gf5430p0010gn

交通標識アシストの機能

種別 gf · トピック 54.30 · バージョン 0101 · 2015-10-30

適用: モデル 166 モデル・イヤー 2016 以降 コード 513 装備 (交通標識アシスト) モデル 292 コード 513 装備 (交通標識アシスト)'

位置付け

機能グループ 2 シャーシ › 54 電気システム 電装品およびインストルメント・パネル › 54.30 インストルメント・クラスタ、メータ・パネル、警報装置 — シリーズ 166 · シリーズ 292

GF54.30-P-0010GN

交通標識アシストの機能

13.10.2015

モデル

166

モデル・イヤー 2016 以降

コード 513 装備 (交通標識アシスト)

モデル

292

コード 513 装備 (交通標識アシスト)

交通標識アシストの機能

P54.33-3922-79

ブロック・ダイヤグラム、モデル 166.063 以外

A1

インストルメント・クラスタ

N28/1

トレーラ検知コントロール・ユニット (トレーラ・カップリング (コード 550) の場合)

A1h1

ウォーニング・ブザー

N30/4

エレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニット

A1p13

マルチファンクション・ディスプレイ

N49

ステアリング・ホイール・アングル・センサ

A2

ラジオ (ラジオ 20 NTG5 ナビゲーションなし (コード 505) の場合、ラジオ Audio 20 (コード 522) の場合)

N73

エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット

A40/3

COMAND ユニット (COMAND APS (コード 531) の場合)

N80

ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット

A40/8

オーディオ / COMAND 用ディスプレイ

N93/7

シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)

A40/11

マルチファンクション・カメラ (レーン・パッケージ (コード 22P) の場合)

CAN A

テレマチック CAN

A40/13

ステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)

CAN B

車内 CAN

B14

外気温度センサ

CAN E1

シャーシ CAN 1

B24/15

ヨー・レート、横および縦 G センサ

CAN E2

シャーシ CAN 2

N3/9

CDI コントロール・ユニット (ディーゼル・エンジンの場合)

CAN H

ドライブ・ダイナミック CAN

N3/10

ME コントロール・ユニット (ガソリン・エンジンの場合)

Flex E

シャーシ FlexRay

N10

SAM コントロール・ユニット

LVDS

低電圧ディファレンシャル・シグナル

交通標識アシストの機能

P54.33-3923-79

ブロック・ダイヤグラム、モデル 166.063

A1

インストルメント・クラスタ

N49

ステアリング・ホイール・アングル・センサ

A1h1

ウォーニング・ブザー

N73

エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット

A1p13

マルチファンクション・ディスプレイ

N80

ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット

A2

ラジオ (ラジオ 20 NTG5 ナビゲーションなし (コード 505) の場合、ラジオ Audio 20 (コード 522) の場合)

N93/7

シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)

A40/3

COMAND ユニット (COMAND APS (コード 531) の場合)

N127

ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット

A40/8

オーディオ / COMAND ディスプレイ

CAN A

テレマチック CAN

A40/11

マルチファンクション・カメラ (レーン・パッケージ (コード 22P) の場合)

CAN B

車内 CAN

A40/13

ステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)

CAN C1

エンジン CAN バス

B14

外気温度センサ

CAN E1

シャーシ CAN 1

B24/15

ヨー・レート、横および縦 G センサ

CAN E2

シャーシ CAN 2

N3/10

ME コントロール・ユニット

CAN H

ドライブ・ダイナミック CAN

N10

SAM コントロール・ユニット

Flex E

シャーシ FlexRay

N30/4

エレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニット

LVDS

低電圧ディファレンシャル・シグナル

機能前提条件の概要

• ターミナル 15R 「オン」

エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、ターミナル 15 のステータスをシャーシ CAN 2、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

交通標識アシストの概要

フロント・ウインドウの内側のカメラは、路面脇、標識ブリッジ、あるいは道路工事現場などに掲示されている速度制限を検出します。カメラのデータはナビゲーション・システムのインフォメーションと比較され、インストルメント・クラスタにも、ナビゲーション・マップにも表示されます。追越禁止と禁止解除も登録および表示されます。所定の標識付きの侵入禁止の場合、レーザ光の点滅と音による警告がインストルメント・クラスタに表示されます。

