P83.40-5391-79
A1 | インストルメント・クラスタ | N10/6 | フロント SAM コントロール・ユニット | |
A9/7 | マグネット・クラッチ付きエアコン・コンプレッサ | N10/8 | リヤ SAM コントロール・ユニット | |
A9/7y1 | エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブ | N18/9 | 運転席サイド・ノズル・イオン発生器 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備) | |
A9/7y2 | エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチ | N22/1 | クライメート・コントロール・ユニット | |
A26/17 | ヘッドユニット(モデルイヤー2018年以降) | N22/4 | リヤ・エアコン操作ユニット (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | |
A31/1 | リヤ・ヒータ・システム・バルブ・ユニット (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N22/6 | リヤ・コントロール・ユニット (モデル 217) | |
A31/1y1 | 左デュオ・バルブ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N58/1 | クライメート・コントロール操作ユニット | |
A31/1y2 | 右デュオ・バルブ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N58/1s1 | 左オート・ボタン | |
A32m1 | ブロワ・モータ | N58/1s2 | 左温度セレクタ・ボタン | |
A32n1 | ブロワ・レギュレータ | N58/1s3 | 左ブロワ・ボタン | |
A40/3 | COMANDユニット(モデルイヤー2018年以前) | N58/1s4 | 内気循環モード・ボタン | |
A40/8 | オーディオ / COMAND ディスプレイ | N58/1s6 | クライメートコントロールメニューおよび余熱ヒータオン/オフボタン(モデル217.3、222補助ヒータ(コード228)装備) | |
A98n1 | パノラミック・スライディング・ルーフ・コントロール・ユニット (モデル 222 パノラミック・スライディング・ルーフ (コード 413) 装備) | N58/1s7 | リヤ・ウインドウ・デフォッガ・ボタン | |
B10/6 | エバポレータ温度センサ | N58/1s8 | 補助ヒータボタン(モデル217.3、222補助ヒータ(コード228)装備) | |
B10/9 | 左リヤ・エアコン熱交換器温度センサ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N58/1s9 | 右ブロワ・ボタン | |
B10/10 | 右リヤ・エアコン熱交換器温度センサ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N58/1s10 | 右温度セレクタ・ボタン | |
B10/11 | リヤ・エアコン・エバポレータ温度センサ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | N58/1s11 | 右オート・ボタン | |
B10/31 | エア吹出口温度センサ、左サイド・ノズル | N58/1s12 | クライメート・コントロール・メニュー・ボタン (補助ヒータ (コード 228) 非装備) | |
B10/32 | エア吹出口温度センサ、右サイド・ノズル | N58/1s13 | 余熱ヒータ・オン / オフ・ボタン (補助ヒータ (コード 228) 非装備) | |
B10/35 | エア吹出口温度センサ、左レッグ・ルーム・ノズル | N58/1s21 | デフロスタ・ボタン | |
B10/36 | エア吹出口温度センサ、右レッグ・ルーム・ノズル | N59 | 芳香システム・ジェネレータ (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備) | |
B12/4 | CO2プレッシャ/温度センサ(ガスクーラの後) | N69/1 | 左フロント・ドア・コントロール・ユニット | |
B12/5 | CO2プレッシャ/温度センサ(ガスクーラの前) | N69/2 | 右フロント・ドア・コントロール・ユニット | |
B14 | 外気温度センサ | N69/3 | 左リアドアコントロールユニット(モデル222) | |
B31/1 | マルチファンクション・センサ | N69/4 | 右リアドアコントロールユニット(モデル222) | |
B32/3 | ソーラ・センサ | N70 | ルーフ・オペレーティング・コントロール・ユニット | |
B32/4 | リヤ・ソーラ・センサ | N70b1 | ファン内蔵車内温度センサ | |
B38/2 | 補助機能付きレイン / ライト・センサ | N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット | |
B38/2b3 | 湿度 / 温度センサ | N127 | ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット | |
B98 | CO2センサ | R22/3 | PTC補助ヒータ(モデル222ディーゼルエンジン搭載) | |
B98/1 | リアCO2センサ(モデル222リアエアコン(コード582)装備) | R41/5 | 左サイド・ノズル・ポテンショメータ | |
M2/1 | リヤ・ブロワ・モータ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | R41/6 | 右サイド・ノズル・ポテンショメータ | |
M2/5 | 内気循環フラップ・アクチュエータ | R41/7 | 左センタ・ノズル・ポテンショメータ | |
M2/8 | 左デフロスタ・フラップ・アクチュエータ | R41/8 | 右センタ・ノズル・ポテンショメータ | |
M2/9 | 右デフロスタ・フラップ・アクチュエータ | R41/9 | 左リヤ・センタ・ノズル・ポテンショメータ | |
M2/10 | 左レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータ | R41/10 | 右リヤ・センタ・ノズル・ポテンショメータ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | |
M2/11 | 右レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータ | S17/9 | グローブ・ボックス照明スイッチ | |
M2/12 | 左センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータ | Y3/8n4 | 完全一体型トランスミッション・コントロール・ユニット | |
M2/13 | 右センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータ | Y19/2 | エアコン・ウォータ・バルブ | |
M2/17 | 左サイド・ノズル・フラップ・アクチュエータ | Y148 | CO2エクスパンションバルブ | |
M2/18 | 右サイド・ノズル・フラップ・アクチュエータ | Y148/2 | リアエアコンCO2エクスパンションバルブ | |
M2/30 | 左上部ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN A | テレマチック CAN | |
M2/31 | 左下部ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN B | 車内 CAN | |
M2/32 | 左上部ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN C | エンジン CAN バス | |
