P83.40-4909-79
A1 | インストルメント・クラスタ | N10/1 | フロント・ヒューズ・リレー・モジュール付き SAM コントロール・ユニット | |
A9 | エアコン・コンプレッサ | N22/1 | クライメート・コントロール・ユニット | |
A9y1 | エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブ | N52 | ソフトトップコントロールコントロールユニット(モデル190.4) | |
A26/17 | ヘッド・ユニット | N58/1 | クライメート・コントロール操作ユニット | |
A32m1 | ブロワ・モータ | N58/1s2 | 左温度セレクタ・ボタン | |
A32n1 | ブロワ・レギュレータ | N58/1s4 | 内気循環モード・ボタン | |
A40/8 | オーディオ / COMAND ディスプレイ | N58/1s7 | リヤ・ウインドウ・デフォッガ・ボタン | |
B10/4 | 車内温度センサ | N58/1s10 | 右温度セレクタ・ボタン | |
B10/6 | エバポレータ温度センサ | N58/1s12 | クライメート・コントロール・メニュー・ボタン | |
B10/31 | エア吹出口温度センサ、左サイド・ノズル | N58/1s14 | 左エア・ディストリビューション・ボタン | |
B10/32 | エア吹出口温度センサ、右サイド・ノズル | N58/1s15 | 「SYNC」ボタン | |
B10/35 | エア吹出口温度センサ、左レッグ・ルーム・ノズル | N58/1s16 | 「A/C」ボタン | |
B10/36 | エア吹出口温度センサ、右レッグ・ルーム・ノズル | N58/1s19 | ブロワ・ボタン | |
B11/4 | 水温センサ | N58/1s20 | オート・ボタン | |
B11/12 | 露点センサ | N58/1s21 | デフロスタ・ボタン | |
B12 | 冷媒プレッシャ・センサ | N69/1 | 左ドア・コントロール・ユニット | |
B14 | 外気温度センサ | N69/2 | 右ドア・コントロール・ユニット | |
B31 | 外気汚染度センサ | N70/3 | エレクトロニック・ルーフ・オペレーティング・ユニット | |
B32/3 | ソーラ・センサ | N70/3b1 | ファン内蔵車内温度センサ | |
B82 | 車内湿度 / 温度センサ | N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット | |
M2/5 | 外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータ | N93/9 | AMG ゲートウェイ・コントロール・ユニット | |
M2/6 | 左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | N127 | ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット | |
M2/7 | 右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN A | テレマチック CAN | |
M2/15 | レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータ | CAN B | 車内 CAN | |
M2/16 | デフロスタ・フラップ・アクチュエータ | CAN C1 | ドライブ CAN | |
M2/22 | センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータ | CAN E1 | シャーシ CAN 1 | |
M2/34 | ラム・エア・フラップ・アクチュエータ | CAN HMI | ユーザ・インターフェース CAN | |
M4/7 | ファン・モータ | LIN B8-1 | クライメート・コントロール LIN 1 | |
M13/5 | クーラント循環ポンプ | LIN B8-3 | エアコン操作 LIN | |
N3/10 | ME コントロール・ユ ニット | LVDS | 低電圧ディファレンシャル・シグナル |
機能前提条件の概要
クライメート・コントロールの制御の場合:
• ターミナル 15 「オン」
• オートマチック・クライメート・コントロールがオンになっている
冷房モードの場合:
• エンジン「作動」
• 冷媒コンプレッサ「オン」 (クライメート・コントロール・コントロール・ユニットを介してオフになっていない)
エバポレータ乾燥のため:
• エンジン・オフ
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットがターミナル 15 のステータスを、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
ME コントロール・ユニットは、シグナル「エンジン作動」をドライブ CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN 1、フロント SAM コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
クライメート・コントロール制御の概要
車内のエレクトロニックテンパラチャコントロールおよびエアディストリビューションの制御は、設定内容およびさまざまなセンサにより検知された変数(車内温度、外気温度、水温、車両スピードなど)に基づいて行われます。設定は、クライメートコントロール操作ユニットにおいて、ヘッドユニットのエアコンメニューにより行えます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、車内 CAN、クライメート・コントロール LIN 1 およびエアコン操作 LIN を介して車両エレクトロニクスと相互に連結されています。このため、制御の質を改善し、エネルギ消費を低減するために、関連する影響値を考慮に入れることが可能です。