モデル 166
モデル・イヤー 2016 以降
コード 494 装備 (米国仕様)
コード 513 装備 (交通標識アシスト)
モデル 292
コード 494 装備 (米国仕様)
コード 513 装備 (交通標識アシスト)
ステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) は、交通標識自体は検知できないので、この場合はゲートウェイおよび表示ロジック (マップに収録されている補足記号が評価されます) としてのみ用いられます。マップに収録されている値が、「look and feel」USA に表示されます。

交通標識アシストは、装備に応じてマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) あるいはステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に収録されています。

車両が走行している道路上の以下の交通標識を、マルチファンクション・カメラが検知し、評価します :

• 補助標識および該当する制限解除標識を含む速度制限標識

• 追越し禁止標識およびその制限解除標識

• 進入禁止

検知された交通標識は、インストルメント・クラスタのマルチファンクション・ディスプレイとオーディオ / COMAND 用ディスプレイにも表示されます。インストルメント・クラスタのマルチファンクション・ディスプレイの表示は、インストルメント・クラスタのメニュー「アシスト」でオンまたはオフにできます。

交通標識アシストの機能

インストルメント・クラスタの表示 (検知された交通標識の図は、国別仕様に応じて行われます)

10

速度制限

11

補助標識

P54.33-3144-71

最高 2 つの速度制限と補助標識が同時に表示されます。多数の速度制限が検知されると、制限が少ない速度制限が表示されます。

交通標識アシストの機能

オーディオ / COMAND 用ディスプレイの表示、システム言語はドイツ語 (検知された交通標識の表示は、国別仕様に応じて行われます)

12

検知された速度制限 (必要に応じて補助標識を含む)

P54.32-8293-81

オーディオ / COMAND 用ディスプレイの表示は、ナビゲーション・システムの地図表示でのみ行われ、COMAND ユニットのメニューからオンまたはオフにできます。

マルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) あるいはステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) は、とくに以下のインプット値を評価します :

• 「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」シグナル

• デジタル・マップ

• 走行方向、車両スピードおよびヨー・レート

• ステアリング・ホイール・アングル

• ワイパの作動

• 外気温度

• トレーラ検知 (トレーラ・カップリング (コード 550) の場合) (モデル 166.063 以外)

• コンビ・スイッチ・ステータス (コンビ・スイッチのターン・シグナルの設定)

「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」シグナル :

モデル 166 (166.063 以外)
モデル・イヤー 2016 以降
コード 513 装備 (交通標識アシスト)
モデル 292
コード 513 装備 (交通標識アシスト)
CDI コントロール・ユニットあるいは ME コントロール・ユニットは、「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」シグナルを、シャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

モデル 166.063
モデル・イヤー 2016 以降
コード 513 装備 (交通標識アシスト)
ME コントロール・ユニットは、「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」シグナルを、エンジン CAN バス、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット、シャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

デジタル・マップ :

デジタル・マップは、マルチファンクション・カメラによって検知されたオブジェクトの妥当性テストならびに市街地進入時のマップに保存されているスピードの使用 (50 km/h など) の妥当性テストに用いられます。COMAND ユニットは、車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいは車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) にデジタル・マップを送信します。

走行方向、車両スピードおよびヨー・レート

走行方向および車両スピードに関するインフォメーションは、ホイール・スピード・シグナルおよびホイール回転方向シグナルから導き出されます。

ヨーイング動作はヨー・レート、横および縦 G センサによって検知されます。ヨー・レート、横および縦 G センサは該当する値をドライブ・ダイナミック CAN 経由でエレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニットに送信します。

エレクトロニック・スタビリティ・プログラム・コントロール・ユニットは、すべての重要なインフォメーションを、シャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

ステアリング・ホイール・アングル :

ステアリング・ホイール・アングルはステアリング・ホイール・アングル・センサによって検知されます。ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニットは、ステアリング・ホイール・アングル・センサのシグナルを直接読み取り、ステアリング・ホイール・アングルに関するインフォメーションをシャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

ウインドウ・ワイパ作動 :

SAM コントロール・ユニットはウインドウ・ワイパ・システムを制御します。ウインドウ・ワイパがオンになっている場合は、SAM コントロール・ユニットがステータス「ウインドウ・ワイパ作動」を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット、シャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいは車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

外気温度 :

