GF82.61-P-2010FAC | 現在位置決定およびルート·ガイダンスの機能 | 22.2.08 |
モデル 203.7 シングル DVD ドライブ搭載 COMAND APS (ナビゲーション付き) (コード 527) 装備
モデル 203.7 モデル·イヤー 2009 年 / 変更年 2008 年フェイス·リフト以降
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基本現在位置決定
グローバル·ポジショニング·システム (GPS) による現在位置決定
デジタル·マップによる現在位置決定
機能前提条件
· ステータス「ターミナル 30 オン」
· COMAND システムが正常に作動している
概要
現在位置決定とは、車両の現在位置を算出することです。この機能はイグニッション·オンの場合に作動し、COMAND ユニット (A40/3) に内蔵されているナビゲーション·コンピュータによって実行されます。オンになった段階 (ソフトウェアが読み込まれた) では、基本現在位置決定だけが利用できます。 イグニッションをオフにした後、すべての重要な位置決定パラメータはアフタ·ランニング·タイムの間 (約 30 分) メモリされます。
車両の現在位置の手動入力
COMAND ユニットでは、「ナビゲーション」メニューで現在位置を手動で入力することができます。
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現在位置決定には、以下の方法が用いられています。これらが互いに補足しあうことによって、非常に正確で信頼性の高い現在位置決定が行われます:
- 基本現在位置決定
- GPS 衛星からの電波による現在位置決定
- デジタル·マップによる現在位置決定
ルート·ガイダンスとは、運転者を希望の目的地へ案内する推奨ルートを作成し出力することです。 COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータはルート算出データと現在位置決定データを常に比較し、以後のルート·ガイダンスを導き出します。この機能は、車両が DVD デジタル·マップの範囲内または範囲外にあるかによって異なります。
前回実行したルート·ガイダンス (目的地に到着) の後、ポジション·マップがもう一度表示されます。1 分間のアフタ·ランニング·タイムの後、COMAND ユニットは完全に停止します。
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現在位置決定およびルート·ガイダンスの機能は以下のように分けられています:
· 基本現在位置決定の概要
· 基本現在位置決定の機能順序
· GPS 衛星からの電波による現在位置決定の概要
· GPS 衛星からの電波による現在位置決定の機能順序
· デジタル·マップによる現在位置決定の概要
· デジタル·マップによる現在位置決定の機能順序
· ルート算出の機能順序
· デジタル·マップ範囲内のルート·ガイダンスの機能順序
· デジタル·マップ範囲外のルート·ガイダンスの機能順序
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基本現在位置決定
基本現在位置決定の概要
基本現在位置決定は、イグニッション·オンの場合に、COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータによって常に実行されます。イグニッションをオフにすると、現在位置がメモリされます。
基本現在位置決定により、以下のインフォメーションが算出されます:
- 走行距離
- 進行方向 (前進または後退)
- 方位
このために COMAND ユニットには以下のインフォメーションが必要になります:
- ホイール·スピード·シグナル
- 走行距離のデータ
- 方位 (方向)
- 進行方向 (前進あるいは後退) に関するデータ
基本現在位置決定は 1 秒に約 1 回行われます。
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基本現在位置決定の機能前提条件
· ESP / BAS コントロール·ユニット (N47-5) とのコミュニケーションが正常であること
基本現在位置決定の機能順序
COMAND ユニットは、左フロント·スピード·センサ (L6/1)、右フロント·スピード·センサ (L6/2)、左リヤ·スピード·センサ (L6/3) および右リヤ·スピード·センサ (L6/4) のホイール·スピード·シグナルを以下の経路で受信します:
- 直接ケーブル
- ESP / BAS コントロール·ユニット
- エンジン·ルーム CAN
- EZS コントロール·ユニット (N73)
- 車内 CAN
COMAND ユニットに内蔵されているヨー·レート·センサ (ジャイロ·センサ) のデータは、車両の方位 (方向) を検出するために、COMAND ユニット内で転送されます。
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COMAND ユニットは、進行方向 (前進または後退) に関するデータをホイール·スピード·シグナルに基づいて以下の経路から受信します:
- ESP / BAS コントロール·ユニット
- エンジン·ルーム CAN
- EZS コントロール·ユニット
- 車内 CAN
基本現在位置決定の位置決定エラー
リバース·ギヤにシフトせずに後退して移動した場合、前進走行と同様に評価され、現在位置決定において一時的なエラーを誘発することがあります。 イグニッション·オフ状態での車両進行または車両輸送は、同様に現在位置決定を狂わせます。 この誤差は、GPS データの受信時に、ナビゲーション·コンピュータにより、どちらの場合も自動的に修正されます。
キャリブレーション