クライメート・コントロール制御機能には以下の部分機能が含まれています:
• 変数の検知および評価
• エアコン・コンポーネントの制御
• 外気モード
• 内気循環モード
• デフロスト機能
• エバポレータ乾燥
変数の検知および評価
検知されて評価される変数は以下のとおりです:
• 外気温度
• 車内温度
• 車内のエア吹出口の温度
• フロント・ウインドウの温度および湿度
• 露点温度
• 水温
• エバポレータ温度
• 冷媒プレッシャ
• 日光
• エア・クオリティ
• 車両スピード
• エンジン回転数
• ソフトトップステータス(モデル190.4)
• ドア・ステイタス
• サイド・ウインドウ・ポジション
• 操作設定
• ボイスオペレーティングシステム (SBS) のステータス(ラジオAudio 20 NTG 5.5(コード506)またはCOMAND APS(コード531)装備)
外気温度
外気温度センサは外気温度を検出します。フロント SAM コントロール・ユニットは、外気温度センサのシグナルを直接読み取り、外気温度を算出し、これを車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはこの値をもとにミックス・エア・フラップを調整して、希望の車内温度に調節します。
停車中は、温度の測定値と外気温度が大きく異なることがあります。外気温度が考慮されるのは、車両スピードが30秒間、30 km/hを上回る場合のみです。 車両スピードが30 km/h未満のとき、およびイグニッションをオフにしてからオンにしたときは、最後に測定された温度値が使用されます。
車内温度
ルーフ付近:
ルーフ付近の車内温度は、エレクトロニックルーフオペレーティングユニット内のファン内蔵車内温度センサにより検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、車内温度センサのシグナルを直接読み取ります。内蔵されたファンは、温度測定のためにエアを車内から吸引します。
内気はファンによって常に循環しているため、高精度での温度測定ができます。これにより、車内のエアの流れ具合にほとんど左右されないテンパラチャ・コントロールが実現されます。
インストルメント・パネル:
インストルメント・パネル付近の車内温度は、車内温度センサにより検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、車内温度センサのシグナルを直接読み取ります。
両方の車内温度センサの測定値から平均値を出します。この平均値は外気温度とともに、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットで固定メモリされた特性マップに合わせて調整され、車内温度の制御に使用されます。
車内温度の平均値は、以下の状況でクライメート・コントロール・コントロール・ユニットによって維持されます:
• サイド・ウインドウ「開」
• ドア「開」
• ソフトトップ「開」(モデル190.4)
これにより、調整された基準温度を維持したままエアコン・システムを作動し続けることができます。
車内のエア吹出口の温度
車内のエア吹出口の温度は、エア吹出口温度センサによって検知されます。クライメートコントロールコントロールユニットは、エア吹出口温度センサのシグナルを直接読み取ります。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、それぞれのエア吹出口の温度を制御します。
フロント・ウインドウの温度および湿度
フロント・ウインドウ内側の温度および相対湿度 (露点温度) は、車内湿度および温度センサによって検知されます。これにより、フロントウインドウのくもりを検知することができます。クライメートコントロールコントロールユニットは、車内湿度および温度センサのシグナルをエアコン制御LIN 1を介して読み取ります。フロントウインドウがくもりそうなときは、エアコンコンプレッサをオンにするなどの適切な措置が講じられます。
露点温度
周辺温度および湿度から露点を特定します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、露点センサのシグナルをクライメート・コントロール LIN 1 を介して読み取り、露点を算出します。露点に達すると、フラップコントロールによりフロントウインドウの外側のくもりを防ぎます。
水温
クーラントの温度は水温センサによって検知されます。MEコントロールユニットは水温センサのシグナルを直接読み取り、そこから水温を算出して、これをドライブCAN、ドライブトレインコントロールユニット、シャーシCAN 1、フロントSAMコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
この値は、ミックス・エア・フラップ制御およびクーラント循環ポンプ制御に使用されます。
エバポレータ温度
エバポレータの氷結を防ぐため、その部分の温度をエバポレータ温度センサが検知します。エバポレータ温度センサのシグナルを、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットが直接読み取ります。エバポレータ温度が2 °Cを下回ると、エアコンコンプレッサは作動停止されます。温度が2.5 °C以上になると、エアコンコンプレッサは再びオンになります。
冷媒プレッシャ
冷媒圧力は、冷媒プレッシャ・センサによって検知されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは冷媒プレッシャ・センサのシグナルを直接読み取ります。この圧力は、保存されている温度圧力曲線と比較されます。冷媒圧力が0.8 bar未満または 30 bar以上の場合、エアコンコンプレッサは作動停止されるか、またはオンになりません。冷媒圧力が0.9 bar以上になると、エアコンコンプレッサが再びオンに切り換わります。