外気温度は外気温度センサによって検知されます。SAM コントロール・ユニットは外気温度センサのシグナルを直接読み取り、外気温度を算出し、これを車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 経由してインストルメント・クラスタに送信します。インストルメント・クラスタは表示される外気温度を算出し、これをシャーシ CAN 2、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

トレーラ検知 (トレーラ・カップリング (コード 550) の場合) (モデル 166.063 以外)

トレーラ検知コントロール・ユニット (トレーラ・カップリング (コード 550) の場合) は、トレーラが検知された際にステータス「トレーラ検知」を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいは車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信します。

コンビ・スイッチ・ステータス (コンビ・スイッチのターン・シグナルの設定) :

コンビ・スイッチ・ステータスは、ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニットによって直接読み取られ、シャーシ CAN 1、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) およびシャーシ FlexRay を介してステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) に、あるいはシャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してマルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) に送信されます。

交通標識アシストの機能順序

マルチファンクション・カメラは走行中、水平検知角 ∡ = 46 °の場合に、路面上または路面脇に設置されている交通標識の画像を検知します。交通標識アシストは常にバックグラウンドで作動しています。つまり、該当する交通標識はマルチファンクション・カメラによって常に検知され、評価されています。検知された画像データは内蔵の画像検知モジュールに伝送されて、そこに保存されているデータ画像と比較され、対応する道路交通法の交通標識に特定されます。マルチファンクション・カメラの画像検知モジュールは、すべての結果を信頼度別に分類します。

この時、交通標識の仕様および設置方法に関する国別の規則が考慮されます。

マルチファンクション・カメラはすべての図像を検知し、円形および四角形の形状のみ評価します。そのため、ウィーン会議に準拠した標識を設置している国の速度制限標識、禁止標識および規制標識 (補助規制標識を含む) が検知されます。重要でない記号 (例えば、分岐車線に使用される補助標識など) は無視されます。ただし、アクティブ・ルート・ガイダンスの場合は、アクティブ・ルート・ガイダンスに必要な補助標識が表示されます。

可能な補助標識は雨天時または牽引走行時の制限などです。例えば、マルチファンクション・カメラからステータス「ウインドウ・ワイパ作動」が受信され、「雨天時」の追加制限の付いた許容最高速度が検知されると、検知された許容最高速度がインストルメント・クラスタに表示されます。許容最高速度は、ステータス「ウインドウ・ワイパ作動」が読み取られない限り、重要でないものとして分類されます。

乗用車には必要のない補助標識 (トラック用速度制限など) は表示されません。この種の交通標識の数は全交通標識の数の約 10 % です。データの評価後、検知された交通標識がインストルメント・クラスタのマルチファンクション・ディスプレイおよびオーディオ / COMAND 用ディスプレイに表示されます。運転者はこれによって許可されているスピード、または現在の禁止標識に関するインフォメーションを得ることができます。

マルチファンクション・カメラは、速度制限に関する個々の注意事項が矛盾する場合に、これらの注意事項をひとつの結果にまとめます。

マルチファンクション・カメラがアウトバーンまたは高速道路の反対の走行方向に進入する時に侵入禁止の標識を検知すると (道間違いによる誤進入の場合)、ウォーニング・メッセージ「走行方向を点検してください!」がマルチファンクション・ディスプレイに表示され、インストルメント・クラスタによって直接制御されるインストルメント・クラスタのウォーニング・ブザーで音による警告が出力されます。(このウォーニング・メッセージは、ドイツ国内のみです)。

マルチファンクション・カメラ (車線パッケージ (コード 22P) の場合) は、現在検知している交通標識およびウォーニング・メッセージの表示要求を、シャーシ CAN 2 を介してインストルメント・クラスタに、シャーシ CAN 2、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して COMAND ユニットに送信します。

ステレオ・マルチファンクション・カメラ (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合) は、現在検知している交通標識およびウォーニング・メッセージの表示要求を、シャーシ FlexRay、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)、シャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびシャーシ CAN 2 を介してインストルメント・クラスタに、シャーシ FlexRay、シャーシ・ゲートウェイ・コントロール・ユニット (ドライブ・アシスタント・パッケージ・プラス (コード 23P) の場合)、シャーシ CAN 1、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して COMAND ユニットに送信します。COMAND ユニットはオーディオ / COMAND 用ディスプレイをテレマチック CAN 経由で制御し、該当するデータを LVDS ケーブル経由で伝送します。