タイヤ交換後は、ホイールのキャリブレーションが必要です。 そのためには、タイヤ·サイズの入力と、新品のタイヤ (トレッド溝の深さ、約 5 ∼ 10 mm) または中古のタイヤ (トレッド溝の深さ、約 3 ∼ 5 mm) のいずれが取り付けられたかをコード入力する必要があります。 入力はスター·ダイアグノシスによって、または直接 COMAND ユニットで行います。 キャリブレーションのための特別な走行は必要ありません。
2 箇所の分岐点の間での算出距離と実際の走行距離の差は、タイヤ外周の自動再キャリブレーションに利用されます (タイヤの摩耗があるため必要です)。
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GPS 衛星からの電波による現在位置決定
GPS 衛星からの電波による現在位置決定の概要
GPS は、アメリカ国防総省によって開発された衛星による測位システムです。これは無料で、世界中で使用できます。 さまざまな GPS 衛星からは常に時間およびポジションのデータが送信され、GPS による新しい位置測定が 1 分間に約 50 回行われます。初回の位置算出には 4 個の衛星が必要ですが、それ以降は 3 個の衛星のデータが受信できれば十分です。
本来の算出は、複数の衛星により同期的に送信されるシグナルのオペレーティング·タイムの測定に基づきます。 その際、衛星の時計と受信者の時計が一致していることが、重要な前提条件となります。 そのために受信機は自動時刻補正機能を利用することができますが、これもまた人工衛星からのシグナルに基づいて行われます。 ナビゲーション·コンピュータによって基本現在位置決定が GPS 衛星からの電波による現在位置決定よりも精確でないと判定されると、算出された現在位置が GPS データにより修正されます。
さらに、GPS で算出された現在位置の連続データから、車両の走行経過が検出されます。
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GPS による位置測定は、特にデジタル·マップ範囲外を走行する場合や、車両の移動後 (たとえば列車やフェリー、レッカーによる移動など) に不可欠なものです。 GPS による新たな位置測定 (衛星受信中断後) には、数分かかる場合があります (装置の初回作動開始時には最大 20 分かかります)。
GPS 電波受信時に発生し得る不具合
GPS がギガヘルツ (GHz) 帯域 (マイクロ波) で作動しており、電波が弱い場合には、以下のイベントにより受信障害が生じることがあります:
- 空電 (悪天候、水蒸気、霧など)
- 電波の反射による (建物の壁などでの) シグナルの多重経路受信
- シグナルの遮断 (建築物の密集地域およびトンネル内、高層建築物、樹木など)
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GPS 衛星からの電波による現在位置決定の機能前提条件
· 正常な GPS 受信
GPS 衛星からの電波による現在位置決定の機能順序
COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータが、GPS アンテナ (A2/49a2) によって受信されて増幅された衛星シグナルから、車両の現在位置および位置測定の精度を算出します。
GPS アンテナは、ルーフ上のアンテナ·システム (A2/49) に内蔵されています。
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デジタル·マップによる現在位置決定
デジタル·マップによる現在位置決定の概要
デジタル·マップによる現在位置決定は、DVD デジタル·マップの範囲内でのみ行えます算定された車両位置と DVD マップを比較することによって、その差が検出され、自動修正が行われます。
デジタル·マップによる現在位置決定の機能前提条件
· 正しいナビゲーション用 DVD が挿入されている
· 車両が DVD デジタル·マップの範囲内にある
デジタル·マップによる現在位置決定の機能順序
車両の位置は、COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータにより、常時 DVD マップ上で追跡されます。算出されたルートから走行ルートがずれた場合は、基本現在位置決定の位置座標が修正されます。
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ルート算出の機能前提条件
· 目的地が入力されている
· 車両が DVD デジタル·マップの範囲内にある
ルート算出の機能順序
COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータがルートを算出し、これを常に更新します。その際、以下のデータが考慮されます:
- 入力した目的地
- 現在位置決定
- DVD デジタル·マップ (道路および道路の属性 (一方通行、左右折禁止、道路等級など))
- 算出オプション (ユーザーが設定します)
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以下の算出オプションがあります:
- 最速ルート
- 最短ルート
- ダイナミック·ルート (トラフィック·メッセージ·チャンネル (TMC) の交通情報が考慮されます)
- 独自の選択 (高速道路、フェリー、有料道路またはトンネルの回避)
有料道路は、マップ上にカラー表示されています。
ナビゲーション·コンピュータは、ルート算出後に、走行する道路と分岐点のリストを作成します。 このルート·リストがルート·ガイダンスに援用されます。 これはメニュー「インフォ」を呼び出せば表示されます。
ルートの更新
車両が算出されたルートから外れると、ナビゲーション·コンピュータが新しいルートを算出します。ディスプレイにはメッセージ「New Route」が、インストルメント·クラスタ (A1) には「NEW RTE」が表示されます。
