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目次:
概要
1 車両の防錆および防錆処理剤の除去 (エンジンは、第 2 章を参照。)
1.1 車両の防錆
1.2 車両を再始動する際の措置
2 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆および防錆処理剤の除去
2.1 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆
2.2 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆処理剤の除去
概要
車両の金属性の構成部品は、取付け位置および環境条件 (例えば、湿気、塩) により、多少なりとも腐食負荷にさらされています。 腐食は、構成部品の外観および耐用年数にはっきりと影響を与えます。 そのため危険にさらされている部品は、さまざまな措置により、腐食から保護されます。 これには、コーティング (例えば、ペイントおよび金属性の被膜) および適切に配合された燃料油脂 (例えば潤滑剤、クーラントおよび防錆ワックスの腐食防止剤および凍結防止液) が挙げられます。 必要十分な防錆処置の範囲は、作動中断期間によります。
1 車両の防錆および防錆処理剤の除去 (エンジンは、第 2 章を参照。)
1.1 車両の防錆
車両はアンダ・フロアおよびエンジン・ルームを含めて入念に清掃してください。
製造年月日が 1989 年 12 月以前または 1993 年 6 月~ 1994 年 7 月の乗用車では、エンジン洗浄後、エンジンおよびエンジン・ルームの防錆処理を行います。
塗装の損傷箇所を取り除き、ペイントを MB 光沢剤および MB ボディ・ワックスで処理します。
くすみ、変色、しみなどがあるペイントは、その度合いにより MB ペイント・クリーナ、または MB ファイン・ポリッシュ・ペースト、または MB 光沢剤および MB ボディ・ワックスで処理します、BeVo 385.5。
クロム・メッキ部分およびエロクサール部分には、MB クロム用ワックス剤 (場合によっては、MB 光沢剤もしくは MB ボディ・ワックス) を使用します。
車内の汚れおよび雪、水分を清掃するか、あるいは乾燥させます。 腐食性の媒体 (鳥のフンや工業粉塵) による被害がないか毎週点検し、必要に応じて清掃 / 洗浄し、防錆処理を行います。
車両を長期間停止する、または強い汚れが付く可能性がある場合は、ペイントおよびクロム部品にアウタ・ワックス (例えばスプレイ・ワックス VP 195、 部品番号 A 000 989 29 58) を吹き付けることを推奨します。 事前にウインドウおよびカバーがある場合はカバーもカバーします。
単色塗装の場合は外板用防錆剤は 6 か月後に、メタリック・ペイントの場合は 8 ~ 9 か月後に取り除きます。 上記の期間は、屋根のない戸外に車両を駐車した場合の目安です。
車両から防錆処理剤を取り除く場合、保護シートを取り除き、車両に損傷がないか点検し、新たに防錆を行います (すでに防錆処理剤を取り除いており、販売準備が整った車両は該当しません)。
車両は、地上送電線、架線の下、鉄道線路、樹木、灌木、電信柱などの近くに停止させてはいけません。
アンダ・ボディにアンダ・ボディ保護剤 (シート BeVo 385.1) を吹き付けます (新車の場合以外)。
車両停止前に、車両を暖気運転し、エンジン・オイルおよびトランスミッション・オイルを排出し、次に、交換します (新車の場合以外)。 車両用として承認されたオイルのみを使用します。 エンジンの詳細な防錆処置は第 2.1 章を参照。
車両を保管する前に、ブレーキ・ディスクおよびブレーキ・パッドから水分が蒸発するまでフット・ブレーキを作動させます。