日光
ソーラ・センサは、日光の車両に対する入射角度と強さを検知します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはソーラ・センサのシグナルを直接読み取ります。値に応じて、ブロワ・エア温度およびブロワ回転数が調整されます。日光が一方向だけから差し込んでくるときは、左右の標準基準温度の差が適切に設定されます。
エア・クオリティ
外気汚染度センサは、以下の外気中の有害ガス濃度を検知します:
• 一酸化炭素 (CO)
• 窒素酸化物 (NOx)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、外気汚染度センサのシグナルをクライメート・コントロール LIN 1 を介して読み取ります。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは読み取った値をもとに、自動内気循環制御を行います。
車両スピード
車両スピードはインストルメント・クラスタによって算出されます。インストルメントクラスタは、車両スピードをユーザインタフェースCAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
車両スピードは、ラム・エア機能の制御および外気温度の内部算出 (停止モード中など) に使用されます。
エンジン回転数
エンジン回転数は ME コントロール・ユニットにより検知されます。MEコントロールユニットは、エンジン回転数をドライブCAN、ドライブトレインコントロールユニット、シャーシCAN 1、フロントSAMコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
エンジン回転数は特に、エアコン・コンプレッサを制御するために使用されます。
ソフトトップステータス(モデル190.4)
ソフトトップのポジションはソフトトップコントロールコントロールユニットによって検知されます。ソフトトップコントロールコントロールユニットは、ソフトトップステータスを車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
クライメートコントロールコントロールユニットは、ソフトトップが開いている場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャコントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
ドア・ステイタス
各ドアのステータスを以下のコントロール・ユニットが検出し、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します:
• 左ドア・コントロール・ユニット
• 右ドア・コントロール・ユニット
クライメートコントロールコントロールユニットは、ドアが開いている場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャコントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
サイド・ウインドウ・ポジション
サイド・ウインドウ・ポジションは、左ドア・コントロール・ユニットまたは右ドア・コントロール・ユニットによって検出され、車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信されます。
クライメートコントロールコントロールユニットは、サイドウインドウが下降している場合に車内温度センサの値を参照し、テンパラチャコントロールを適切に調整します。内気と外気の間に大きな温度差がある場合、不要な再調整は回避されます。
操作設定
車内のクライメート・コントロールの設定は、以下の操作箇所で行えます:
• クライメート・コントロール操作ユニット
• ヘッド・ユニット
• SBS(2018年12月1日以降)
クライメート・コントロール操作ユニット
クライメート・コントロール操作ユニットには以下のボタンが取り付けられており、同ボタンによりさまざまな設定が行えます:
• 左温度セレクタ・ボタン
• 内気循環モード・ボタン
• リヤ・ウインドウ・デフォッガ・ボタン
• 右温度セレクタ・ボタン
• クライメート・コントロール・メニュー・ボタン
• 左エア・ディストリビューション・ボタン
• 「SYNC」ボタン
• 「A/C」ボタン
• ブロワ・ボタン
• オート・ボタン
• デフロスタ・ボタン
クライメート・コントロール操作ユニットは、設定に関するインフォメーションをエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。このインフォメーションをもとに、風量、エアディストリビューションおよび温度が制御されます。選択した設定は、さらにオーディオ / COMAND 用ディスプレイに表示されます。クライメートコントロールコントロールユニットは、このために該当するインフォメーションを車内CAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよびユーザインタフェースCANを介してヘッドユニットに送信します。ヘッド・ユニットは、該当する画像データを発生させ、オン要求をテレマチック CAN を介してオーディオ / COMAND 用ディスプレイに送信します。画像データは、LVDS ケーブルを介してオーディオ / COMAND 用ディスプレイに伝送されます。
機能フィードバックのために、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはボタンの LED の点灯に関する要求をエアコン操作 LIN を介してクライメート・コントロール操作ユニットに送信します。
ヘッド・ユニット
ヘッドユニットのエアコンメニューから、エアコンを作動停止したり、クライメートコントロール機能を選択したりすることができます。ヘッドユニットは、該当するインフォメーションをユーザインタフェースCAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
