タイヤ空気圧センサの作動と認識には3種類のバリエーションがあることを、この機会にお知らせします。
前提条件:
• ホイールが正常に取り付けられていること。これに関してはドキュメントAR40.10-S-1100Eを確認してください。
• タイヤ空気圧はすべてのホイールで正しく調整されていること。これに関してはドキュメントAP40.15-S-4060Eを確認してください。
バリエーション1:走行中の自動作動
• タイヤ空気圧モニタリングシステム (RDK) を再起動します。取扱説明書の該当する章を参照:
ホイールおよびタイヤ → タイヤ空気圧 → タイヤ空気圧モニタリングシステム → タイヤ空気圧モニタリングシステムの再起動。
および
ホイールおよびタイヤ → タイヤ空気圧 → タイヤ空気圧モニタリングシステム → 重要な安全上についての注意事項
• タイヤ空気圧センサの認識作業を実行します。そのために約10 分間、スピード30 km/h~120 km/hで走行します。
車両停止状態になると認識作業は中断し、再度最低30 km/hに達すると、再び続行されます。
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバは自動的にタイヤ空気圧モニタリングシステムコントロールユニット (RDK) に伝送されます。妨害が発生しても、プロセスは続行されなければなりません。認識作業が終了したら、すぐにタイヤ空気圧がインストルメントクラスタで利用可能となります。
認識作業に失敗した場合は、どのタイヤ空気圧センサがアイデントナンバを伝送しなかったのか、XENTRY Diagnosticsを使用して確認できます(インストルメントクラスタ内のメッセージ:「タイヤ空気圧モニタリングシステム作動」)。アイデントナンバを伝送しなかったタイヤ空気圧センサを交換する必要があります。これに関してはドキュメントAR40.15-S-0081Eを確認してください。交換後、認識作業を繰り返します。認識作業の際にタイヤ空気圧センサをまだ作動できない場合は、タイヤ空気圧センサをバリエーション3に記載したとおりに作動させます。
後続のプロセスのため、付属する最新AddOn(特にAddOn 7145)をすべて備えたXENTRY Diagnosticsバージョン03/2017、またはそれ以上のXENTRY Diagnosticsバージョンを使用します。
バリエーション2:XENTRY Diagnosticsを使用した、タイヤ空気圧の低下/上昇による作動
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバを、XENTRY Diagnosticsを使用してタイヤ空気圧モニタリングシステムコントロールユニット (RDK) に書き込む必要があります。以下のメニュー項目を呼び出します:
• N88/1 - タイヤ空気圧モニタリングシステム (RDK)(コード:RY2) → 適合 → 認識作業 →タイヤ空気圧センサのアイデントナンバの書き込み。
質問「タイヤ空気圧センサのアイデントナンバはわかりますか?」 に「いいえ」で答え、XENTRY Diagnosticsに従った作業ステップを行います。
タイヤ空気圧が低下することにより、各ホイールのタイヤ空気圧センサが作動します。その後タイヤ空気圧センサのアイデントナンバがタイヤ空気圧モニタリングシステムコントロールユニット (RDK) によって検知され、選択したホイールに割り当てられます。タイヤ空気圧センサのすべてのアイデントナンバが正しく表示された場合、その数値をXENTRY Diagnosticsのタブ「実測値」で確認できます。
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバの書き込みに失敗した場合、作動しないタイヤ空気圧センサを交換する必要があります。これに関してはドキュメントAR40.15-S-0081Eを確認してください。タイヤ空気圧センサの交換後、作動プロセスを繰り返してください。それでもなおタイヤ空気圧センサの作動ができず、かつタイヤ空気圧センサテスト装置(000 588 01 19 00テスト装置)がある場合は、タイヤ空気圧センサをバリエーション3に記載してあるとおりに作動させてください。
バリエーション3:タイヤ空気圧センサテスト装置(備えられている場合)を使用した作動
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバをテスト装置 (000 588 01 19 00) で読み出し、XENTRY Diagnosticsを使用してタイヤ空気圧モニタリングシステムコントロールユニット (RDK) に伝送してください。ドキュメントAH40.15P-000101A「タイヤ空気圧モニタリングシステム用点検用ツールの使用に関する注意事項」を確認してください。以下のメニュー項目を呼び出します:
• N88/1 - タイヤ空気圧モニタリングシステム (RDK)(コード:RY2) → 適合 → 認識作業 →タイヤ空気圧センサのアイデントナンバの書き込み。
質問「タイヤ空気圧センサのアイデントナンバはわかりますか?」 に「はい」で答え、XENTRY Diagnosticsに従った作業ステップを行います。
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバがある場合は、これをXENTRY Diagnosticsで正しいホイールポジションに割り当てます。作動が正常に行われたら、タイヤ空気圧の値がインストルメントクラスタに表示されます。
タイヤ空気圧センサのアイデントナンバの書き込みの後に故障メッセージが表示された場合は、XENTRY Diagnosticsでガイドされた点検を実行し、故障したタイヤ空気圧センサを交換する必要があります。これに関してはドキュメントAR40.15-S-0081Eを確認してください。交換後、作動プロセスを繰り返してください。
XENTRY Diagnosticsを使用した受信感度の点検
受信感度はXENTRY Diagnosticsのタブ「実測値」に表示されます。そのためには以下の注意事項が考慮されなければなりません:
• 受信感度は、どのタイヤ空気圧センサがどれくらいの感度で受信されるかについての情報をもたらします。
• この場合、すべてのタイヤ空気圧センサを相互に比較できるわけではないので、注意してください。
• タイヤ空気圧センサは受信感度で違いを示します。
• 左右タイヤ空気圧センサ間の受信感度の違いは関係ありません。
• この点検では、フロントアクスルとリアアクスルとのシグナルの違いを確認します。
• フロントアクスルとリアアクスルとの差は、80 dBを超えている必要があり、これによってタイヤ空気圧センサの特定を正常に行うことが可能になります。
フロントアクスルとリアアクスル間の必要な差が80 dBを超えない場合は、参考のTIPS事例を作成してください。タイヤ空気圧センサの実測値をXENTRY Diagnosticsから(特にすべてのタイヤ空気圧センサの受信感度に関する情報)TIPS事例に添付してください。
さらに、タイヤ空気圧モニタリングシステムについてクレームが寄せられた場合は、リペア作業の前にXENTRY Diagnosticsによるショートテストを実行してください。ショートテストの実施後、修理作業の際、XENTRY Tips(グループ40.15)に収録されているドキュメントのインフォメーションに注意しなければなりません。
参照文書
- ap4015s4060e タイヤ空気圧修正(スペアタイヤを含む)
- ar4010s1100e ホイールの脱着
- ar4015s0081e タイヤ空気圧センサの脱着
- ws4000p0005b 000 588 01 19 00 テスタ