その後、防錆亜鉛スプレイで処理します。 防錆亜鉛スプレイは外側および内側の複数のポイントに配分して塗布します。 ホイールを回すか、数メートルの短い距離を走行して、防錆亜鉛スプレイをフリクション・リング全体に分散させます。 防錆亜鉛塗料はフリクション・リングを表面腐食から守ります。
ブレーキ・パッドが錆付かないよう、パーキング・ブレーキもしくはアキュムレータを外しておきます。 車両は、ギヤを入れるかまたは輪止めをして動かないようにします。
プレッシャ・エア・システム装備の車両からコンデンス・ウォータ (結露) を排出します。
SCR 排気ガスの後処理装備の車両の場合、AdBlue を ISO 22241 に従って注入し、場合によっては AdBlue が結晶化するのを避けるため、AdBlue 付着を多量の水で取り除きます。 車両は、温度が -10 °C 以上ののところに保管し、AdBlue が繰り返し凍結するのを防止します。
潤滑箇所すべてに承認された潤滑剤を注入します。
集中潤滑システム装備の車両の場合、車両停止 (コントロール・ユニットで手動で) 前に、中間潤滑を作動します。 グリース・リザーバがあふれるまで充填し、カバーをかけて、日光の強さから保護します。
車両を保管するには、可能な限り屋根つきの場所を用意します (可能な限り、温度調節ができ、湿度約 40% に乾燥、必要に応じて車内で除湿剤使用)。
最長 1 年間はタイヤがフラット・スポット現象を起こさないように、タイヤ空気圧を上げる (通常より約 2 bar) か、車両をジャッキアップして、タイヤにかかる負荷を取り除きます。 3 か月ごとのタイヤ空気圧を点検し、必要に応じて適性値に調整します。
タイヤにカバーをかけ、太陽光線から保護します。
暗電流負荷による放電を防ぐため、バッテリのマイナス極を外します (バッテリ交換の承認リストに注意します)。 バッテリをフル充電し、3 か月ごとに再充電するか、または保管中 0.06 A で常時充電します。
寒い季節の開始前にクーラントおよびウインドウ・ウォッシャ液の凍結防止剤を点検し、必要に応じてシート 310.1 に従い規定のクーラントと、あるいはシート 371.0 に従いウインドウ・クリーナと交換します。 クーラントは排出しません (新車の場合以外)。
ハイドロ・ニューマチックあるいはエア・サスペンション装備の車両の場合、エマージェンシ・ラバー・バッファを取り付けます。
キッチンおよびトイレ・ユニット:ウォータ・タンク、ポンプおよびホースはすべて、凍結防止のため排出します (詳細は作業マニュアルを参照)。
前述の作業についての説明は、ワークショップ・インフォメーション・システム (WIS) に記載されています。
承認済み防錆ワックスはシート 385.1/.2/.3/.4/.5. を参照。
紙およびその他の物は、インストルメント・パネル、シートおよびトランク・ルームから取り除きます。 イグニッション・キーを引き抜きます。 エア・フラップをすべて開きます。 サン・バイザを起こします。 車内の特にレッグ・ルームから汚れ、雪や水分を除去します。 カーペット保護材およびシート上の保護フィルムを必要に応じて修正します。
ドア、テール・ゲート、エンジン・フード、ウインドウおよびスライディング・ルーフを閉じます。 ワイパ・アーム下にスチレン樹脂製ログを挟み、固定します。 エアロ・ワイパ・ブレードを取り外し、車内の適切な箇所に置きます。
1.2 車両を再始動する際の措置
納車前点検および引渡し点検の実施
車両スタートさせる前には、基本的に 2.2 項に従い、エンジンの防錆処理剤の除去規定に注意します。
車両をジャッキ・ダウンして、タイヤ空気圧を正しく調整します。
バッテリを取り付けるか、または接続します。 バッテリ充電状態を点検し、必要に応じて充電します。
クーラント・レベルを点検します。 追加充填が必要な場合は、補助ヒータのエア抜きを行い、凍結防止剤の点検をします。
エア・サスペンションの場合は、エマージェンシ・ラバー・バッファを取り外します。
ステアリング、トランスミッションおよびドライブ・アクスルのオイル・レベルを点検します。 アクスル・オイルは交換する必要があります。 ( 商用車以外)
