電動制御式クーラントサーモスタット |
1 | ダブルディスクサーモスタットヒータエレメント |
2 | クーラントサーモスタットハウジング |
3 | ダブルディスクサーモスタット |
P20.10-2529-81
一覧
このドキュメントには以下に関するインフォメーションが含まれます:
• 概要
• 機能の前提
• 機能
概要
クーラントサーモスタットは、高温クーラント回路内の冷却水温度のクローズドループ制御を受け持ちます。クーラントサーモスタットのクローズドループ制御によって、エンジンは速やかに適切な作動温度に達し、作動モードに応じてこれを維持します。
機能の前提
• エンジンマネジメント「オン」(ターミナル87M)
• エンジン作動中
機能
機械式クーラントサーモスタット
機械式クーラントサーモスタット内には、テンショニングエレメントが取り付けられています。テンショニングエレメントは、常時クーラントが周囲を流れて、冷却水温度に応じてボリュームを変えます。ボリュームの変化によって、サーモスタットハウジングの構造に応じて、クーラントのさまざまな経路が自由に提供されたり、閉じられます。
機械式クーラントサーモスタットには基本的に以下のポジションがあります:
• フルスロットルポジション
エンジンを速やかに作動温度にするために、クーラントサーモスタットは、温度が83 °Cを下回ると閉じます。クーラントはエンジンにのみ流れます。冷却回路によっては、ヒータコアにも流れることがあります。
• ミックスモードポジション
クーラント温度範囲が83 °C~93 °Cの間のとき、クーラントサーモスタットは開きます。クーラントサーモスタットが開くことによって、ラジエターにクーラントが流れます。
• エンジン冷却モードのポジション
冷却水温度が93 °Cを上回ると、サーモスタットが完全に開き、エンジンが作動温度に達します。クーラントはラジエターとすべてのクーラント回路に完全に流れます。
表示される温度および温度範囲はクーラントサーモスタットに応じてさまざまです。
電動制御式クーラントサーモスタット
電動制御式クーラントサーモスタットは、内燃エンジンコントロールユニットに保存されている特性マップに応じて冷却水温度を制御することができます。冷却水温度は、負荷状態、エンジン回転数および排ガス値に適合させることができます。
電動制御式クーラントサーモスタットは、原則として機械式クーラントサーモスタットと同様に設計され、さらにアクチュエータとしてヒータエレメントが装備されています。
ヒータエレメントは、内燃エンジンコントロールユニットによって制御され、テンショニングエレメントの伸びに影響します。内燃エンジンコントロールユニットは、冷却水温度の基準値と実測値を比較することによって、希望する冷却水温度を制御することができます。ラジエターの開弁タイミングと貫流は常時内燃エンジンコントロールユニットによって特定されます。
電動制御式クーラントサーモスタットを介した冷却水温度のクローズドループ制御によるメリットは以下の通りです:
• 低燃費
• 排出値の改善
• 内燃エンジンの低摩耗
• 車内ヒータ快適性の改善
内燃エンジンコントロールユニットによる電動制御式クーラントサーモスタットの常時クローズドループ制御は、エンジンが常に最適な温度範囲に維持されるようにします。
参照文書
- gf2010p2004a クーラントサーモスタットのヒータエレメント の基本機能