M2/33 | 左下部ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN C1 | ドライブ CAN | |
M2/34 | フレッシュ・エア / ラム・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN HMI | ユーザ・インターフェース CAN | |
M4/7 | ファン・モータ | Flex E | シャーシ FlexRay | |
M13/5 | クーラント循環ポンプ | LIN B8-1 | エアコン制御 LIN 1 | |
M16/11 | 左 A ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ | LIN B8-2 | エアコン制御 LIN 2 | |
M16/12 | 右 A ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ | LIN B8-3 | エアコン操作 LIN | |
M16/33 | 左 B ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ (モデル 222) | LIN B8-4 | エアコン制御 LIN 3 | |
M16/34 | 右 B ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ (モデル 222) | LIN B13 | LIN ルーフ | |
M16/51 | 左リヤ・センタ・ノズル・アクチュエータ (モデル 222) | LIN B16 | レイン / ライト・センサ LIN | |
M16/52 | 右リヤ・センタ・ノズル・アクチュエータ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) | HSVL | 高速ビデオリンク(モデルイヤー2018年以降) | |
N2/10 | 補助レストレイン・システム・コントロール・ユニット | LVDS | 低電圧ディファレンシャル・シグナル | |
N3/9 | CDIコントロールユニット(モデル222ディーゼルエンジン搭載) | A | モデルイヤー2018年以前 | |
N3/10 | ME コントロール・ユニット (ガソリン・エンジン) | B | モデルイヤー2018年以降 |
機能前提条件の概要
クライメート・コントロールの制御の場合:
• ターミナル 15 「オン」
• オートマチック・クライメート・コントロールがオンになっている
冷房モードおよびデフロスタ機能の場合:
• エンジン作動
• エアコン・コンプレッサがオンになっている (クライメート・コントロール操作ユニットを介してオフになっていない)
エバポレータ乾燥の場合:
• エンジン・オフ
余熱ヒータ利用の場合:
• ターミナル 15 オフあるいはターミナル 15C オフ
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットがターミナル 15 のステータスを、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
CDIコントロールユニットまたはMEコントロールユニットは、シグナル「エンジン作動」をドライブCAN、ドライブトレインコントロールユニット、シャーシFlexRay、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
クライメート・コントロール制御の概要
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは車内の温度およびエア・ディストリビューションを、設定内容およびさまざまなセンサにより検知された変数 (車内温度、外気温度、水温、車両スピードなど) に基づいて制御します。該当する設定は、クライメートコントロール操作ユニット、リアエアコン操作ユニット(モデル222リアエアコン(コード582)装備)およびCOMANDユニットまたはヘッドユニットのエアコンメニューから行うことができます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは車内 CAN、エアコン制御 LIN 1、エアコン制御 LIN 2、エアコン制御 LIN 3 およびエアコン操作 LIN を介して車両電装品と相互に接続されています。このため、制御の質を改善し、エネルギ消費を低減するために、関連する付加的な機能を取り入れることが可能です。
クライメート・コントロールの制御には以下の部分機能があります:
• 変数の検知および評価
• エアコン・コンポーネントの制御
• セーフティ・カットオフ
• 切換え点調整
• 外気モード
• 内気循環モード
• デフロスタ
• エバポレータ乾燥
• 余熱ヒータ利用
変数の検知および評価
検知されて評価される変数は以下のとおりです:
• 外気温度
• ヘッド・ルームの車内温度
• 車内のエア吹出口の温度
• フロント・ウインドウの温度および湿度
• 水温
• フロント・エアコンのエバポレータの温度
• リヤ・エアコンのエバポレータの温度 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
• リヤ・エアコンの熱交換器の温度 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
• 冷媒プレッシャ
• 冷媒温度
• 日光
• 車内の CO2 濃度
• エア・クオリティ
• 車両スピード
• エンジン回転数
• ドア・ステイタス
• サイド・ウインドウのポジション
• パノラミックスライディングルーフの位置(モデル222パノラミックスライディングルーフ(コード413)装備)
• ベンチレーション・ノズルのエア・フロー・レート
• 操作設定
• ボイス・オペレーティング・システム (SBS) ステータス
外気温度
外気温度は外気温度センサによって検知されます。フロント SAM コントロール・ユニットは、外気温度センサのシグナルを直接読み取り、外気温度を算出して、これを車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは車内温度を外気温度に応じてミックス・エア・フラップの調整により制御します。
停車中は、測定された温度と実際の外気温度が大きく異なることがあります。外気温度が車内温度の制御に考慮されるのは、車両スピードが 20 km/h 以上の場合のみです。速度が 20 km/h 未満のとき、およびイグニッションをオフ / オンにするときは、最後に測定された温度値が使用されます。
ヘッド・ルームの車内温度
乗員の頭部付近の車内温度は、ルーフ・オペレーティング・コントロール・ユニットの車内温度センサにより検出されます。車内温度センサの内蔵ファンは、温度測定のためにエアを車内から吸引します。ルーフオペレーティングコントロールユニットは車内温度の値を読み取り、これをモデルイヤー2018年以前の車両の場合はルーフLIN、フロントSAMコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。モデルイヤー2018年以降の車両の場合、ルーフオペレーティングコントロールユニットは車内温度の値を車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
車内のエア吹出口の温度
車内のエア吹出口の温度は、エア吹出口温度センサによって検知されます。エア吹出口温度センサのシグナルは、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットにより直接読み取られます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエア吹出口の温度を制御します。
フロント・ウインドウの温度および湿度
補助機能付きレイン / ライト・センサには、湿度 / 温度センサが内蔵されています。湿度 / 温度センサは、相対的な湿度および温度をフロント・ウインドウの内側で直接測定します。その測定値から、補助機能付きレイン / ライト・センサは露点温度を算出します。フロント・ウインドウの表面温度と露点温度の比較により、発生しそうなウインドウのくもりを検知できます。
