は入ってこなくなり、内気循環のみが行われます。
エンジン始動後に、汚染物質感知内気循環モードが作動する条件が整っていると、まず外気を 30 秒間取り込みます。その後、まず汚染物質感知内気循環モードが 80 % で作動し、10 秒後に必要に応じて汚染物質感知内気循環モードが 100 % で作動します。汚染物質感知内気循環モードは、内気循環モード・ボタンの LED により表示されません。
デフロスタ機能の機能順序
デフロスタ・ボタン (モデル 242.890 以外) またはフロント・ウインドウ・デフォッガ・デフロスタ・ボタン (モデル 242.890) を操作することで、エア・ディストリビューション・エア・ガイド・フラップおよび外気 / 内気循環フラップを除くすべてのエア・フラップを閉じることができます。デフロスタ・フラップおよび外気 / 内気循環フラップは完全に開いた状態になります。機能フィードバックのため、各ボタンの LED が点灯します。エア・ディストリビューション・エア・ガイド・フラップは、最大エア・フローがフロント・ウインドウおよびフロント・サイド・ウインドウに向くように調整されます。ミックス・エア・フラップは、最も高い温度の送風に設定されます。ブロワ・モータは、KLA コントロール・ユニットからブロワ・レギュレータを介して、吹出しエア温度に応じて最適なデフロスタ・モードを実行するように制御されます。吹出しエアを乾燥できるように、エアコン・コンプレッサがオンになります。エアを乾燥した後、最高温度まで加熱します。モデル 242.890 ヒータ付きフロント・ウインドウ (コード 597) 装備の場合、さらにフロント・ウインドウ・デフォッガが制御されます。
モデル 117, 156, 176, 242, 246
コード 580 装備 (エアコン)
温風供給は、左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により運転席と助手席で同時に制御されます。
モデル 117, 156, 176, 242, 246
コード 581 装備 (オ一トマチック·クライメ一ト·コントロ一ル)
温風供給は、運転席が左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により、助手席が右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータの制御により別々に行われます。
エバポレータ乾燥の追加機能前提条件
• エアコンが前回のイグニッション・サイクル中に最低一回作動している
• エバポレータ温度が 3 °C 以上
• 外気温度が 20 °C 以上
• ドアが閉じている
• 総走行距離 (キロメートル) 250 km 以上
エバポレータ乾燥の機能順序
車内のエバポレータの異臭およびエアコン始動時のウインドウのくもりを防ぐため、エバポレータ乾燥が行われます。「エンジン・オフ」になると、インストルメント・クラスタの中のタイム・カウンタが作動します。
バリエーション1のネットワーク化装備車:
CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) または ME コントロール・ユニット (エンジン 270 および 133) は、シグナル「エンジン作動」をシャーシ CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
エンジン 607 の場合、CDI コントロール・ユニットは、シグナル「エンジン作動」をドライブ・トレイン CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
モデル 242.890 の場合、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットは、シグナル「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」を、シャーシ CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
バリエーション 2 のネットワーク化装備車:
CDI コントロール・ユニット (エンジン 651) または ME コントロール・ユニット (エンジン 270 および 133) は、シグナル「エンジン作動」をシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してインストルメント・クラスタに送信します。
エンジン 607 の場合、CDI コントロール・ユニットはシグナル「エンジン作動」をドライブ・トレイン CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してインストルメント・クラスタに送信します。
モデル 242.890 の場合、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットはシグナル「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」をシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してインストルメント・クラスタに送信します。
1 時間の待ち時間後に、インストルメント・クラスタは、エバポレータ乾燥の要求を車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信し、このコントロール・ユニットがエバポレータ乾燥を開始します。このためにブロワが 30 分間、最小ステージで作動します。
KLA コントロール・ユニットは、要求「ブロワ・オン」をクライメート・コントロール LIN を介してブロワ・レギュレータに送信します。ブロワ・レギュレータは、最小ブロワ・ステージでブロワ・モータを制御します。
余熱ヒータ利用の機能順序 (オートマチック・クライメート・コントロール (コード 581) 装備および米国仕様 (コード 494) 以外)
KLA コントロール・ユニットの「REST」ボタンを操作すると、余熱ヒータ利用機能がオンになります。
モデル 242.890 以外:
KLA コントロール・ユニットは、クーラント循環ポンプを直接制御します。クーラント循環ポンプの働きにより、まだ温かいクーラント (余熱) がヒータ・コアを通ります。
モデル242.890:
KLA コントロール・ユニットは、ヒータ回路循環ポンプ (水温が十分な場合) をクライメート・コントロール LIN を介して制御します。ヒータ回路循環ポンプの働きにより、まだ温かいクーラント (余熱) がヒータ・コアを通過します。
KLA コントロール・ユニットがこれと同時にクライメート・コントロール LIN を介してブロワ・レギュレータを作動させると、このレギュレータがブロワ・モータを低出力で作動制御します。ブロワ・モータからの吸気はヒータ・コアに送られて、そこで加熱されます。
この機能は、30 分後、またはバッテリ電圧が一定の値より下がった場合に終了します。
事故発生後(クラッシュシグナル送信後)のエアコンカットオフの機能順序(2013年6月1日以降)
事故後に有害ガスが車内に入り込むのを防ぐために、KLA コントロール・ユニットは以下の操作を開始します:
• ブロワ・モータはそれ以上制御されません。車内でエアが循環しなくなります。
• 外気 / 内気循環フラップが内気循環ポジションに調整されます。外気が車内に入り込まなくなります。
• エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブが作動停止されます。エアコン・コンプレッサは、以後冷媒を循環させません。
• エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチが開きます (マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ (コード B09) 装備)。エアコン・コンプレッサが駆動しなくなります。
• エレクトリック・エアコン・コンプレッサ (モデル 242.890) はそれ以上通電されなくなります。
• PTC 補助ヒータ (ディーゼル・エンジン) が作動停止します。
• 高電圧 PTC ヒータ (モデル 242.890) が作動停止します。
補助レストレイント・システム・コントロール・ユニットは、クラッシュ・シグナルをシャーシ CAN (バリエーション 1) またはシャーシ CAN 1 (バリエーション 2)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して KLA コントロール・ユニットに送信します。
エアコンの各構成部品の制御に関する詳細なインフォメーションは、このドキュメントの章「エアコン・コンポーネント制御の機能順序」に記載されています。
最大冷房能力の機能順序 (米国仕様 (コード 494))
KLA コントロール・ユニットの「MAX COOL」ボタンを操作すると、ブロワ出力が 100 % に上昇し、温度が「最大冷房」に調節され、内気循環モードがオンになります。
参照文書
- gf8340p9994kn クライメート·コントロールのシステム構成部品の一覧表