ダイナミック·ルートの算出オプション
TMC メッセージは UKW 放送局から発信され、リヤ·ウインドウ·アンテナからアンプ·モジュール 2、ウインドウ·アンテナ (A2/72) へ、そしてそこから COMAND ユニットに伝送されます。内蔵された交通情報データ·メモリは交通情報の暗号を解除し、照会があれば内部でナビゲーション·コンピュータに伝送します。そのルートを変更するかどうかの決定は、ナビゲーション·コンピュータが行います。 ルートが変更された場合は、必要に応じて車両のスピーカから告知されます。
交通情報データ·メモリに保存されている交通情報は、30 分後に自動的に消去されます。最大 100 件のメッセージを記録できます。暗号解除された交通メッセージは対応するシンボルを用いて地図上に表示されます。 その情報は、文章ででも表示することができます。 そのためには「迂回」ボタンを押し、次いでメニュー「トラフィック·インフォ」をオンにします。
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DVD デジタル·マップの範囲
1 車両位置が DVD デジタル·マップの範囲内にある
DVD デジタル·マップの範囲
2 車両ポジションが DVD マップ境界内にあるが、デジタル·マップ範囲外にある (「オフロード」、企業敷地、農道など)。
3 車両位置が DVD マップ境界外にある (「オフ·マップ」)
デジタル·マップ範囲内のルート·ガイダンスの機能前提条件
· 現在位置決定が作動していること (自動的に行われます)
· 目的地が入力されていること。
· ルートの算出が行われていること。
デジタル·マップ範囲内のルート·ガイダンスの機能順序
COMAND ユニットのナビゲーション·コンピュータによって、ユーザーは以下のインフォメーションを得ることができます:
- マップ上での車両の現在位置およびルート
- ルート·リスト
- 目的地までの距離および到着までの予想時間
- 走行方向のアドバイス
- 走行方向を示す矢印
- 現在走行している道路の名前
- 右左折して進入する道路の名前
- 次の分岐点までの距離 (数値またはビーム·ダイヤグラムで)
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ルート·ガイダンスでは 3 つの表示法が可能です:
- マップ
- マップおよび分岐点前のシンボル表示
- シンボル表示 (ルート·ガイド·シンボル)
マップの縮尺は、段階的に変更することができます (50 m/cm ∼ 500 km/cm (画面上))。さらに、マップを進行方向に合わせるか (前進)、または北を上にするか (北進)、選択することができます。
ブルー·ポイント·トラベル·パイロット DX ナビゲーション用 DVD では、進路の車道 (詳細な地形) が個別に表示されます。DVD のタイプ (最新の詳細な地形が含まれる) は自動的に検知され、グラフィックは最適なアウトライン·フォントで表示されます。実際のルート·ガイダンスは、音声による案内も行われます。
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デジタル·マップ範囲外のルート·ガイダンスの機能前提条件
· 現在位置決定が作動していること (自動的に行われます)
· 目的地が入力されていること。
· ルートの算出が行われていること。
デジタル·マップ範囲外のルート·ガイダンスの機能順序
デジタル·マップ範囲外 (企業敷地、駐車場、農道など) を走行している時でも、DVD マップ境界内であれば、オペレーティング·ユニットのナビゲーション·コンピュータは「デジタル·マップ範囲外のルート·ガイダンス」に切り換えます。COMAND ユニットのディスプレイにはメッセージ「OFF ROAD」が表示されます:
また、車両が DVD マップ境界外 (国外) にあるときには、「OFF MAP」と表示されます:
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両方の場合とも、GPS データによる基本現在位置決定の修正だけが実施されます。
一部のルート·ガイダンスは以下に記載されたインフォメーションによってのみ行われます:
- 目的地までの直線距離
- 目的地の方向 (矢印で)
「オフロード」モードになると、道路マップに切り換わり、ルート·インフォメーションが表示されます。
再びデジタル·マップ範囲内に戻ると、自動的に「デジタル·マップ範囲内のルート·ガイダンス」に切り換わります。 GPS 位置を用いて、車両が走行していると考えられる道路が決定されます。 しかしその際、ルート·ガイダンスには一時的に遅れが発生する可能性があります。
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メッセージ「OFF MAP」が表示された場合、当該国用の DVD を挿入すると、ルート·ガイダンスを続行できます。
参照文書
- gf4245p5119fa エレクトロニック·スタビリティ·プログラム·コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf4245p5134fa ホイール·スピード·センサの構成部品の説明
- gf8057p6003fa EZS コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf8262p3003fa アンテナ·アンプ·モジュールの構成部品の説明
- gf8262p3120fa リヤ·ウインドウ·アンテナ構成部品の説明
- gf8262p4121fa ルーフ·アンテナの構成部品の説明
- gf8285p3136fac COMAND ユニットの構成部品の説明
- pe8285p206297fa 現在位置決定およびルート·ガイダンス (COMAND) 機能の電気システムの機能説明図