補助機能付きレイン / ライト・センサは露点温度をレイン / ライト・センサ LIN、フロント SAM コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
ウインドウのくもりが発生する可能性が高い場合、クライメートコントロールコントロールユニットはブロワステージを上昇させます。オートマチック ECO スタート / ストップが作動している場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは自動エンジン・ストップを阻止できます。エンジン・ストップ時にウインドウにくもりが生じそうな場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエンジンをスタートさせ、エアコン・コンプレッサをオンにすることができます。
水温
水温は CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットにより算出されます。CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットは水温をドライブ CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ FlexRay、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
水温はミックス・エア・フラップの制御およびクーラント循環ポンプの制御に使用されます。
フロント・エアコンのエバポレータの温度
フロント・エアコンのエバポレータの温度はエバポレータ温度センサによって検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、エバポレータ温度センサのシグナルを直接読み取ります。
フロントエアコンのエバポレータの温度が2 °Cを下回ると、クライメートコントロールコントロールユニットはエアコンコンプレッサをオフにします。こうしてフロント・エアコンのエバポレータの氷結を防ぎます。フロントエアコンのエバポレータが温度が2.5 °Cを上回ると、クライメートコントロールコントロールユニットはエアコンコンプレッサを再びオンにします。
フロント・エアコンのエバポレータの温度は最大 30 分間、2 °C に保たれます。その後温度は(必要な冷房出力に応じて)3 ~ 8 °Cの範囲に制御されます。
リヤ・エアコンのエバポレータの温度 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
リヤ・エアコンのエバポレータの温度はリヤ・エアコン・エバポレータ温度センサにより検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはリヤ・エアコン・エバポレータ温度センサのシグナルを直接読み取ります。
リアエアコンのエバポレータの温度が2 °Cを下回ると、クライメートコントロールコントロールユニットはリアエアコンのCO2エクスパンションバルブを介して、リアエアコンのエバポレータへの冷媒の流れを遮断します。こうしてリヤ・エアコンのエバポレータの氷結を防ぎます。リアエアコンのエバポレータの温度が2.5 °Cを上回ると、クライメートコントロールコントロールユニットは冷媒の流れを再び許可します。
リヤ・エアコンの熱交換器の温度 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
リヤ・エアコンの熱交換器の温度はリヤ・エアコン熱交換器温度センサにより検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはリヤ・エアコン熱交換器温度センサのシグナルを直接読み取り、それに基づいてエア吹出口の温度を制御します。
冷媒プレッシャ
冷媒圧力は CO2 プレッシャ / 温度センサ (ガス・クーラの前) により検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは CO2 プレッシャ / 温度センサ (ガス・クーラの前) のシグナルを直接読み取ります。この圧力は、保存されている温度圧力曲線と比較されます。冷媒圧力が24 barを下回った場合、または140 barを上回った場合、クライメートコントロールコントロールユニットはエアコンコンプレッサをオフにするか、あるいはオンにしません。
冷媒温度
ガス・クーラ前の冷媒温度は CO2 プレッシャ / 温度センサ (ガス・クーラの前) により検知されます。ガス・クーラ後の冷媒温度は CO2 プレッシャ / 温度センサ (ガス・クーラの後) により検知されます。両方の値を照らし合わせることにより、ガス・クーラの機能がモニタされます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは CO2 プレッシャ / 温度センサのシグナルを直接読み取ります。
日光
ソーラ・センサおよびリヤ・ソーラ・センサは、車内に入射する日光の角度および強さを検知します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはソーラ・センサのシグナルを直接読み取ります。リヤ SAM コントロール・ユニットはリヤ・ソーラ・センサのシグナルを直接読み取り、これらのシグナルを車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。日光が一方向だけから差し込んでくるときは、左右の標準基準温度の差が適切に設定されます。
車内の CO2 濃度
車内のCO2濃度はフロントエアコンのエアコンユニットのCO2センサにより検知されます。モデル222リアエアコン(コード582)装備の場合、リアエアコンのエアコンユニットにもリアCO2センサが取り付けられています。このセンサは車両後部のCO2濃度を検出します。
CO2センサは該当するインフォメーションをエアコン制御LIN 3を介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。車内の CO2 濃度に応じて、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはフレッシュ・エアをオンにするか、あるいはエアコンをオフにします。インストルメント・クラスタに警告が表示されます。
安全戦略に関する詳細なインフォメーションは「セーフティカットオフ」の章に記載されています。
エア・クオリティ
マルチファンクション・センサは、以下の外気中の有害ガス濃度を検知します:
• 一酸化炭素 (CO)
• 窒素酸化物 (NOx)
さらにマルチファンクション・センサは外気の温度および湿度を検知し、外気露点温度を算出します。マルチファンクション・センサは該当するインフォメーションをエアコン制御 LIN 2 を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、これを受けて自動内気循環制御を開始します。有害ガスの濃度が高い場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは内気循環モードを作動させます。
車両スピード
車両スピードはインストルメント・クラスタによって算出されます。インストルメント・クラスタは、車両スピードをユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。車両スピードは、ラム・エア機能の制御および外気温度の内部算出 (停止モード中など) に使用されます。
エンジン回転数
エンジン回転数は CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットにより算出されます。CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットは、エンジン回転数をドライブ CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ FlexRay、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。エンジン回転数は特にエアコン・コンプレッサの制御に使用されます。