6 か月以上車両を走行させていない場合は、ブレーキ・オイルを交換します (水分含有量は 2 % 以下)。
SCR 排気ガスの後処理装備の車両を 12 か月以上停止させている場合は、AdBlue を排出して廃棄する必要があります。 それから、AdBlue タンクに AdBlue をあらためて注入します。
フューエル・システムを空にします (注意事項:地域の廃棄規定に注意し、場合によっては、廃棄企業に問い合わせます)。 フューエル・タンクに再び燃料を注入します。
電気システムの機能を点検します。
ホースおよびラインの亀裂および漏れを点検します。 ブレーキの作用を点検します。
エアコン / オートマチック・クライメート・コントロールの機能を点検します。 冷媒充填レベルを点検します。 その前に、エアコンをオンにして、約 4 分間エンジンを作動させます。
ペイント面に外板用ワックスがかけてある場合は、高圧ジェット / スチーム・クリーナ (85 °C以上で、20 ~ 25 cm の距離から) と、バイオクリーナでワックスを洗い落とします。 高圧ジェット / スチーム・クリーナには、アルキル・スルホン酸塩もしくはアルキルアリール・スルホン酸塩ベースの洗剤が適しています (pH 6-8、配分量: 2-3 %)。 界面活性剤エマルジョンはオイル・セパレータを使用してではなく、下水前処理条例 (例えばウルトラ・フィルタレーション) に従って廃棄する必要があります。
手作業で防錆落としを行う場合は、まずワックスをかけた表面にクリーナを吹き付けます (配分量: 5-10 %)。 5 ~ -10 分置いてから、温水 (40 ~ 50 °C) をワックスの汚れの層に強く噴射します。 次の作業で塗装に傷がつくおそれがあるので、汚れの層は完全に取り除きます。 ワックスの残っている面をクリーナでこすります。塗装面はラムスキンの手袋あるいは柔らかいスポンジでこすります。 溶解したワックスに温水 (40 ~ 50 °C) を強く噴射します。
防錆処理をしていない車両は、必ず温水高圧洗浄器で予備洗浄を行います。 それによって、引っかき傷の原因となる大きな汚れの粒子が取り除かれます。
温水高圧洗浄器は、決して直接ドア・シールあるいはウインドウ・シールに向けてはいけません!
塗装部もしくはアクセサリ部分をよく洗浄した後、ざらざらした部分や滴などが残っている場合は、まず指定の MB 塗装クリーナで取り除きます。
しつこい汚れはクリーニング・フルード、シリコン・リムーバ、もしくはタール・リムーバを使って慎重に取り除きます (ラバー部分に触れないようにし、市販されているシンナーなど強力なものは使用してはいけません)。 次に、MB 光沢剤および MB ボディ・ワックスで処理をします。
上記の方法で、ざらつきを取り除けなかった場合のみ、ポリっシュおよびポリシング・マシーンを使って処理を行います。
保護シートを取り除ます。
テスト走行時にブレーキ・システムおよびステアリング・システムの点検を行います。 ブレーキ・ディスクの腐食を点検して、ブレーキ・オイルを交換します (6 か月以上停止していた車両は、ブレーキ・テストを実行します)。
高圧ポンプを取り付けた状態で保管した場合は、低圧ポンプ (タンク内の) を 5 秒以上作動させてから、高圧ポンプあるいはエンジンを作動させます。 そのために、イグニッションをエンジン・スタート前に 5 秒以上オンにします。
12 か月以上車両を停止させていた場合は、エンジン・オイルおよびフィルタを交換します。
リヤ回転ドアのヒンジにグリースを塗布します。
2 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆および防錆処理剤の除去
2.1 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆
