一覧
このドキュメントには以下に関するインフォメーションが含まれます:
• 欧州連合諸国の公的eCallおよびメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステム
• エマージェンシコールシステム機能
• 接続の確立
• データの伝送
• 音声接続
• 現在位置決定
概要
テレマチックサービスコントロールユニットは、サービスセンタへのモバイル通信接続を介してエマージェンシコールシステムを制御します。エマージェンシ・コール・システムはマニュアルあるいはオートマチック・エマージェンシ・コールの作動を行うことができます。その際、メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタまたは公共の緊急連絡センタへの音声接続が確立されます。エマージェンシコールセンタが車両の位置を迅速に特定し、車両を見つけるために、テレマチックサービスコントロールユニットはさらにデータシグナルを送信します。
機能前提条件
• ターミナル 15「オン」(オートマチックエマージェンシコールのみ)
欧州連合諸国の公的eCallおよびメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステム
欧州連合諸国で2018年3月31日以降に製造された車両の購入者は、最低標準規格として規定された公的eCallを利用するか、メルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムを利用するかを選択できます。
公的eCallの機能は、以下の相違点を除いて、このドキュメントで説明しているメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムの機能と同じです:
• 公的eCallの場合、直接公的エマージェンシコールセンタ (112) に通知される。
• 衝突警告システムにより車両が自律的に停止状態に達する際のエマージェンシコールの自動作動の廃止。
ただし、重要な相違点として、公的eCallsを利用する際、Mercedes me connectテレマチックサービスは利用できません。Mercedes me connectは、メルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムとの組み合わせでのみ利用可能です。
エマージェンシコールシステム機能
イグニッションオン後、テレマチックサービスコントロールユニットはエマージェンシコールシステムの機能スタンバイ状態を点検します。そこでは以下の状態が点検されます:
• SRS(サプリメンタルレストレイントシステム)からの周期的なスタンバイシグナル(「生きているサイン」)の受信
• オーディオソースのミュートのための正常な接続
• ハンズフリーマイクへの正常な接続
• エマージェンシコールシステムアンテナへの正常な接続
• GPSアンテナへの正常な接続
点検が正常に終了すると、エマージェンシ・コール・システムがスタンバイ状態になります。
エラー発生時、不具合形態に応じて故障メッセージがメディアディスプレイに表示されます。さらに、テレマチックサービスコントロールユニットはエラーを故障メモリにメモリします。
イグニッションオフ後にSRSコントロールユニットがスリープモードに移行すると、同コントロールユニットはスタンバイシグナルを送信しなくなります。この場合、メディアディスプレイはエマージェンシコールのスタンバイ状態が不完全であるとするメッセージを表示します。システムにエラーがない場合は、イグニッションオン時のメッセージは表示されなくなります。
オートマチックエマージェンシコール:事故時に乗員保護装置が作動すると、テレマチックサービスコントロールユニットは即座にオートマチックエマージェンシコールを作動させます。これは、事故の大きさとは無関係に行われます。このためにSRSはクラッシュインフォメーションをテレマチックサービスコントロールユニットに送信します。
衝突警告システムの自律エマージェンシブレーキも、車両を停止状態まで停止させるとオートマチックエマージェンシコールを作動させます(装備に応じて異なる)。
オートマチックエマージェンシコールの接続中、マルチファンクションステアリングホイールの電話操作を行う操作/通話および拒否/終了ボタンの両方が機能ブロックされます。これにより意図しないエマージェンシコールの終了を防ぎます。
マニュアルエマージェンシコール:SOSボタンを操作すると、マニュアルエマージェンシコールが作動します。誤操作を防ぐために、このボタンにはカバーが付いています。
マニュアルエマージェンシコール中にテレマチックサービスコントロールユニットがオートマチックエマージェンシコールを作動させた場合、テレマチックサービスコントロールユニットは更新されたインフォメーションをデータシグナルでエマージェンシコールセンタに送信します。マニュアルエマージェンシコールの現在の接続はそのまま継続し、オートマチックエマージェンシコールの作動がカスタマサービス担当者に表示されます。
接続の確立