ドア・ステイタス
各ドアのステータス (開または閉) は以下のコントロール・ユニットにより検出され、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信されます:
• 左フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 右フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 左リアドアコントロールユニット(モデル222)
• 右リアドアコントロールユニット(モデル222)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、ドアが開いている場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャ・コントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
サイド・ウインドウのポジション
サイド・ウインドウのポジションは以下のコントロール・ユニットにより検出され、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信されます:
• 左フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 右フロント・ドア・コントロール・ユニット
• 左リアドアコントロールユニット(モデル222)
• 右リアドアコントロールユニット(モデル222)
• リヤ・コントロール・ユニット (モデル 217)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、サイド・ウインドウが開いている場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャ・コントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
パノラミックスライディングルーフの位置(モデル222パノラミックスライディングルーフ(コード413)装備)
パノラミック・スライディング・ルーフのポジションは、パノラミック・スライディング・ルーフ・コントロール・ユニットから車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信されます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、パノラミック・スライディング・ルーフが開いている場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャ・コントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
ベンチレーション・ノズルのエア・フロー・レート
ベンチレーション・ノズルのエア・フロー・レートおよびベンチレーションの強さは、以下の構成部品の回転により調整することができます:
• 左サイド・ノズル・ポテンショメータ
• 右サイド・ノズル・ポテンショメータ
• 左センタ・ノズル・ポテンショメータ
• 右センタ・ノズル・ポテンショメータ
• 左リヤ・センタ・ノズル・ポテンショメータ
• 右リヤ・センタ・ノズル・ポテンショメータ (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはポテンショメータのシグナルを直接読み取ります。
操作設定
車内のクライメート・コントロールの設定は、以下の操作箇所で行えます:
• クライメート・コントロール操作ユニット
• リヤ・エアコン操作ユニット (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
• COMANDユニットまたはヘッドユニット
クライメート・コントロール操作ユニット
クライメート・コントロール操作ユニットには以下のボタンが取り付けられており、同ボタンによりさまざまな設定が行えます:
• 左オート・ボタン
• 左温度セレクタ・ボタン
• 左ブロワ・ボタン
• 内気循環モード・ボタン
• クライメートコントロールメニューおよび余熱ヒータオン/オフボタン(モデル217.3、222補助ヒータ(コード228)装備)
• リヤ・ウインドウ・デフォッガ・ボタン
• 補助ヒータボタン(モデル217.3、222補助ヒータ(コード228)装備)
• 右ブロワ・ボタン
• 右温度セレクタ・ボタン
• 右オート・ボタン
• クライメート・コントロール・メニュー・ボタン (補助ヒータ (コード 228) 非装備)
• 余熱ヒータ・オン / オフ・ボタン (補助ヒータ (コード 228) 非装備)
• デフロスタ・ボタン
クライメート・コントロール操作ユニットは、設定に関するインフォメーションをエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。このデータをもとに、風量、エア・ディストリビューションおよび車内温度が制御されます。選択した設定は、さらにオーディオ / COMAND 用ディスプレイに表示されます。クライメートコントロールコントロールユニットは、このために該当するインフォメーションを車内CAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよびユーザインタフェースCANを介してCOMANDユニットまたはヘッドユニットに送信します。COMANDユニットまたはヘッドユニットは該当する画像データを生成し、オン要求をテレマチックCANを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに送信し、画像データをLVDSケーブルまたはHSVLケーブルを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに伝送します。機能フィードバックのために、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはボタンの LED の点灯に関する要求をエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール操作ユニットに送信します。
エアコンのオフまたはエアコンコンプレッサのオフは、エアコンメニューからのみ行うことができます。
フロントエアディストリビューションはエアコンメニューからのみ設定でき、設定内容はオーディオ/COMAND用ディスプレイに表示されます。
リヤ・エアコン操作ユニット (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
リヤ・コンパートメントのクライメート・コントロールに関する設定は、リヤ・エアコン操作ユニットで行えます。リヤ・エアコン操作ユニットは、設定に関するインフォメーションをエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。このデータをもとに、リヤの風量、エア・ディストリビューションおよび車内温度が制御されます。設定はリヤ・エアコン操作ユニットのディスプレイに表示されます。
リアエアコンは、クライメートコントロール操作ユニットまたはエアコンメニューからも操作できます。その場合、リヤ・エアコン操作ユニットからリヤ・エアコンを操作することはできません。
COMANDユニットまたはヘッドユニット
COMANDユニットまたはヘッドユニットのエアコンメニューから、エアコンをオフにしたり、エアコン機能を選択したりできます。COMANDユニットまたはヘッドユニットは該当するインフォメーションをユーザインタフェースCAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信し、該当する画像データを生成し、オン要求をテレマチックCANを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに送信し、画像データをLVDSケーブルまたはHSVLケーブルを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに伝送します。
