図はモデル 205 およびモデル 253 |
A1 | インストルメント・クラスタ |
A8/1 | リモコン・キー |
A79/1 | エレクトリックマシン(ハイブリッド車両) |
N3/9 | CDIコントロールユニット(ディーゼルエンジン) |
N3/10 | ME コントロール・ユニット (ガソリン・エンジン) |
N26/5 | ELV コントロール・ユニット (トランスミッション 716) |
N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット |
N127 | ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット |
N129/1 | パワーエレクトロニクスコントロールユニット(ハイブリッド車両) |
Y3/8n4 | 完全一体型トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニット (トランスミッション 722、724、725) |
CAN C | エンジン CAN バス |
CAN C1 | ドライブ CAN |
CAN HMI | ユーザ・インターフェース CAN |
CAN L | ハイブリッドCAN(ハイブリッド車両) |
Flex E | シャーシ FlexRay |
P80.57-2327-81
以下に、リモコン・キーによるスタート OK シグナルについて説明します。
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットでのリモコン・キーのポジション |
A8/1 | リモコン・キー |
N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット |
P80.57-2252-01
機能前提条件の概要
• ターミナル 30 オン
• 有効なリモコン・キー
スタータ・ロックアウト・システム・ステージ 4 (FBS 4) の概要
FBS 4 はイグニッションをオンにし、エンジンを始動させます。FBS 4 はドライブ・オーソリゼーション・コードの算出を独自に行い、照合するコントロール・ユニットの接続部分です。調整が有効な場合に、承認が行われます。
基本的に FBS 4 には以下のコントロール・ユニットが関与しています:
• エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット
• CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニット
• ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット
• ELV コントロール・ユニット
• 完全一体型トランスミッション・コントロール・ユニット
• パワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニット
• エレクトリック・マシン
FBS 4 には以下の部分機能があります:
• ターミナル 15C の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「A」 (リモコン・キーを差し込んだ状態))
• ターミナル 15R の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「B」 (ラジオ・ポジション))
• ターミナル 15 の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「C」 (イグニッション・オン))
• ターミナル 50 の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「D」 (エンジン始動))
• ターミナル作動解除の機能順序
ターミナル 15C の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「A」 (リモコン・キーを差し込んだ状態))
リモコン・キーをエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットに差し込むと、同ユニットはインダクティブ・エネルギ伝達 (リモコン・キーへの電源供給) をオンに切り換えます。リモコン・キーおよびエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、暗号化されたデータをリモコン・キーの識別のために相互に交換します。
この識別用コードは、リモコン・キーとエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットの間のダイアログで、ハッシュ法と呼ばれる方法で計算されます。
ハッシュ法は一方通行の暗号化法で、無効なリモコン・キーで車両を始動するのを防ぐためのものです。この方法では、ある数字の組合せから新しい数字の組合せが算出されます。いったん算出された数字の組合せを、再度の計算でもう一度生成することはできません。
通信終了後、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはリモコン・キーへのエネルギ伝達をオフにします。
リモコン・キーが有効なキーとして識別されると、特に以下が行われます:
• CAN とシャーシ FlexRay の起動
• ターミナル15Cの出力
それに続いて、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはシグナル「ドライブ・オーソリゼーション照会」をシャーシ FlexRay、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびエンジン CAN を介して CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットに送信し、トランスミッション 722、724、725 の場合は、シャーシ FlexRay、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびドライブ CAN を介してフル・インテグレート・トランスミッション・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。
トランスミッション 716 の場合、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、シグナル「ドライブ・オーソリゼーション照会」を直接 ELV コントロール・ユニットに送信します。
ハイブリッド車両の場合は、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットがシグナル「ドライブオーソリゼーションの照会」をシャーシFlexRay、ドライブトレインコントロールユニット、ハイブリッドCAN、パワーエレクトロニクスコントロールユニットおよび直接ケーブルを介してエレクトリックマシンに送信します。
点検、承認およびこれに続くフィードバックは、各コントロール・ユニットにより個別に行われます。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットへのシグナルの流れは、逆の方向に行われます。
無効なリモコン・キーが識別された場合は、インストルメント・クラスタにメッセージが出力されます。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはこのメッセージの表示要求をユーザ・インタフェース CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
リモコン・キーのバッテリが放電していても、車両を始動できます。
リモコン・キーがエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットに差し込まれている限り、リモコン・キーのボタンは作動しません。
ターミナル 15R の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「B」 (ラジオ・ポジション))
リモコンキーをポジション「B」に回すと、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットはターミナル15Rのターミナルステータスを直接または間接的にすべてのCANバスおよびシャーシFlexRayを介して送信します。
リモコン・キーをポジション「B」以上で引き抜くことはもうできません。
ターミナル 15 の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「C」 (イグニッション・オン))
リモコン・キーをポジション「C」に回すと、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはターミナル 15 のターミナル・ステータスおよびターミナル 15X のターミナル・ステータスを直接または間接的にすべての CAN バスおよびシャーシ FlexRay を介して、ならびに直接ケーブルを介して ELV コントロール・ユニット (トランスミッション 716) に送信します。
それと同時に、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットへの FBS 4 照会を暗号化して行います。
ターミナル・ステータス「ターミナル 15X」の送信により、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは大電流負荷のオンを承認します。
ターミナル 50 の切換えの機能順序 (リモコン・キーがポジション「D」 (エンジン始動))
リモコン・キーをポジション「D」に回すと、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはターミナル 50 のターミナル・ステータスを直接または間接的にすべての CAN バスおよびシャーシ FlexRay を介して送信します。
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットがターミナル 50 のターミナル・ステータスを送信すると、ターミナル 15X のターミナル・ステータスはなくなります。
CDI コントロール・ユニットまたは ME コントロール・ユニットはシャーシ FlexRay、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニットおよびエンジン CAN を介してターミナル 50 のステータスを受信し、エンジンを始動します。
ターミナル・ステータス「ターミナル 15X」が欠如している場合、エンジン始動用に十分なエネルギを供給するために、大電流負荷の電装品がオフにされます。
リモコン・キーは手を放すと自動的に再びポジション「C」に戻ります。
ターミナル作動解除の機能順序
リモコン・キーを左に回すと、エンジンが停止します。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットはターミナル・ステータスを撤回します:
• リモコン・キーがポジション「B」にある
• ターミナル 15 およびターミナル 15X 「オフ」
• トランスミッションがすでに自動的にポジション「P」へのシフトを試行する (トランスミッション 722、724、725)
• リモコン・キーがポジション「A」にある
• ターミナル 15R 「オフ」
• リモコン・キーを引き抜くことができ、トランスミッションが自動的にポジション「P」にシフトする (トランスミッション 722、724、725)
リモコン・キーを差し込んだ状態では、ターミナル 15C はオンのままになります。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは再始動の際、リモコン・キーを引き抜かなくても、リモコン・キーを識別するための新しい照会を要求します。
参照文書
- gf8000p9999rf 盗難防止およびロックのシステム構成部品の一覧表