シフト・メカニズムの機能前提条件の概要
• ターミナル 87 (切り換えられたターミナル 15) 「オン」
• ターミナル 61 (エンジン作動)
• エンジン回転数、CDI コントロール・ユニット (N3/9) (ディーゼル・エンジンの場合) または ME コントロール・ユニット (N3/10) (ガソリン・エンジンの場合) から
• トランスミッションがエマージェンシ・オペレーション状態でない
• ドライブ CAN (CAN C) シグナル
シフト・メカニズムの概要
完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・コンポーネント (Y3/8) は、完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニット (Y3/8n4) からの電気シグナルをハイドロリック・シグナルに変換します。ダイレクト・セレクト・セレクタ・レバー (S16/13) のセレクタ・レバー・ポジション「P、R、N、D」を、ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット (N80) により、シャーシ CAN 1 (CAN E1) 経由で CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットに伝送します。ここからインフォメーションがドライブ CAN に伝送されます。ダイレクト・セレクト用インテリジェント・サーボ・モジュール (A80) は、さまざまなインフォメーションを考慮して、セレクタ・レバー・ポジションを完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットに伝送します。ダイレクト・セレクト用インテリジェント・サーボ・モジュールは、機械的にセレクタ・レンジ・センサ (Y3/8s1) に伝達されるセレクタ・レンジ・レバーのポジションを変更します。シフト・レンジは、前進ギヤでは走行中に変更することができますが、エンジン回転数が許容範囲を超えて高いあるいは低い場合は、完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットがシフトできないようにロックします。
選択したギヤ・レンジの表示
完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットはセレクタ・レンジ・レバーのポジションに関するインフォメーションをドライブ CAN 経由で CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットに、およびさらにシャーシ CAN 1 およびシャーシ CAN 2 (CAN E2) 経由でインタフェースであるエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73) によってインストルメント・クラスタ (A1) に送信します。インストルメント・クラスタは、ギヤ・インジケータ (A1p12) を介して現在シフトされているギヤ・レンジを運転者に示します。
シフトの機能順序
機能順序は以下の点で説明されます :
• ギヤ・リミットおよび適切なギヤへの切換えの機能順序
• シフト・アップおよびシフト・ダウンの機能順序 (オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合)、エンジン 651 (オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) 非装備および日本仕様 (コード 498) 以外) の場合
• 1 速から 2 速へのシフトの機能順序
ギヤ・リミットおよび適切なギヤへの切換えの機能順序
ステアリング・ホイール・シフト・ボタン (シフト・ダウン) (S110/1) またはステアリング・ホイール・シフト・ボタン (シフト・アップ) (S111/1) の操作により、運転者は以下の機能を選択することができます :
• 「-」方向に 1 回操作すると、ギヤ・リミット機能またはティップ・シフト (許容エンジン回転数の場合、現在使用されているギヤより一段下のギヤに常にシフト・ダウン) が作動します。
• 「-」方向に操作して保持すると、機能「適切なギヤへの切換え」が選択されます (車両の最良の加速を可能にするギヤが選択されます)。
• 選択されたギヤ・リミットのときに「+」方向に 1 回操作すると、シフト・リミットがギヤ 1 つ分上昇します (たとえば 3 速から 4 速へ)。
• シフト・ポジション「D」のときに「+」方向に一回操作すると、シフト・アップ要求がトランスミッションに伝送されます (トランスミッションは、走行状況に応じてシフト・アップします)。
• 「+」方向に操作し、そのまま保つことにより、ギヤ・リミットがいっぱいまで引き上げられます (「D」へシフト)。
走行プログラムに応じてさまざまな長短シフト・レンジ (エンジン回転数を低下または上昇させて切換え)、および前進走行と後退走行時の作動状態に応じて適合しているドライブ・トルクを使用することができます。リバース・ギヤ、パーキング・ポジションおよびニュートラル・ポジションは、ダイレクト・セレクト用インテリジェント・サーボ・モジュールによってのみ切り換えることができます。
トランスミッション 722.9 モデル 166
モデル・イヤー 2016 以前
コード 430 装備 (オン & オフロード・パッケージ)
「ティップ・シフトまたはギヤ・リミット」および「適切なギヤへの切換え」機能の選択は、走行プログラム「オート」「スノー」「オフロード 1」、「オフロード 2」、「スポーツ」および「トレーラ」で、また、ステアリング・ホイール・シフト・ボタンを押す、または押し続けて行います。
シフト・アップおよびシフト・ダウンの機能順序 (オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合)、エンジン 651 (オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) 非装備および日本仕様 (コード 498) 以外) の場合
走行プログラム・マニュアル「M」(オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合) では、それぞれのギヤ「1、2、3、4、5、6、7」をステアリング・ホイール・シフト・ボタン (シフト・ダウンおよびシフト・アップ) で直接切り換えることができます。
トランスミッション 722.9 モデル 166
モデル・イヤー 2016 以前
コード 889 装備 (キーレス・ゴー)