SBS のステータス
SBS 作動中、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはブロワ・レギュレータによりブロワ・モータの出力を制限します。COMANDユニットまたはヘッドユニットはSBSのステータスを、ユーザインタフェースCAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
エアコン・コンポーネントの制御
エアコン・コンポーネントの制御には以下の部分機能があります:
• ブロワ・モータの制御
• リヤ・ブロワ・モータの制御 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
• エア・ガイド・フラップの制御
• エアコン・コンプレッサの制御
• CO2エクスパンションバルブまたはリアエアコンCO2エクスパンションバルブの制御(モデル222リアエアコン(コード582)装備)
• ファン・モータの制御
• PTC補助ヒータの制御(モデル222ディーゼルエンジン搭載)
• クーラント循環ポンプの制御
• リヤ・ヒータ・システム・バルブ・ユニットの制御 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
• 運転席サイド・ノズル・イオン発生器の制御 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
• 芳香システム・ジェネレータの制御 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
• エアコン・ウォータ・バルブの制御
ブロワ・モータの制御
車内の通気はブロワ・モータによって行われます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは要求をエアコン制御 LIN 2 を介してブロワ・レギュレータに送信し、ブロワ・レギュレータがブロワ・モータを制御します。
ブロワ・モータは、内気を循環させたり、フレッシュ・エアを車内に供給したりするラジアル・ブロワを駆動します。これにより、ウインドウのくもりをなくし、同乗者にエアを供給します。クライメート・コントロール操作ユニットでの現在の設定に応じて、エアが車内のさまざまなエア・ダクトおよびエア吹出口を通って分配されます。
SBS がオンになっているとき、ブロワ・ステージは下がります。
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、ブロワ・モータはオフになります。
リヤ・ブロワ・モータの制御 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
リヤ・ブロワ・モータは、リヤ・コンパートメントのベンチレーションを行います。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、リヤ・ブロワ・モータをエアコン制御 LIN 2 を介して制御します。
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、リヤ・ブロワ・モータはオフになります。
エア・ガイド・フラップの制御
エア・ガイド・フラップの調整により、車内のエア・ディストリビューションが制御されます。
以下のエア・ガイド・フラップが調整されます:
• 内気循環フラップ (内気循環フラップ・アクチュエータによる) (内気循環コントロール)
• 左デフロスタ・フラップ (左デフロスタ・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 右デフロスタ・フラップ (右デフロスタ・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 左レッグ・ルーム・フラップ (左レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 右レッグ・ルーム・フラップ (右レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 左センタ・ノズル・フラップ (左センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 右センタ・ノズル・フラップ (右センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 左サイド・ノズル・フラップ (左サイド・ノズル・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 右サイド・ノズル・フラップ (右サイド・ノズル・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 左上ミックス・エア・フラップ (左上ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• 左下ミックス・エア・フラップ (左下ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• 右上ミックス・エア・フラップ (右上ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• 右下ミックス・エア・フラップ (右下ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• 外気 / ラム・エア・フラップ (外気 / ラム・エア・フラップ・アクチュエータによる) (外気 / ラム・エア制御)
• 左 A ピラー・エア・ディストリビューション・フラップ (左 A ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 右 A ピラー・エア・ディストリビューション・フラップ (右 A ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• 左 B ピラー・エア・ディストリビューション・フラップ (左 B ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ (モデル 222) による) (ベンチレーション・コントロール)
• 右 B ピラー・エア・ディストリビューション・フラップ (右 B ピラー・エア・ディストリビューション・アクチュエータ (モデル 222) による) (ベンチレーション・コントロール)
• 左リヤ・センタ・ノズル・フラップ (左リヤ・センタ・ノズル・アクチュエータ (モデル 222) による) (ベンチレーション・コントロール)
• 右リヤ・センタ・ノズル・フラップ (右リヤ・センタ・ノズル・アクチュエータによる) (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備) (ベンチレーション・コントロール)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはこれらアクチュエータをエアコン制御 LIN 1 を介して制御します。
事故発生後(クラッシュシグナル送信後)、内気循環フラップは閉じられます。
ウインドウのくもりを防ぐため、デフロスタ・フラップはターミナル 15 のオフ後 2 分で閉じ、レッグ・ルーム・フラップが開きます。エンジンを始動すると再び、すべての設定ができるようになります。
ターミナル15がオフの場合にいずれかのドアが開かれると、内気循環フラップが内気循環フラップアクチュエータにより開度50%に調整されます。 これにより、ドア・ロック・プレッシャが低下します。この機能は、ダイアグノシス・テスタで設定可能です。
運転席およびセンタ・コンソールのエア吹出口 |
P83.10-2829-76
エアコン・コンプレッサの制御
エアコン・コンプレッサは、冷媒を吸引および圧縮する装置です。
エアコン・コンプレッサのベルト・プーリにはマグネット・クラッチが内蔵されています。このマグネット・クラッチにより、エアコン・コンプレッサをベルト・ドライブ内の動力伝達から完全に切り離すことができます。したがって、さらなる燃料節約が可能となります。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチを直接制御します。