長期にわたって作動を中断した場合は、シリンダ摺動面などの表面は、処理しても、保護しないと腐食しやすくなっています。 そのためエンジンを停止する場合は、特別な防錆処置が必須になります。 これらの措置は、以下の章で説明します:
2.1.1A 概要
2.1.2 エンジン防錆措置
2.1.2.1 停止期間: 12 か月以下
2.1.2.2 停止期間: 12 ~ 36 か月
2.1.2.3 停止期間: 36 か月以上
2.1.1 概要
停止しているエンジンとは、組立て後または修理後 1 カ月以上にわたって駆動されていなエンジンを指します。 作動後のエンジンについては、12 か月以上の停止期間に適用されます。
作動停止中のエンジンは、乾燥して風通しのよい場所に保管します。 それが不可能な場合は条件が厳しくなり、上記の措置の指定期間が半分に短縮して (例えば 12 か月後が 6 か月後に)、防錆を行う必要があります。
海上輸送中あるいは熱帯の国では、基本的に、停止期間にかかわらず、 2.1.2.2 の「12 ~ 36 か月の停止」に記載されている措置に従って、エンジンの防錆処理を行います。
車両から取り外したエンジンは、湿気 (雨、水飛沫) から保護するために、必ず特別の措置を講じる必要があります。
フライホイール、ベルト・プーリ・ウエッジ・スロットなど加工済みで、外側にあり、防錆処理を行っていない表面は、基本的に、停止期間に関係なくグリースを塗布するか、あるいは防錆処理剤を塗ります。
V ベルト等は、テンションは取り除きますが、取り付けたままにしておきます。 直後にエンジンを作動させることはできません。
開口部はすべて塞ぎますが、できればオイルに浸したウエスを使用します。 取り付けた状態では、これらはエグゾースト・パイプおよびエア・クリーナあるいはエア・インテーク・パイプです。
エンジンを入念に清掃し、腐食箇所を除去することを推奨します。
防錆処理は、作業後にエンジンを作動させる必要がないため、保管場所で車両にエンジンを取り付けた状態で防錆処理を行うことをお薦めします。
2.1.2 エンジン防錆措置
これは車両用、工業用、取付け式の全エンジンに共通するもので、新型エンジン、リビルト・エンジンおよび部品を取り付けていないエンジンかも問いません。
2.1.2.1 停止期間:12 か月まで
新しいエンジン (走行距離 300 km 以下あるいは 6 運転時間以下) の場合、エンジン・システムで承認された燃料油脂 (シート 223.1 による初回充填用エンジン・オイル) およびクーラントが使用されている限り、補足の防錆処置は必要ありません。 燃料油脂は満タンにする必要があります。 燃料油脂を選択する際には、外気温度に注意します。
エンジン開口部は、できればオイルに浸したウエスを使用して、すべて塞ぎます。 エンジンを取り外した場合は、クーラントを必ず完全に排出します。
エンジンにすでにクーラントが充填されている場合、冷却システムには、まず水を充填し、その後 BeVo シート 311.0 によりクーラント精製液の水溶剤を充填するか、あるいはシート 312.0 により凍結防止液が入っていないクーラントを充填します。
高圧ポンプを取り外した状態での保管 は、基本的に燃料を充填した状態で行います。 保管期間が 6 か月以上の場合は、高圧ポンプに新たに充填せずにコールド・テストを行うことはありません。
高圧ポンプを取り付けた状態で保管 した場合は、低圧ポンプ (タンク内の) を 5 秒以上作動させてから、エンジンを作動させます。 そのために、イグニッションをエンジン・スタート前に 5 秒以上オンにします。
コモン・レール・コンポーネントを保管 する場合、特に外気が入り込む場合は、バイオ・ディーゼル含有のディーゼル燃料 (例えば、欧州規格 590 に準拠したディーゼル燃料) は充填媒体として適切ではありません。 保管前にバイオ・ディーゼル含有のディーゼル燃料が入っていて、燃料の長期フル充填が保障されないコモン・レール・コンポーネントを保管する必要がある場合は、燃料をテスト・オイルと交換します。