さらに、ヘッドユニットは該当する画像データを生成し、オン要求をテレマチックCANを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに送信して、画像データをLVDSケーブルを介してオーディオ/COMAND用ディスプレイに伝送します。
SBS(2018年12月1日以降)
エアコンの個別機能はSBSを介しても操作できます。ヘッドユニットは音声コマンドの内容を評価し、該当する要求をユーザインタフェースCAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。
SBSステータス(ラジオAudio 20 NTG 5.5(コード506)またはCOMAND APS(コード531)装備)
SBS 作動中、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはブロワ・レギュレータによりブロワ・モータの出力を制限します。ヘッド・ユニットは、SBS のステータスをユーザ・インタフェース CAN、AMG ゲートウェイ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
エアコン・コンポーネントの制御
エアコン・コンポーネントの制御には以下の部分機能があります:
• ブロワ・モータの制御
• エア・ガイド・フラップの制御
• エアコン・コンプレッサの制御
• ファン・モータの制御
• クーラント循環ポンプの制御
ブロワ・モータの制御
車内の通気はブロワ・モータによって行われます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、ブロワ・モータをブロワ・レギュレータを介して直接制御します。
モデル 190
コード 506 装備 (ラジオ Audio 20 NTG 5.5)
モデル 190
コード 531 装備 (COMAND APS)
SBS がオンになっているとき、ブロワ・ステージは下がります。
エア・ガイド・フラップの制御
エアコン・ユニットのエア・ガイド・フラップを調整することにより、車内のエア・ディストリビューションが制御されます。
以下のエア・ガイド・フラップが調整されます:
• 外気 / 内気循環フラップ (外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータによる) (外気 / 内気循環制御)
• 左ミックス・エア・フラップ (左ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• 右ミックス・エア・フラップ (右ミックス・エア・フラップ・アクチュエータによる) (テンパラチャ・コントロール)
• レッグ・ルーム・フラップ (レッグ・ルーム・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• デフロスタ・フラップ (デフロスタ・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• センタ・ノズル・フラップ (センタ・ノズル・フラップ・アクチュエータによる) (ベンチレーション・コントロール)
• ラム・エア・フラップ (ラム・エア・フラップ・アクチュエータによる) (ラム・エア制御)
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはこれらアクチュエータをエアコン制御 LIN 1 を介して制御します。
ウインドウのくもりを防ぐため、デフロスタフラップはターミナル15のオフ後2分で閉じ、レッグルームフラップが開きます。 エンジン始動後、デフロスタフラップは約30秒間固定設定のままになり、その後再びすべての設定が可能になります。
ターミナル15がオフのときにいずれかのドアが開かれると、外気/内気循環フラップが外気/内気循環フラップアクチュエータによって50 %に調整されます。これにより、ドア・ロック・プレッシャが低下します。この機能は、ダイアグノシス・テスタで設定可能です。
P83.10-2873-79
運転席のエア吹出口 |
エアコン・コンプレッサの制御
エアコン・コンプレッサは、冷媒を吸引および圧縮する装置です。エアコンコンプレッサの出力は、クライメートコントロールコントロールユニットによりエアコンコンプレッサコントロールバルブを介して無段階に制御されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサ制御要求を車内 CAN を介してフロント SAM コントロール・ユニットに送信します。フロント SAM コントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサ・コントロール・バルブを直接制御します。
さらに、クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは算出されたエアコン・コンプレッサのトルクを車内 CAN、フロント SAM コントロール・ユニット、シャーシ CAN 1、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびドライブ CAN を介して ME コントロール・ユニットに送信します。このコントロール・ユニットは、エアコン・コンプレッサをオンにするときの追加的な負荷に応じて、アイドル・スピードを一定に保ちます。
ファン・モータの制御
ファン・モータは、クーラントおよび冷媒を冷却します。クライメートコントロールコントロールユニットは、ファンの基準回転数を冷媒圧力に応じて算出し、これを車内CAN、フロントSAMコントロールユニット、シャーシCAN 1、ドライブトレインコントロールユニットおよびドライブCANを介してMEコントロールユニットに送信します。