エアコン・コンプレッサの出力は、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットにより無段階に 100 % まで制御されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブを直接制御します。
さらに、クライメートコントロールコントロールユニットは算出されたエアコンコンプレッサのトルクを車内CAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニット、シャーシFlexRay、ドライブトレインコントロールユニットおよびドライブCANを介してCDIコントロールユニットまたはMEコントロールユニットに送信します。このコントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサをオンにするときの追加的な負荷に応じて、アイドル・スピードを一定に保ちます。
エアコン・コンプレッサは以下の条件でオンになります:
• 冷媒圧力が 26 bar 以上
• 冷媒圧力が 93 bar 以下
• ガス・クーラ前の冷媒温度が 160 °C 以下
エアコン・コンプレッサは以下の条件のとき、オンにされないか、あるいは作動停止されます:
• 冷媒圧力が 24 bar 以下 (充填不足時のオン・ロック)
• 冷媒圧力が 95 bar 以上 (静止圧が高すぎる場合のオン・ロック)
• 冷媒圧力が 140 bar 以上 (過圧時のカットオフ)
• ガス・クーラ前の冷媒温度が 170 °C 以上 (過熱時のカットオフ)
冷媒圧力が 133 bar を上回った場合あるいは冷媒温度が 165 °C を上回った場合、エアコン・コンプレッサの出力は制御電流を介して制限されます。
事故が発生した場合 (クラッシュ・シグナル送信後)、エアコン・コンプレッサが作動停止され、エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチによりベルト・ドライブから切り離されます。
CO2エクスパンションバルブまたはリアエアコンCO2エクスパンションバルブの制御(モデル222リアエアコン(コード582)装備)
CO2エクスパンションバルブは冷媒の流れを絞り、それを効果的にフロントエアコンエバポレータへと解き放ちます。
リアエアコンCO2エクスパンションバルブは冷媒の流れを絞り、それを効果的にリアエアコンエバポレータへと解き放ちます。
クライメートコントロールコントロールユニットはCO2エクスパンションバルブをエアコン制御LIN 3を介して制御します。CO2エクスパンションバルブの開度はこれにより、13 ~ 100%の間で無段階に調整することができます。
ファン・モータの制御
ファン・モータは、クーラントおよび冷媒を冷却します。クライメートコントロールコントロールユニットはファンの基準回転数を冷媒圧力および冷媒温度に応じて算出し、これを車内CAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニット、シャーシFlexRay、ドライブトレインコントロールユニットおよびエンジンCANを介してCDIコントロールユニットまたはMEコントロールユニットに送信します。
CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットは、要求されているファンの基準回転数をエンジン温度に応じて修正し、ファン・モータを制御します。
PTC補助ヒータの制御(モデル222ディーゼルエンジン搭載)
PTC 補助ヒータは、必要に応じてクライメート・コントロール・コントロール・ユニットによりクライメート・コントロール LIN 1 を介してオンになります。これにより、車内がより素早く暖房されます。
事故が発生すると (クラッシュ・シグナル送信後)、PTC 補助ヒータはオフになります。
クーラント循環ポンプの制御
クーラント・ポンプの動作により、クーラントはエンジン冷却回路内を循環します。その際、エンジンの余熱を吸収します。加熱されたクーラントはヒータコアに送られ、その熱がヒータコアの脇を通過するエアに放出されることにより車内が暖められます。
エンジン回転数が低いときおよびECOスタートストップモードでのエンジンストップのときは、補助的にクーラント循環ポンプが制御され、車内を暖めるのに必要な流量が確保されます。クーラント循環ポンプは、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットによって直接制御されます。
リヤ・ヒータ・システム・バルブ・ユニットの制御 (モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備)
リヤ・ヒータ・システム・バルブ・ユニットは、左デュオ・バルブおよび右デュオ・バルブで構成されています。これらのバルブにより、リヤ熱交換器へのクーラントの流れを制御します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはリヤ・ヒータ・システム・バルブ・ユニットを直接制御します。
運転席サイド・ノズル・イオン発生器制御の追加機能前提条件 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
• イオン拡散機能が起動している
• ブロワがオンになっている
• 左サイド・ノズル・フラップが開いている
• クライメート・コントロールが作動している
運転席サイド・ノズル・イオン発生器の制御 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
運転席サイド・ノズル・イオン発生器は、車内の空気をイオン化するために用いられます。内気が浄化され、リフレッシュされます。内気へのイオン拡散そのものは無臭で、イオンが広がっているとは直接には知覚できません。
イオン拡散機能はエアコンメニューからオン/オフにされます。COMANDユニットまたはヘッドユニットは、イオン拡散機能の要求をユーザインタフェースCAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、運転席サイド・ノズル・イオン発生器をクライメート・コントロール LIN 2 を介して作動させます。
芳香システム・ジェネレータ制御の追加機能前提条件 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
• 芳香システムがオンになっている
• グローブ・ボックス「閉」
• 香水瓶を使用している
• クライメート・コントロールが作動している
グローブ・ボックスのステータス (開または閉) は、グローブ・ボックス・ランプ・スイッチによって検知されます。芳香システム・ジェネレータは、グローブ・ボックス・ランプ・スイッチのステータスを直接読み取ります。
芳香システム・ジェネレータの制御 (エア・クオリティ・パッケージ (コード P21) 装備)
芳香システム・ジェネレータは、車内のフレグランスに用いられます。アロマジェネレータにはファンが取り付けられており、このファンがエアフローを発生させます。香水瓶が挿入されており、芳香システムがオンになっている場合、エア・フローが香水表面上を通って香り分子を取り込みます。香りが付けられたこの空気は、ディフューザグリル(オーディオ/COMAND用ディスプレイの前)の開口部から直接車内に送られます。この芳香は周期的に行われます。すなわち、システムがオンになると、芳香が 5 分間作動し、次に 5 分間オフになります。この間欠機能は、同乗者が香りに慣れるのを防ぐために用いられます。これにより、香りに対する知覚能力が維持されます。
芳香システムはCOMANDユニットまたはヘッドユニットのエアコンメニューからオン/オフにします。強度は3段階に設定可能です。COMANDユニットまたはヘッドユニットは、芳香オン要求および芳香強さ要求をユーザインタフェースCANを介してエレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットに送信し、車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、芳香システム・ジェネレータをクライメート・コントロール LIN 2 を介して作動させます。