海上輸送中あるいは熱帯の国では、補足として 2.2 によりフューエル・システム、燃焼室、およびエア・コンプレッサの防錆処理を行います。
作動していたエンジン (走行距離 300 km 以上、走行時間 6 運転時間以上) には、以下の作業が必要です:
エンジンの暖気運転、オイルの排出、オイル・フィルタ交換、初回充填用オイルの注入。
エアコン・システムにより、規定のクーラントを注入するかあるいは補填します。
エンジンを中の回転数で暖気運転し、約 5 ~ 10 分、作動温度 (クーラント温度 75 ~ 95 °C) で作動させます。 エンジンを停止、エンジン・オイルおよびオイル・バス・エア・クリーナ (ある場合) をいっぱいまで注入します。
エンジン開口部は、空気漏れがないように、すべて塞ぎます。 エンジンを取り外した場合は、クーラントを必ず完全に排出して、フューエル・システムの防錆処理を行います (2.1.2.2 参照)。
2.1.2.2 停止期間:12 ~ 36 か月
「2.1.1 概要」および「2.1.2.1 12 ヶ月以下の停止」の章に記載されているすべての措置を実行します。 補足として、以下の量に従いフューエル・システム、燃焼室、およびエア・コンプレッサの防錆処理を行います。
フューエル・システムの防錆:
- ガソリン・エンジン:
ガソリン・エンジン、1970 年以前 (D ジェトロニック以前):
フューエル・タンクを空にし、汚れ (錆残留物、ガソリン残留物) がないか注意してください。 こうすることにより、フューエル・タンクに必要なクリーニングを判断できます。 必要に応じて、MB の承認済み防錆処理剤を燃料と混ぜて (フューエル・タンク容量の約 5%)、フューエル・タンクに注入します。 エンジンと燃料防錆処理剤混合液を作動温度にします。 その後でスパーク・プラグを取り外し、再始動まで取り外したままにします。
承認済み防錆剤をキャビティ防錆処理上からフューエル・タンク内に、イグニッション・スレッド・ホールからエンジン・シリンダおよびエア・インレットからインテーク・トラクトに吹き付けます。 その後で、スタータおよびイグニッションなしでエンジンをさらに ½ 回転させ、再び吹き付けます。
ガソリン・エンジン、1970 年以後 (直接 / 間接噴射式エンジン) の場合:
エンジンから燃料を排出しません。 ガソリン・エンジン燃料が入っていない場合、ガソリン・エンジン燃料を注入します。
ディーゼル・エンジン:
できる限りバイオ・ディーゼルが入っていな燃料をフューエル・タンクに満タンに注入します。 間接噴射式ディーゼル・エンジン (PLD) で作動する軍用車両には、ディーゼル燃料の代わりに灯油が使用できます。
燃焼室の防錆:
-ガソリン・エンジン:
フューエル・ポンプとフューエル・タンク間のラインの燃料供給を遮断します。 キャブレタをアイドリングします。 トランジスタ・イグニッションの場合、シフト・ユニットの制御配線を引き抜きます。 イグニッション・コイルの場合、イグニッション・コイルのボルト接続部のケーブルを取り外します。 エア・クリーナを取り外して、キャブレタに初回充填用エンジン・オイルを注入します。 キャブレタをスタータでフル・スロットルで空回しし、スタータをエンジン約 10 回転分、さらに操作します。 ストロンバーグ・キャブレタでは、このプロセスの間オイル・ジョッキで適量の慣らし運転用オイルをキャブレタ開口部に噴射します。 エア・クリーナを清掃して再び差し込み、電流接続および燃料供給を再開します。
インテーク・マニホールド + 直接噴射式エンジン:
燃料供給を遮断します。 KA インジェクタおよび KE インジェクタの場合、フューエル・ポンプ用リレーを引き抜きます。 エレクトロニック燃料噴射の場合、コントロール・ユニットの電源供給用メイン・リレーを引き抜きます。
冷間始動バルブが開くのを阻止するために、両方の噴射方式で、プラグをサーモ・タイム・スイッチから引き抜きます。
イグニッションは、トランジスタ・イグニッションあるいは EZL (同軸コネクタ) のシフト・ユニットからプラグを引き抜くことにより、中断します。