音による警告は 5 秒経過してから中止できます。

故障の場合は、以下のメッセージがマルチファンクション・ディスプレイに表示されます :

• 「システムは現在使用できません」 (カメラ・レンズの曇りなど)

• 「システムの機能停止」 (マルチファンクション・カメラまたはナビゲーション・システムの機能停止など)

交通標識アシストの機能

マルチファンクション・カメラによって検知される交通標識 (例の表示)

1

速度制限

2

片側交互通行標識の形の速度制限

3

制限解除標識 (2 桁および 3 桁の速度制限解除、常時解除)

4

片側交互通行標識の形の規制解除

5

補助標識による交通標識の制限

6

制限解除標識を含む追い越し禁止

7

アウトバーン進入路の進入禁止標識および指定方向外進行禁止標識

P54.32-9740-82

交通標識アシストの機能

P54.33-2681-73

制限解除標識の図

制限解除標識 (図、ポジション F) は以下のイベントがあった場合に表示されます。

• 制限解除標識 (図、ポジション F) を通過

• 速度値が表示された制限解除標識 (図、ポジション G) を通過 (それ以前に速度値を記した交通標識を検知していない場合)

制限解除標識 (図、ポジション H) は以下のイベントがあった場合に表示されます。

• スピード値が記された制限解除標識 (図、ポジション G) を通過し、その値がそれまでに登録された交通標識 (図、ポジション H1) のスピード値と異なる場合

制限解除標識 (図、ポジション I) は以下のイベントがあった場合に表示されます。

• 事前に追越し禁止標識 (図、ポジション I1) が検知されていた場合の、追越し禁止の制限解除標識 (図、ポジション I) の通過

制限解除標識 (速度制限または追越禁止) を通過する際、制限解除標識が 5 秒間表示されます。その後、有効な交通規則がマルチファンクション・ディスプレイおよびオーディオ / COMAND 用ディスプレイに表示されます。

さらにマルチファンクション・カメラは車両周辺および車両の固有動作に関するインフォメーションを評価します。

これには以下が含まれます :

• その他の交通関与者および物体への距離と角度、マルチファンクション・カメラから検出

• 固有運動およびヨーイング動作

• COMAND ユニットのデジタル・マップ

さらに、ナビゲーション・システムのデジタル・マップ内にある標識が評価されます。

デジタル・マップは、マルチファンクション・カメラによって検知されたオブジェクトの妥当性テストならびに市街地進入時のマップに保存されているスピードの使用 (50 km/h など) の妥当性テストに用いられます。

デジタル・マップによって国別の有効性が評価されます。国別の有効性は必要に応じて拡張することができるため、最新のソフトウェア・ステータスに対応しています。

評価不可能なデジタル・マップ (GPS シグナルがない、あるいは該当する国のデジタル・マップがないなど) の場合は、交通標識アシストは走行距離 30 km を過ぎると、パッシブに切り替わります (マルチファンクション・ディスプレイにメッセージ「交通標識アシストの機能停止」が表示されます)。

マルチファンクション・カメラが「封鎖」 (フロント・ウインドウが汚れている場合など) を検知すると、「交通標識アシストは使用できません」と表示されます。交通標識が後で再び検知されると (例えば、フロント・ウインドウの曇りが除去される)、「ブロック」モードが再び解除されます。

速度制限は変更される可能性があるため、定期的にデジタル・マップ・データを更新する必要があります。

COMAND ユニットから伝送されたデジタル・マップにより、道路分類と地域家屋のためのインフォメーションが導き出されます。これにより、前もって検知された速度制限が表示された道路から離れることが検知されます。市町村入口標識を通過したときに、郊外で検知された速度制限の表示が画像検知によって取り消されないため、デジタル・マップに戻ります。

ナビゲーション・マップ内の住宅地のマークによって定義された非住宅地から住宅地に切り換わる際は、デジタル・マップに切り換わります。境界線とナビゲーション・マップ内の住宅地のマークは常に一致しているとは限らないので、最後に検知された速度制限の表示が市街地に入るより先に非表示になったり、逆に市街地に入った後もしばらく表示が続く場合があります。

マルチファンクション・カメラは速度制限を検知したが、それが繰り返されない場合 (あるいは一定の距離内に他の標識がない) は、デジタル・マップに切り換わります。マップにデータが収録されていない場合は、再び標識が検知されるまで、もうスピードは表示されません。

