高電圧車両電源回路冷却の機能前提条件の概要
• ターミナル 30
高電圧車両電源回路冷却の概要
高電圧バッテリ (A100g1) の作動温度は、充電容量、充電サイクル数および高電圧バッテリの耐用年数を確実に最適化するために、特定の範囲内でなければなりません。
パワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニット (N129/1) およびそこに内蔵されている DC/DC コンバータ・モジュールは共通の低温冷却回路を備えており、これはエンジンの冷却回路から分離しています。 これはパワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットをオーバーヒートによる損傷から保護しています。
高電圧車両電源回路冷却の機能順序
機能順序は以下の点で説明されます:
• 高電圧バッテリ冷却
• パワー・エレクトロニクス冷却回路
高電圧バッテリ冷却の追加の機能前提条件
• ハイブリッド・ドライブ「READY」(黄または緑)
高電圧バッテリ冷却
CDI コントロール・ユニット (N3/9) (ディーゼル・エンジンの場合) または ME コントロール・ユニット (N3/10) (ガソリン・エンジンの場合) は、高電圧バッテリ冷却制御のために以下のセンサおよびシグナルを読み取ります:
– バッテリ・マネージメント・システム・コントロール・ユニット (N82/2) (ハイブリッド CAN (CAN L) 経由)
– 高電圧バッテリの温度
– 電動エアコン・コンプレッサ (A9/5)、ハイブリッド CAN を介して電動エアコン・コンプレッサのステータス
– KLA コントロール・ユニット (N22/7)、車内 CAN (CAN B) およびシャーシ CAN 1 (CAN E1) 経由でエアコン・ステータス
バッテリ・マネジメント・システム・コントロール・ユニットは、現在の高電圧バッテリ温度を検出するために、高電圧バッテリ・クーラント注入口温度センサ (A100b1) および高電圧バッテリ・セル温度センサ (A100b2) のデータを評価し、必要に応じて冷却能力を ME コントロール・ユニットを介して要求します。
そのために、バッテリ・マネジメント・システム・コントロール・ユニットは、ハイブリッド CAN を介して CDI または ME コントロール・ユニットに冷却要求を送信します。 これがエネルギ・マネージメントの設定値を用いて要求を調整し、電動エアコン・コンプレッサの制御の使用許可を発信します。
電動エアコン・コンプレッサの使用許可は、高電圧バッテリの充電状態と最大許容放電電圧/電流を考慮して行われます。
エネルギ・マネージメントから使用許可が発信されると、この使用許可は CDI または ME コントロール・ユニットからの冷却出力の要求とともにシャーシ CAN 1 を介してフロント・ヒューズ・リレー・モジュール付き SAM コントロール・ユニット (1 N10/1) に送信されます。 これが使用許可を車内 CAN に送って KLA コントロール・ユニットに伝送し、このコントロール・ユニットが CAN 接続を介して電動エアコン・コンプレッサを制御します。 高電圧バッテリ冷却シャットオフ・バルブ (Y19/1) が開かれ、冷媒が高電圧バッテリ・モジュール (A100) に内蔵されているエバポレータを貫流します。 これによって高電圧バッテリおよびバッテリ・マネジメント・システム・コントロール・ユニットから熱エネルギが奪われます。
冷却出力は主として電動エアコン・コンプレッサの制御の程度に応じます。 アイドリング時および自動エンジン・ストップの間、電動エアコン・コンプレッサの出力は最高約 2 kW に制限されます。 高電圧バッテリの充電状態が非常に低い場合、電動エアコン・コンプレッサの出力は 0 kW まで下方調整されます。
パワー・エレクトロニクスおよび DC/DC コンバータの冷却回路の概要図 |
1 | エクスパンション・タンク |
2 | 低温度ラジエタ |
3 | パワー・エレクトロニクス・モジュール |
4 | バイメタル・バルブ (60 °C 以上で「閉」) |
M13/8 | パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 |
M13/9 | パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 2 |
A | 低温ラジエタへの流入部、水温「きわめて高」 |
B | 水温「中」 |
C | 水温「やや低」 |
D | 水温「低」 |
P20.00-2449-75
パワー・エレクトロニクスおよび DC/DC コンバータの冷却回路の追加機能前提条件
• ターミナル 15 「オン」 (イグニッション「オン」)
パワー・エレクトロニクスおよび DC/DC コンバータの冷却回路
パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 (M13/8) およびパワー・エレクトロニクス循環ポンプ 2 (M13/9) は、パワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットにより、パワー・エレクトロニクス冷却回路および DC/DC コンバータの水温にしたがって制御されます。
そのためにパワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットは内部で冷却回路の温度を評価し、必要に応じてパワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 を作動させます。
パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 は、HYBRID アース・ポイント (W12/2) を介してターミナル 31 で供給を受けます。
パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 は、リレー (HYBRID パワー・エレクトロニクス・クーラント循環ポンプ・リレー) (K40/10kU) および HYBRID ヒューズ・リレー・モジュール内に前置されたヒューズ (K40/10) を介して電圧の供給を受けます。
制御は直接、パワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットにより、直接ケーブル (コントロール・ライン) を介して行われます。
パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 はクーラントを吸入し、パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 2 の抵抗に反して冷却回路に送ります。 クーラントはパワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットを通り、熱がクーラントに放出されます。
その後クーラントは低温クーラを貫流し、走行時の風によって冷やされ、パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 に戻ります。
パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 2 はパワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニットによりパワー・エレクトロニクス冷却回路の水温にしたがって制御され、こうして水温に応じてパワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 を支援します。
電源供給および制御は、パワー・エレクトロニクス循環ポンプ 1 と同じです。
高温のエンジン・クーラントがパワー・エレクトロニクス冷却回路および DC/DC コンバータにあふれるのを阻止するため、エンジン水温が約 60 °C になると、バイメタル・バルブが、共通のエクスパンション・タンクに通ずる充填ホースを閉鎖します。
参照文書
- gf0830p9999flm ハイブリッド·ドライブ·システムのシステム構成部品の一覧