スパーク・プラグを取り外し、初回充填用エンジン・オイルをそれぞれのスパーク・プラグ・ボアに噴射し、その際エンジンをスタータで回します。 スパーク・プラグをねじ込んで取り付け、電流接続を再開し、リレーを接続します。
-ディーゼル・エンジン:
燃焼室の防錆には、ロー・アッシュ・オイルのみ使用してください。
インジェクション・ポンプ用コントロール・ロッドのコントロール・レバーを停止ポジションにします。 ニューマチック・ガバナの場合は、補足としてコントロール・レバーのケーブルを外します。
予燃焼室付きエンジンの場合、グロー・プラグを取り外します。 直接噴射式エンジンの場合、シリンダ・ヘッドのインテーク・ポートを使用可能にします。
予燃焼室付きエンジンの場合、各プラグ穴に以下の量の初回充填用エンジン・オイルを、同時にスタータを作動させながら吹き付けます: モデル 600 = 5 ~ 8 cm3。
直接噴射式エンジンの各シリンダには、以下の量の初回充填用エンジン・オイルを注入し (吹き付けません)、同時にスタータを作動させます: モデル 300 = 8 ~ 10 cm3、モデル 400 およびそれ以外のすべてのモデル = 15 ~ 20 cm3。
取り外したすべての部品を再度取り付けます。 インジェクション・ポンプのガバナを再びスタンバイ状態にします。
スペシャル・ツールを使用して規定の量をインテーク・マニホールド上に吹き付けることもできます。 この場合、エンジンは作動温度であってはいけません (50 °C 以下)、さもないと始動する可能性があります。
-エア・コンプレッサの防錆:
エア・コンプレッサの防錆は燃焼室の防錆過程で実行してください。 最大量 5 cm3 / シリンダの初回充填用エンジン・オイルを、吸気側に吹き付けるか、注入します。
エンジンは燃焼室の防錆以降は始動させてはいけません。
2.1.2.3 停止期間:36 か月以上
停止期間が 36 カ月以上の場合は、防錆処置は 2.1.2.2 章にしたがって 3 年ごとまたは 18 カ月ごとに繰り返します。
エンジン・オイルが注入されている場合は、車内温度 (約 20 °C) で排出します。 オイル・フィルタを交換する必要はありません。
2.2 車両エンジンおよび産業用エンジンの防錆処理剤の除去
取り付けたストッパあるいはウエスはすべて取り除きます。
ベルト・プーリ・ウエッジ・スロット内の防錆処理剤あるいはグリースは取り除きます。
規定に従って V ベルトを張ります。
取り外したエンジンを取り付けて、接続します。
承認された燃料油脂を注入、あるいは満タンにします。
すでに点検が行われたエンジンもしくはテスト走行 (300 km = 6 h) を終えたエンジンは、承認済みのエンジン・オイルを注入します。
テスト走行もしくは点検の行われていないエンジンには、承認済み初回充填用エンジン・オイルを充填します。
乗用車およびシート 325.0 または 325.2 による珪酸塩ベースのクーラントを再充填した場合、およそ 1 カ月後にオルト珪酸塩の防錆処理を点検します。 分析値はクーラント別です。
ユニットをスタートする前に潤滑箇所のオイル供給を必要に応じてオイル・ジョッキを使用してまたはイグニッションあるいは燃料なしでスタータを作動させた状態で、確認します。 エンジンをスタートして、オイル・プレッシャが表示されるまで、アイドル・スピードで回転させます。
メルセデス・ベンツ乗用車のディーゼル・エンジンで、18 か月以上防錆処理が行われていて作動した場合は、インジェクション・システムをディーゼル燃料で洗浄します。 このため、エンジンをスタートし、15 ~ 30 分間高回転数でアイドリングします。
補足として温かい状態でエンジン・オイルを排出し、オイル・フィルタを交換し、エンジンを新しいエンジン・オイルで作動開始準備します。
エンジンを作動温度 (クーラント温度 75 ~ 95 °C) まで暖気運転し、その際、圧力および温度をモニタします。