スピード・コントロールの機能前提条件の概要
• ターミナル 87 (エンジン・マネージメント「オン」)
• エンジン作動
スピード・コントロールの概要
スピード・コントロールはアイドル・スピードを安定させ、エンジンおよびドライブ・トレインを保護するためにエンジン回転数を制限します。クランクシャフト・スピード・センサ (B70) からのシグナルにより、CDI コントロール・ユニット (N3/9) はエンジン回転数を検知します。
CDI コントロール・ユニットは、回転数制限のためにシグナルを読み取ります :
• クランクシャフト・スピード・センサ、エンジン回転数
• 高圧フューエル・プレッシャ・センサ (B4/6)
• 完全一体型トランスミッション・コントロール・コンポーネント (Y3/8)、ドライブ CAN (CAN C) を介したギヤ・レンジ
• エレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニット (N30/4)、シャーシ CAN 1 (CAN E1) 経由で車両スピード
エンジン回転数は、CDI コントロール・ユニットによって以下の措置により制限されます :
• プレッシャ・レギュレータ・バルブ (Y74) の制御 (フューエル・プレッシャ・コントロール)
• フューエル・インジェクタ (Y76) の非制御 (回転数制限時)
• フューエル・インジェクタのインジェクション・タイムの適合 (アイドル・スピード・コントロール時)
• ボリューム・コントロール・バルブ (Y94) の制御 (フューエル・プレッシャ・コントロール)
アイドリング時のエンジンの固有振動は、CDI コントロール・ユニットによって以下の措置により制限されます :
• 左右切換え式エンジン・マウント (Y123、Y123/1) の制御
スピード・コントロールの機能順序
エンジン回転数の制御は、以下の項目で説明されています :
• トルク・コンバータ保護の機能順序
• 回転数制限の機能順序
• アイドル・スピード・コントロールの機能順序
トルク・コンバータ保護の機能順序
セレクタ・レバー・ポジション「P」または「N」 (駆動力伝達しない) のときに、トルク・コンバータのスタティック・インターナル・プレッシャの上昇を防止するために、エンジン最高回転数は約 3,000 rpm に制限されます。CDI コントロール・ユニットは、現在のセレクタ・レバー・ポジションに関するインフォメーションを完全一体型トランスミッション・コントロール・ユニット (Y3/8n4) から、ドライブ CAN 経由で受信します。
回転数制限の機能順序
許容範囲を超える高いエンジン回転数によって受ける影響から走行中のエンジンを保護するために、スピードが 0 km/h を超えているとき、エンジン最高回転数は約 4,500 rpm に制限されます。
CDI コントロール・ユニットは、シャーシ CAN 1 経由でエレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニットから伝送される CAN シグナル「車両スピード」から、走行モードを検知します。
アイドル・スピード・コントロールの機能順序
CDI コントロール・ユニットはアクセル・ペダルが操作されないとき、作動条件およびエンジン負荷にしたがい、アイドル・スピードを制御し、安定させます。
CDI コントロール・ユニットは、アイドル・スピード・コントロールのために以下のセンサおよびシグナルを読み込みます :
• ブースト・プレッシャ・センサ (B5/1)、エンジン負荷
• 水温センサ (B11/4)
• ブースト・エア温度センサ (B17/8)
• SAM コントロール・ユニット (N10)、車内 CAN (CAN B)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73)、およびシャーシ CAN 1 経由で外気温度
• KLA コントロール・ユニット (N22/7)、車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット、およびシャーシ CAN 1 経由でエアコン・ステータス
CDI コントロール・ユニットは、プレッシャ・レギュレータ・バルブによりレール内のフューエル・プレッシャを、フューエル・インジェクタの制御によりインジェクション・タイムを制御します。
切換式エンジン・マウントは、アイドリング時にエンジンの低周波固有振動が伝達されることを防ぎます。走行中は、ハイドロリック・エンジン・マウントとして作用します。制御は CDI コントロール・ユニットによって行われます。
レールのフューエル・プレッシャとフューエル・インジェクタのインジェクション・タイムから、燃料噴射量が明らかになります。環境気圧と周辺温度にしたがい、アイドル・スピードは時間的に制限され約 1,600 rpm に上昇されます。
CDI コントロール・ユニットは以下の作動条件およびエンジン負荷の場合に、アイドル・スピードを制御します :
• ギヤ・レンジ「D」または「R」への切換え
• エアコン・コンプレッサ (A9) のオン
• 電装品用バッテリ (G1) の電圧不足
ギヤ・レンジ「D」または「R」への切換え
ギヤ・レンジ「D」または「R」のとき、車両のクリーピング傾向を抑制するために、より低いアイドル・スピードに制御されます。そのために CDI コントロール・ユニットは、完全一体型トランスミッション・コントロール・ユニットからの CAN シグナル「シフトされたギヤ・レンジ」を評価します。
オートマチック・トランスミッション搭載車の場合、アイドル・スピードは約 750 rpm です。
エアコン・コンプレッサのオン
アイドリング時にエアコン・コンプレッサがオンにされ、エンジン回転数が低下しないように、KLA コントロール・ユニットはオンにされる前に CDI コントロール・ユニットにステータス・シグナルを伝送します。その後、CDI コントロール・ユニットはそれにしたがい、アイドル・スピードを適合します。
ダイアグノシス
アイドル・スピードの基本設定は、XENTRY Diagnostics で読み出し、制御することができます。
電装品用バッテリの電圧不足
オートマチック・トランスミッションでギヤ・レンジ「D」あるいは「R」にシフトされているとき、CDI コントロール・ユニットは「ターミナル 30」経由で電装品用バッテリの電圧不足を検知すると、エンジンがオフになるまでの間、約 100 rpm アイドル・スピードを上昇させます。
参照文書
- gf0716p9997ogs コモン·レール·ディーゼル·インジェクション (CDI) システム構成部品の一覧表