表示の解除が実行されない、または解除が過剰に行われる状況が、以下の図に記載されています :

交通標識アシストの機能

境界線と住宅地の表示

13

市町村境界が建設地域境界外にある

14

市町村境界が建設地域境界内にある

15

建設地域境界のない市町村境界

16

市町村境界が建築境界の背後にある

A

建設地域外

B

建設地域内

C

走行距離

P54.33-2617-75

機能注意事項およびシステム限界

以下の例は、マルチファンクション・カメラによって検出された画像が使用できない状況、およびマルチファンクション・ディスプレイとオーディオ / COMAND ディスプレイの表示に使用されない状況です。

交通標識アシストの機能

市町村入口および市町村出口の標識、あるいは高速道路入口や高速道路出口の標識が立っている速度制限は検知されません。ただし、それらの交通標識は道路定義 (高速道路など) をによって、デジタル・ナビゲーション・マップに保存されます。

P54.32-9967-71

交通標識アシストの機能

電子制御式の片側交互通行標識は、「見落とされる」か、または間違って解釈されるおそれがあります。可変式交通標識が点滅制御されている場合は、制御している周波数によっては、画像撮影の一定時間周期とずれが生じる場合があります。その結果、可変式交通標識の一部のみが検知されます。
画像が交通標識と正確に一致しない場合、デジタル・ナビゲーション・マップに保存されているスピード値が表示されます。

P54.32-8197-71

交通標識アシストの機能

外側の円形リングがない可変式交通標識を検知するために、マルチファンクション・カメラに特殊な検出器が導入されています。この種の表示は、主に英国、オランダおよびベルギーで行われています。

P54.32-8194-71

交通標識アシストの機能

マルチファンクション・カメラの水平な視点には限界があります。分岐点を曲がったすぐ近くに設置されている交通標識は、マルチファンクション・カメラによって「見落とされる」ことがあります。
マルチファンクション・カメラの水平検知角度は ∡ a = 46 °です。

P54.30-9901-82

交通標識アシストの機能

マルチファンクション・カメラの垂直な視点には限界があります。門型式の交通標識は、車両スピードが v = 160 km/h 以下でないと、確実に読み取ることができません。
すべての速度領域で検知性能を均一に維持するために、マルチファンクション・カメラの評価ウインドウは車両スピードが上昇するにしたがい縮小します。その結果として、マルチファンクション・カメラの評価ウインドウの限界により、工事現場に使用されているように低い位置に取り付けられた交通標識は、高スピードで通過する場合、「見落とされて」しまいます。

b

車両スピード 144 km/h の評価ウインドウ

c

車両スピード 72 km/h の評価ウインドウ

P54.30-9917-71

交通標識アシストの機能

マルチファンクション・カメラの解像度には限界があります。幅の広いあるいは車線の多い道路にある交通標識は、マルチファンクション・カメラの評価ウインドウでは明白な識別に必要なサイズに達しないため、「見落とされる」おそれがあります。

P54.30-9846-71

マルチファンクション・カメラの感度と動力学には限界があります。そのため、以下の条件にある交通標識は検知されません :

• コントラストの少ない交通標識

• 極端な対向光、または後方からの光

• 弱い照明、暗がり

マルチファンクション・カメラの焦点距離と方位は固定しています。これにより検知されるオブジェクトは露出時間に応じた動作の不鮮明さを伴って表示されます。

マルチファンクション・カメラのこのような動作の不鮮明さと感度は、夜間適合性に限界をもたらします。焦点距離と方位が一定に固定されているため、ごく短い時間内に撮影すべき交通標識が完全に見えている必要があります。

交通標識アシストの機能
交通標識アシストの機能

商用車の背面に似たような形がある場合、制限解除標識として誤って分析されるおそれがあります (左図)。
商用車の背面に取り付けられたステッカは、交通標識として誤って分析されるおそれがあります (右図)。
COMAND ユニットのアップデートまたはリセット・プロセスの間、ナビゲーション・システムのデータは使用できないため、故障メッセージが出力される場合もあります。

P54.30-9847-71

P54.30-9848-71

交通標識アシスト電気システムの機能説明図

PE54.30-P-2066-97NBA

ドライブ·アシスタント·システムシステム構成部品一覧

GF54.00-P-9998GN

参照文書