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概要
外気温度が低いときは、パラフィン結晶が生成され、ディーゼル燃料の流動性が低くなります。 その結果、フィルタの目詰まりやフューエル・ラインの詰まりが生じて、燃料供給が妨げられます。 こうした不具合を防ぐため、冬季は低温流動性のよい冬季用ディーゼル燃料が市販されています。 冬季用燃料は、通常、冬季の外気温度に適合するように作られています。
メルセデス・ベンツ車両では、燃料をすばやく加熱するための措置が講じられています。 それでもなお、極端な低温状態に対応できない不適切な燃料品質のオイルの場合、フィルターが詰まることがあります。
低温流動性のよいディーゼル燃料
当社では、燃料納品業者により –20 °C およびそれ以下での耐寒性が保証されている冬用ディーゼル燃料のみの使用をお薦めします。
欧州では、EN 590 規格において気候に応じたさまざまなコールドクラスが定義されています。 導入期間および使用すべきコールドクラスに関しては、国内措置により各国独自の調整が行われています。 ドイツでは、新しい欧州規格 590 でも定義されている以下の必要条件が適用されます:
期間 | 流動特性 (CFPP) | |
4 月 15 日 ~ 9 月 30 日 | 0 °C | 「夏用ディーゼル」 |
3 月 1 日 ~ 4 月 14 日 | -10 °C | 「過渡期用製品」 |
11 月 16 日 ~ 2 月 28 日 | –20 °C | 「冬用ディーゼル」 |
車両の作動安全性を確保するため、車両への給油の際は季節に応じた燃料品質を考慮する必要があります。
1 耐寒性が十分でない場合の処置
1.1 ディーゼル燃料への灯油、航空タービン燃料、ガソリン燃料の混合
メルセデス・ベンツのすべての乗用車、商用車およびトランスポータ車両では、潤滑性の不足によって起こり得るインジェクション・システムに対する好ましくない作用を考慮し、耐寒性向上を目的とした灯油または航空タービン燃料の混合は許可されていません。
ガソリン燃料の使用は、燃料の潤滑性能が低下するため、また安全上の理由から (引火点の低下) 許可されていません。