グローブ・ボックスが開けられると、グローブ・ボックス・ランプ・スイッチを介して、グラウンド・シグナルが直接芳香システム・ジェネレータに送信されます。これにより、このシグナルがアクティブな芳香を停止し、香水瓶照明をオンにします。さらに芳香システム・ジェネレータの香水瓶が作動ポジションから解除され、取出しポジションになります。
グローブ・ボックスが閉じられると、ターミナル 15 がオンの場合、挿入された香水瓶は芳香システム・ジェネレータによって作動ポジションに入ります。さらに芳香システムジェネレータにより香水瓶照明がオフになり、エアコンメニューで前回設定されていた香り濃度がオンになります。
芳香システム・ジェネレータに香水瓶が挿入されていない場合は、オーディオ / COMAND 用ディスプレイにメッセージ「芳香カートリッジを挿入してください」が表示されます。芳香システム・ジェネレータは、内蔵モータの電流消費の測定により香水瓶が挿入されたかを検知します。香水瓶の代わりに他の物体を挿入すると、芳香システム・ジェネレータがその物体を間違って香水瓶と認識することがあります。
エアコン・ウォータ・バルブの制御
エアコン・ウォータ・バルブはエアコン・ユニット熱交換器へのクーラントの流れを制御します。エバポレータで効率的に冷却するために、エアコン・ウォータ・バルブを閉じて、温まったクーラントの熱交換器への流れを遮断します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエアコン・ウォータ・バルブを直接制御します。
セーフティ・カットオフ
冷媒回路に漏れが発生した場合に必要な措置を早期に開始できるようにするため、車内の CO2 濃度が継続してモニタされます。CO2 冷媒は空気より重いので、漏れの場合はフロアに沈みます。そのため酸素が押しのけられることにより、CO2 が有害な作用を及ぼします。漏れが検知されると、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは車内のアクティブなベンチレーション (アクティブなフラッシング動作) を開始します。さらにインストルメント・クラスタにさまざまな警告が表示されます。このためにクライメート・コントロール・コントロール・ユニットは該当する要求を、車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
• 走行中の CO2 濃度が 5,000 ppm 以上の場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード機能あるいは部分内気循環モード (従来の内気循環モードの場合) を開始します。
内気循環モードは、CO2 濃度が 5,000 ppm を下回ると、再び許可されます。
• 走行中のCO2濃度が10,000 ppm以上の場合、クライメートコントロールコントロールユニットはアクティブなベンチレーションを開始します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード、ブロワ・ステージ 2 およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。
この措置は、CO2 濃度が 5,000 ppm を下回った場合のみ取り消されます。
• 走行中の CO2 濃度が 25,000 ppm 以上の場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはアクティブなベンチレーションを開始します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード、ブロワ・ステージ 2 およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。さらにインストルメントクラスタに警告「エアコンノ フグアイ、トリアツカイセツメイショヲ サンショウ」が表示され、警告音が出力されます。この措置は、CO2 濃度が 5,000 ppm を下回った場合のみ取り消されます。
• 走行中の CO2 濃度が 25,000 ppm 以上となり、これが 5 分以上継続すると、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットがアクティブなベンチレーションを開始します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード、ブロワ・ステージ 2 以上およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。さらにインストルメント・クラスタに警告「フグアイ シャナイニ ガイキヲキョウキュウ、シテイノ コウジョウデ テンケン」が赤色で表示され警告音が出力されます。この措置は、CO2濃度が25,000 ppmを下回った場合のみ取り消されます。
• 駐車中の CO2 濃度が 25,000 ppm 以上の場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットがスリープ・モードから復帰します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはアクティブなベンチレーションを開始し、外気モード、ブロワ・ステージ 2 およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。さらにインストルメント・クラスタに警告「フグアイ シャナイニ ガイキヲキョウキュウ、シテイノ コウジョウデ テンケン」が赤色で表示され、ダブル警告音が出力されます。ダブル警告音は 60 回繰り返されます。
この措置は、CO2 濃度が 5,000 ppm を下回った場合のみ取り消されます。
• センサの測定精度が低下した場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはアクティブなベンチレーションを開始します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード、ブロワ・ステージ 2 およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。さらにインストルメントクラスタに警告「エアコンノ フグアイ、トリアツカイセツメイショヲ サンショウ」が表示され、警告音が出力されます。この措置は自動的に取り消されず、再スタートごとに再び表示されます。
• CO2 センサが機能停止した場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはアクティブなベンチレーションを開始します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気モード、ブロワ・ステージ 2 およびエア・ディストリビューション (レッグ・ルーム) をオンにします。さらに走行中に、インストルメント・クラスタに警告「フグアイ シャナイニ ガイキヲキョウキュウ、シテイノ コウジョウデ テンケン」が赤色で表示され、ダブル警告音が出力されます。車両が駐車状態のときは、インストルメント・クラスタに警告「フグアイ シャナイニ ガイキヲキョウキュウ、シテイノ コウジョウデ テンケン」が赤色で表示され、ダブル警告音が出力されます。警告音はその後 60 回繰り返されます。
このメッセージは、不具合が修理されるまで、インストルメント・クラスタに表示され続けます。
事故発生後に有害ガスが車内に侵入しないようにするため、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは以下の作動をスタートします:
• ブロワ・モータはそれ以上制御されません。車内のエアはそれ以上循環しません。
• リアブロワモータ(モデル222リアエアコン(コード582)装備)はそれ以上制御されません。リアのエアはそれ以上循環しません。
• 内気循環フラップが内気循環ポジションに調整されます。外気が車内に入り込まなくなります。
