センタ·バルブ 2 個を装備したマスタ·シリンダ
マスタ·シリンダは、フロ一ティング·ピストンとプッシュ·ロッド·ピストンにそれぞれ 1 つの内蔵センタ·バルブが付いているので、両方のブレ一キ回路には調整ボアがありません。この機能を果たしているのがセンタ·バルブだからです。センタ·バルブが付いたことで、制御段階中に、プッシュ·ロッド·ピストンおよびフロ一ティング·ピストンのプライマリ·カップが、ABS 制御過程の開始時に発生する圧力変動により調整ボアで損傷することがなくなりました。
S42.30-0032-06
1 ブレ一キ·シリンダ
2 プレッシャ·スプリング
3 ピストン·カップ
4 シリンダ·ピン
5 タンク·プラグ
6 フロ一ティング·ピストン
7 シ一ル·リング
8 プレッシャ·スプリング
9 ストッパ·ディスク
10 ロック·リング
11 プッシュ·ロッド·インナ·ピストン
12 クランピング·スリ一ブ
13 プッシュ·ロッド·ピストン
15 ダスト·シ一ル
16 セカンダリ·カップ
17 セパレ一タ·カップ
18 バルブ·スプリング
19 バルブ·シ一ル
21 センタ·バルブ
機能の説明
縦溝の付いているフロ一ティング·ピストン (6) はシリンダ·ボアのシリンダ·ピン (4) を通ります。シリンダ·ピン (4) はフロ一ティング·ピストン (6) のストッパであり、センタ·バルブ (A) を開く働きをすると同時に、後まわりボアとしても機能します。プッシュ·ロッド·ピストン (13) にはセンタ·バルブ付きのフロ一ティング·インナ·ピストンがあります。バルブ·スプリング (18) はインナ·ピストン (11) を基本位置に保持します (センタ·バルブ (B) は開いている) 。
ブレ一キ作動時には、プッシュ·ロッド·インナ·ピストン (11) は、バルブ·スプリング (18) のスプリングに抗して左側に押しつけられ、そのときに、バルブ (21) とバルブ·シ一ル (19) がプッシュ·ロッド·ピストン底面と密着します。センタ·バルブ (B) は閉じ、プッシュ·ロッド·ピストンのプレッシャ·チャンバの圧力が上昇し始めます。この上昇した圧力がフロ一ティング·ピストン (6) を左に押しやります 。 そのときにバルブ·ピンが シリンダ·ピン (4)から外れ、バルブ·スプリング (18) により右方向に移動して、最終的にバルブ·シ一ル (19) がフロ一ティング·ピストン (6) と密着します。センタ·バルブ (A) は閉じ、フロ一ティング·ピストンのプレッシャ·チャンバの圧力が上昇します。
ブレ一キ·ペダルをゆるめると、両方のピストン (6 および 13) は、プレッシャ·スプリング (2 および 8) の張力により基本位置に戻されます。そのとき、フロ一ティング·ピストン (6) 内のセンタ·バルブのバルブ·ピンがシリンダ·ピン (4) に接触し、センタ·バルブが開きます。
同時に、フロ一ティング·ピストンはシリンダ·ピンに当たって、そのストロ一クが制限されます。プレッシャ·スプリング (8) の力はバルブ·スプリング (18) の力よりも強いので、プッシュ·ロッド·ピストン (13) はストッパ·ディスク (9) までしか戻りません。
次にバルブ·スプリング (18) のスプリング力がプッシュ·ロッド·インナ·ピストン (11) を右に移動させます。センタ·バルブ (B) は開いています。
• マスタ·シリンダの修理はできません。
• エクスパンション·タンクを再利用する場合には、取付けの前に、エチル·アルコ一ルで徹底的に清掃してください。
• タンク·プラグ (5) は新品と交換してください。
• シリンダとブレ一キ·ユニットの間のシ一リングは、新品と交換し、規定に従って取り付けてください。