エマージェンシコールの作動後、テレマチックサービスコントロールユニットはエマージェンシコールシステムアンテナを介してメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタとの接続を確立します。その際、テレマチックサービスコントロールユニットはオーディオソースをミュートにし、通話中の電話接続を中断します。
メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタにつながらない場合、テレマチックサービスコントロールユニットはエマージェンシコールを自動的に現地の救助サービス(欧州の場合は112)に転送します。国によっては、法的理由からエマージェンシコールが現地の救助サービスに自動的に転送されます。
データの伝送
接続が確立されると、テレマチックサービスコントロールユニットはデータシグナルをメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタに自動的に送信します。テレマチックサービスコントロールユニットは以下のデータを伝送します:
• 車両の現在位置
• 走行ルート(事故前数100メートル)
• 走行方向
• 車台番号
• 車両の駆動方式
• 予想される車内人数
• 「Mercedes me connect」あり/なし
• 手動または自動で作動したエマージェンシコール
• 事故の時刻
• マルチメディアシステムの言語設定
音声接続
メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタへのデータシグナルの送信後、ユーザーは音声接続を介してカスタマサービス担当者と話すことができます。メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタは、可能な限りマルチメディアシステムで設定されている言語で対応します。
エマージェンシコール中、ハンズフリーシステムは通話に使用できません。
必要に応じてメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタは現地の救助サービスに連絡します。
現在位置決定
GPSアンテナは現在位置算出のためにシグナルを受信し、テレマチックサービスコントロールユニットに送信します。次に、テレマチックサービスコントロールユニットがこのシグナルを評価します。
GPS衛星からの電波による現在位置決定と並行して、テレマチックサービスコントロールユニットは基本位置決定を継続的に実行します。これによって、GPS受信の機能停止時にも車両の所在地を特定することができます。このためにテレマチックサービスコントロールユニットはホイールスピードシグナルおよびヨーレートシグナルをESP®コントロールユニットから、ステアリングホイールアングルセンサのシグナルをステアリングコラムチューブモジュールコントロールユニットから受信します。
さらに、データがある場合は位置特定のためにナビゲーションシステムのポジションデータも使用します。
イグニッション・オフの状態で後退または車両の搬送を行うと、基本現在位置決定に誤りが生じます。いずれの場合でも、テレマチックサービスコントロールユニットがGPSデータ受信時に誤差を修正します。GPS 位置測定 (衛星受信中断後) の再計算には数分かかることがあります。
機能説明図 | |||
エマージェンシコール作動の機能説明図 | モデル 118, 177, 247 コード 362 装備 (HERMES - コミュニケーション・モジュール LTE) | ||
モデル 167 コード 362 装備 (HERMES - コミュニケーション・モジュール LTE) | |||
モデル 213, 238.3, 257 モデル・イヤー 2021 以降 コード 362 装備 (HERMES - コミュニケーション・モジュール LTE) | |||
モデル 238.4, 290 モデル・イヤー 2021 以降 コード 362 装備 (HERMES - コミュニケーション・モジュール LTE) | |||
モデル 293 コード 362 装備 (HERMES - コミュニケーション・モジュール LTE) | |||
その他の基本機能 | |||
衝突警告システムの基本機能 | ディストロニックシステムプロ(ディストロニックプロ)(コード239)、ドライブパッケージ(コード23P)、CPAプラス(緊急ブレーキ機能)(コード258)またはドライブアシスタントパッケージプラス(コードP20)装備車 | ||
アンテナシステムの基本機能 | |||
マルチメディアシステム制御の基本機能 | |||
コントロール・ユニット | |||
テレマチックサービスコントロールユニットの基本機能 |
参照文書
- gf5470p9900a 衝突警告システムの基本機能
- gf8262p9901a
- gf8262p9901a アンテナシステムの基本機能
- gf8285p9892a テレマチックサービスコントロールユニットの基本機能
- gf8285p9904a
- gf8285p9904a マルチメディアシステム制御の基本機能