• エアコン・コンプレッサの出力はエアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブを介して低下されます。エアコン・コンプレッサ・マグネット・クラッチが開きます。エアコン・コンプレッサのベルト・プーリは駆動されなくなります。
• PTC補助ヒータ(モデル222ディーゼルエンジン搭載)が作動停止します。
補助レストレイント・システム・コントロール・ユニットがクラッシュ・シグナルを、ユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
エアコンの各構成部品の制御については、「エアコン・コンポーネントの制御」の章で詳細に説明しています。
切換え点調整
高めの冷房出力または暖房出力が必要な場合には、完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットが切換え点を調整します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットが切換え点調整要求を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット、シャーシ FlexRay、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびドライブ CAN を介して、完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
外気モード
外気モードの間、外気 / ラム・エア・フラップは開いた状態です。外気はエアコン・ユニットから車内へ吐出されます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは外気 / ラム・エア・フラップ・アクチュエータをエアコン制御 LIN 1 を介して制御します。
内気循環モード
内気循環モードには以下の部分機能があります:
• 内気循環モード (内気循環モード・ボタンを操作)
• 汚染物質感知内気循環モード
内気循環モード (内気循環モード・ボタンを操作)
クライメートコントロール操作ユニットの内気循環モードボタンを1.5秒以上操作すると、内気循環フラップおよび補助的にサイドウインドウおよびパノラミックスライディングルーフ(モデル222パノラミックスライディングルーフ(コード413)装備)が閉じ、外からのエア流入を防ぎます。 エアは車内のみを循環し、外の不快な匂いや有害ガスを遮断します。内気循環モード中は内気循環モード・ボタンの LED が点灯します。
クライメートコントロール操作ユニットは、内気循環モードボタンのステータスをエアコン操作LINを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。これを受けて、クライメートコントロールコントロールユニットは内気循環フラップアクチュエータをエアコン制御LIN 1を介して制御します。
引き続き内気循環モードボタンを1.5秒以上操作すると、サイドウインドウ、パノラミックスライディングルーフ(モデル222パノラミックスライディングルーフ(コード413)装備)および内気循環フラップが再びもとのポジションに戻ります(これらのウインドウおよびルーフを内気循環モード中に手動で開いた場合を除く)。
汚染物質感知式内気循環モードの追加機能前提条件
• 冷房モード作動
汚染物質感知内気循環モード
マルチファンクション・センサが、外気の汚染物質値をクライメート・コントロール LIN 2 を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。特定の汚染度以上になると、内気循環フラップが自動的に内気循環ポジションに入ります。外気は入ってこなくなり、内気循環のみが行われます。エンジン始動後に、汚染物質感知内気循環モードが作動する条件が整っていると、まず外気を 30 秒間取り込みます。その後、汚染物質感知内気循環モードが 80 % で作動し、さらに 10 秒が経過すると、必要に応じて汚染物質感知内気循環モードが 100 % で作動します。
内気循環モード・ボタンの LED は、汚染物質感知内気循環モードの作動表示をしません。
デフロスタ
デフロスタボタンを操作すると、デフロスタフラップおよび外気/内気循環フラップを除くすべてのエアガイドフラップが閉じます。デフロスタ・フラップおよび外気 / 内気循環フラップは完全に開いた状態になります。デフロスタ・フラップは、最大エア・フローがフロント・ウインドウおよびフロント・サイド・ウインドウに向かうように調整されます。ミックス・エア・フラップは、最も高い温度の送風に設定されます。
クライメートコントロール操作ユニットは、デフロスタボタンのステータスをエアコン操作LINを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。クライメートコントロールコントロールユニットはブロワレギュレータをエアコン制御LIN 2を介して制御し、ブロワレギュレータは吹き出すエアの温度に応じてデフロスタモードが最適化されるように、ブロワモータを制御します。
吹出しエアを乾燥できるように、エアコン・コンプレッサがオンになります。エアを乾燥した後、最高温度まで加熱します。
エバポレータ乾燥の追加機能前提条件
• エアコンが前回のイグニッション・サイクル中に最低一回作動している
• エバポレータ温度が 3 °C 以上
• 外気温度が20°C以上
• ドアが閉じている
• 総走行距離が 250 km 以上
エバポレータ乾燥
車内のエバポレータの匂いおよびエアコン始動時のウインドウのくもりを防ぐため、エバポレータ乾燥が行われます。
エンジン停止後、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはエバポレータ乾燥のタイム・カウンタ作動シグナルを車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。CDIコントロールユニットまたはMEコントロールユニットは、シグナル「エンジン作動」をドライブCAN、ドライブトレインコントロールユニット、シャーシFlexRay、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
1 時間の待ち時間後に、インストルメント・クラスタはエバポレータ乾燥要求をユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信し、同ユニットはエバポレータ乾燥をスタートします。ブロワモータおよびリアブロワモータ(モデル222リアエアコン(コード582)装備)は30分間、最低ブロワステージで制御されます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは要求をエアコン制御 LIN 2 を介してブロワ・レギュレータに送信し、ブロワ・レギュレータがブロワ・モータを制御します。
モデル 222 リヤ・エアコン (コード 582) 装備の場合、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはリヤ・ブロワ・モータをエアコン制御 LIN 2 を介して制御します。
両ケースの場合、送風により、エバポレータに残っている水分が減少します。
余熱ヒータ利用
クライメート・コントロール操作ユニットの余熱ヒータ・オン / オフ・ボタンを操作すると、余熱ヒータ利用機能がオンになります。
クライメート・コントロール操作ユニットは、余熱ヒータ・オン / オフ・ボタンのステータスをエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはこれを受けてクーラント循環ポンプを制御します。クーラント循環ポンプの働きにより、まだ温かいクーラント (余熱) がヒータ用熱交換器を通ります。
クライメートコントロールコントロールユニットはこれと同時に、ファン要求をエアコン制御LIN 2を介してブロワレギュレータに送信し、ブロワレギュレータがブロワモータを最低ブロワステージで制御します。吸引エアはヒータコアに送られて、そこで加熱されます。この機能は、30 分後、またはバッテリ電圧が一定の値より下がった場合に終了します。
参照文書
- gf8340p9994lf クライメート·コントロールのシステム構成部品の一覧表