走行プログラム・マニュアル「M」(オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合) の部分機能は、イグニッション・キー (リモコン・キー (A8/1)) またはキーレス・ゴー・スタート / ストップ・ボタン (S2/3) でイグニッション「オフ」から「オン」に切り換えた後、また、走行プログラムの切換え時 (走行プログラム「オフロード 1」と「オフロード 2」間の切換え以外) には作動しなくなります。
トランスミッション 722.9 モデル 166
モデル・イヤー 2016 以前
コード 430 以外 (オン & オフロード・パッケージ)
完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットは、走行プログラム・ステータスをドライブ CAN を介して CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットに送信し、そこからさらにシャーシ CAN 1 およびシャーシ CAN 2 を介してエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット・インタフェースによってインストルメント・クラスタに送信します。選択された走行プログラムは、インストルメント・クラスタの走行プログラム・インジケータ (A1p16) により運転者に表示されます。
トランスミッション 722.9 モデル 166
モデル・イヤー 2016 以前
コード 430 装備 (オン & オフロード・パッケージ)
選択された走行プログラムの表示
シフトされた走行プログラム「オート」、「スノー」、「オフロード 1」、「オフロード 2」、「スポーツ」および「トレーラ」は、マルチファンクション・ディスプレイ (A1p13) に表示されます。選択した走行プログラム「M」は、オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合、走行プログラム・インジケータにより、インストルメント・クラスタに表示されます。
走行プログラム「M」があるのは、オンロード / オフロード・パッケージ (コード 430) の場合のみです。オンロード / オフロード・パッケージ非装備車の場合、走行プログラム「M」はありません。スポーツ・パッケージ非装備車では、走行プログラム「M」は「短時間 M プログラム」に変更されます。
1 速から 2 速へのシフトの機能順序
1 速ギヤでは、マルチディスク・ブレーキ B2、マルチディスク・ブレーキ B3 およびマルチディスク・クラッチ K3 がシフトされます。1 速から 2 速へのシフト・チェンジのとき、マルチディスク・ブレーキ (B3) が作動停止し、マルチディスク・ブレーキ (B1) が作動します。このシフト・プロセスは、完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットによって開始されます。このときにマルチディスク・ブレーキ (B1) にオイルが注入され、マルチディスク・ブレーキ (B1) 内の圧力が上昇を続けます。同時に、マルチディスク・ブレーキ B3 内の圧力は低下します。これは、スムーズに移行します。2 速のトルクに達すると、エンジン回転数は 2 速のレベルに調整される必要があります (過上昇期)。マルチディスク・ブレーキ B1 内の圧力が上昇し、必要に応じて CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットによってエンジン・トルク低下が実行されることにより、この回転数が調整されます。
アンダ・レブの (回転数が低すぎる) 場合は強制シフト・ダウン、オーバーレブの (回転数が高すぎる) 場合は強制シフト・アップが行われます。停車状態では自動的に 1 速に入ります。発進は 1 速 / 2 速のどちらでも可能です。
シフトされているギヤ・レンジの表示
完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットは、現在シフトされているギヤ・レンジのステータスをドライブ CAN を介して CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットに送信し、そこからさらにシャーシ CAN 1 およびシャーシ CAN 2 を介してエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット・インタフェースによってインストルメント・クラスタに送信します。シフトされているギヤ・レンジは、インストルメント・クラスタのギヤ・インジケータ (A1p12) で運転者に表示されます。
トランスミッション 722.9 モデル 166
モデル・イヤー 2013 以降 モデル・イヤー 2016 以前
短時間 M プログラムの導入
ギヤ制限は機能「短時間 M プログラム」に変更されます。短時間 M プログラムは、ステアリング・ホイール・シフト・ボタンを操作すると作動する一時的なプログラムです。プラス方向 (+) への操作とマイナス方向 (-) への操作が許可されている場合、それぞれ操作するとシフト・アップとシフト・ダウンが行われます。それ以外の場合は、現在のギヤが維持されます。設定されたタイム・ウインドウにしたがい、この機能は再び自動的に作動解除されます。横 G が検知された場合、または車両の惰走時に最低速度を下回ると (停止など)、作動時間が延長されることがあります。上記の条件のいずれも行われていない場合は、短時間 M プログラムの規定の残存時間はまだ有効のままです。この残存時間の終了後、再びアウトプット・シフト・プログラムにジャンプします。さらに、運転者に推奨されたシフト・プロセスがインストルメント・クラスタに表示されます。これは同様に内蔵されているシフト推奨の構成要素です。運転者は、ステアリング・ホイール・シフト・ボタン (シフト・アップ) をプラス (+) 方向に操作して保持する、ギヤ・レンジを切り換える、または走行プログラムを変更するなど特定の措置を取ると、短時間 M プログラムを自分で事前にキャンセルすることができます。これらの前提条件が満たされると、再びアウトプット・シフト・プログラムに切り換わります。
参照文書
- gf2710p9992aha オートマチックトランスミッション (AG) のシステム構成部品の一覧表
- gf2720p3002aha トルク·コンバータ·ロックアップ·クラッチのコントロールの機能
- gf2760p3009aha シフト·ポジションへのシフトの機能
- gf2760p3012aha エマージェンシ·オペレーションの機能
- gf2760p3017aha レギュレーティング·バルブ·プレッシャの機能
- gf2760p3019aha トルク·コンバータ·ロックアップ·クラッチ·コントロール·プレッシャの機能
- gf2760p3024aha ワーキング/ルブリケーティング/シフト·プレッシャの機能