ME コントロール・ユニットは、要求されているファンの基準回転数をエンジン温度に応じて修正し、ファン・モータを制御します。
クーラント循環ポンプの制御
クーラント・ポンプの動作により、クーラントはエンジン冷却回路内を循環します。その際、エンジンの余熱を吸収します。加熱されたクーラントは、脇を流れるエアに熱を放出するヒータ・コアに送られます。
エンジン回転数が低い場合には、補助的にクーラント循環ポンプが制御され、通過するエアを加熱するために必要な流量のクーラントが確保されます。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはクーラント循環ポンプを直接制御します。エンジンが停止してもクーラント循環ポンプは同様に制御されます。
外気モード
外気モードの間、外気 / ラム・エア・フラップは開いた状態です。外気はエアコン・ユニットから車内へ吐出されます。
クライメートコントロールコントロールユニットは、外気/内気循環フラップアクチュエータをエアコン制御LIN 1を介して制御します。
内気循環モード
内気循環モードには以下の部分機能があります:
• 内気循環モード (内気循環モード・ボタンを操作)
• 汚染物質感知内気循環モード
内気循環モード (内気循環モード・ボタンを操作)
クライメート・コントロール操作ユニットの内気循環モード・ボタンを操作すると、外からのエア供給を遮断するために、外気 / 内気循環フラップが閉じます。エアは車内だけで循環します。不快な匂いおよび有害ガスは侵入しません。内気循環モード中は内気循環モード・ボタンの LED が点灯します。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは、内気循環モード・ボタンのステータスをエアコン操作 LIN を介して読み取り、外気 / 内気循環フラップ・アクチュエータをクライメート・コントロール LIN 1 を介して制御します。
米国仕様 (コード 494) 車以外:
内気循環モード・ボタンを操作すると、サイド・ウインドウが閉じます。それに続いて内気循環モード・ボタンを操作すると、サイド・ウインドウが (内気循環モード中にそのポジションを手動で変えていなければ) 再びもとのポジションに戻ります。
汚染物質感知式内気循環モードの追加機能前提条件
• エアコン・コンプレッサがオンになっている
汚染物質感知内気循環モード
外気汚染度センサは、外気中の有害ガス濃度を検知します。
外気汚染度センサは、該当するインフォメーションをエアコン制御LIN 1を介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信します。ある一定の汚染度以上になると、クライメートコントロールコントロールユニットは外気/内気循環フラップを閉じます。外気は入ってこなくなり、内気循環のみが行われます。エンジン始動後に、汚染物質感知内気循環モードが作動する条件が整っていると、まず外気を 30 秒間取り込みます。その後、汚染物質感知内気循環モードが 80 % で作動し、さらに 10 秒が経過すると、必要に応じて汚染物質感知内気循環モードが 100 % で作動します。
汚染物質感知内気循環モードは、内気循環モードボタンのLEDにより表示されません。
汚染物質感知内気循環モードは最大で30分間作動します。
デフロスト機能
デフロスタ・ボタンを操作すると、デフロスタ・フラップおよび外気 / 内気循環フラップを除くすべてのエア・フラップが閉じます。デフロスタ・フラップおよび外気 / 内気循環フラップは完全に開いた状態になります。デフロスタ・フラップは、最大エア・フローがフロント・ウインドウおよびフロント・サイド・ウインドウに向くように調整されます。ミックス・エア・フラップは、外気温度に応じて動きます。最大開口度は、ブロワエア温度が80 °Cを超えないよう制限されます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットはブロワ・レギュレータを制御し、ブロワ・レギュレータは吹出しエア温度に応じてデフロスタ・モードが最適化されるようにブロワ・モータを制御します。吹出しエアを乾燥させるために、冷媒コンプレッサがオンになります。
エバポレータ乾燥の追加機能前提条件
• エアコンが前回のイグニッション・サイクル中に最低一回作動している
• 外気温度が 20 °C 以上
• ドアが閉じている
• 総走行距離が 250 km 以上
エバポレータ乾燥
車内のエバポレータの異臭およびエアコン始動時のウインドウのくもりを防ぐため、エバポレータ乾燥が行われます。
エンジン停止後、クライメートコントロールコントロールユニットはエバポレータ乾燥のタイムカウンタ作動シグナルを車内CAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよびユーザインタフェースCANを介してインストルメントクラスタに送信します。ME コントロール・ユニットは、シグナル「エンジン作動」をドライブ CAN、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN 1、AMG ゲートウェイ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
1時間の待ち時間後に、インストルメントクラスタはエバポレータ乾燥要求をユーザインタフェースCAN、AMGゲートウェイコントロールユニットおよび車内CANを介してクライメートコントロールコントロールユニットに送信し、同ユニットがエバポレータ乾燥をスタートします。 このためにブロワモータが30分間、最低ステージで制御されます。
クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは要求を直接ブロワ・レギュレータに送信します。ブロワ・レギュレータは、最小ブロワ・ステージでブロワ・モータを制御します。送風により、エバポレータに残っている水分が減少します。
参照文書
- gf8340p9994rr クライメート·コントロールのシステム構成部品の一覧表