機能前提条件の概要
• ターミナル 15C 「オフ」
盗難防止警報装置 (EDW) スタンバイの概要
EDW は、車両をロックすると、セントラル・ロッキング・システム (ZV) により自動的にスタンバイになります。その後、個々のアラーム・インプットがモニタされます。EDW のスタンバイは、ルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニット (N70) 内の盗難防止警報装置スタンバイ・インジケータ (N70e4) の継続的な点滅によって表示されます。
ZV のロック前に、牽引防止装置または車内保護 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備) をルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニットのボタンで作動解除することができます。
EDW のスタンバイには、以下の部分機能が含まれます:
• EDW スタンバイの機能順序
• EDW の牽引防止装置作動停止の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
• EDW の車内保護作動停止の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
• アラーム・インプット作動の機能順序
盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備車の場合の EDW スタンバイの機能順序
EDW は ZV のロックでスタンバイになります。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ (EZS) コントロール・ユニット (N73) は ZV のステータスを、車内 CAN (CAN B) を介して盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニット (N26/6) に送信します。その後 EDW がスタンバイになります。
盗難防止警報装置 (コード FZ5) 装備車の場合の EDW スタンバイの機能順序
盗難防止警報装置 (コード FZ5) 装備車の場合は、盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットが取り付けられていないため、シグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニット (N10/1) が EDW のマスタ・ファンクションを担います。
EDW は ZV のロックでスタンバイになります。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ (EZS) コントロール・ユニットは、ZV のステータスを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。その後 EDW がスタンバイになります。
運転席ドアの特例:ZV ロック時に運転席ドアが開いている場合は ZV はロックされません。運転席ドアのクローズ後、左フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/3) は運転席ドアのステータスを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。照会サイクルにアラーム・インプットが追加されます。その結果として、EDW スタンバイを事前に解除していない場合、運転席ドアが開けられたときにアラームが作動します。
ZV のロックに関する詳細なインフォメーションは、別の部分機能「セントラル・ロッキング・システム (ZV) 機能」に記載されています。
EDW 牽引防止装置作動停止の追加機能前提条件
• EDW はまだスタンバイしていない
盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備車の場合の EDW の牽引防止装置作動停止の機能順序
牽引防止装置は、ルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニット内の牽引防止装置ボタン (N70s9) によって作動解除されます。ルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニットは牽引防止装置作動解除のシグナルを、車内 CAN を介して盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットに送信します。
EDW の車内保護作動停止の追加機能前提条件 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
• EDW はまだスタンバイしていない
EDW の車内保護作動停止の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
車内保護は、ルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニット内の車内保護ボタン (N70s8) によって作動解除されます。ルーフ・オペレーティング (DBE) コントロール・ユニットは車内保護作動解除のシグナルを、車内 CAN を介して盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットに送信します。
アラーム・インプット作動の追加機能前提条件
• EDW がスタンバイしている
アラーム・インプット作動の機能順序
アラーム・インプット作動機能には、以下のサブ機能が含まれます:
• スイッチのモニタの機能順序
• 牽引防止装置スタンバイの機能順序
• 車内保護作動の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
• アラーム・サイレン作動の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
スイッチのモニタの機能順序
以下のスイッチまたはアクチュエータの状態 (開 / 閉) は、周期的に 200 ミリ秒ごとに照会されます:
• 左フロント・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/3) 内の左フロント・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/3s1)
• 右フロント・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/4) 内の右フロント・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/4s1)
• テール・ゲート (コード W65) 装備車の場合のテール・ゲート・オープニング・アシスト (M14/7) 内のテール・ゲート・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/7s1)
• 左スライド・ドア (コード T19) 装備車の場合の左機械式スライド・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/40) 内の左機械式スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/40s1)
• 右機械式スライド・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/41) 内の右機械式スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/41s1)
• 左スライド・ドア用電動操作 (コード T56) 装備車の場合の左電動スライド・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/42) 内の左スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/42s1)
• 右スライド・ドア用電動操作 (コード T55) 装備車の場合の右電動スライド・ドア・セントラル・ロッキング・システム・アクチュエータ (M14/43) 内の右スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/43s1)
• 独立して開くリヤ・ウインドウ (コード W64) 装備車の場合の独立して開くリヤ・ウインドウ・オープニング・アシスト (M14/46) 内の独立して開くリヤ・ウインドウ・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/46s1)
• テール・ゲート・イージー・パック (コード W68) 装備車の場合の電動操作付きテール・ゲート・オープニング・アシスト (M14/47) 内の電動操作付きテール・ゲート・ロータリ・マイクロスイッチ (M14/47s1)
• リヤ・ドア (2 枚タイプ、180°、ウインドウなし) (コード W50) またはリヤ・ドア (2 枚タイプ、サイド・ウォールまで開) (コード W54) 装備車の場合の右リヤ・ドア・ロータリ・スイッチ (S49/6)
• リヤ・ドア (2 枚タイプ、180°、ウインドウなし) (コード W50) またはリヤ・ドア (2 枚タイプ、サイド・ウォールまで開) (コード W54) 装備車の場合の左リヤ・ドア・ロータリ・スイッチ (S49/7)
• エンジン・フード・スイッチ (S62/41)
左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取り、これを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。右フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/4) は、右フロント・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取り、これを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。
シグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットは、右機械式スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取り、左スライド・ドア (コード T19) 装備車の場合は、左機械式スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取ります。
左スライド・ドア用電動操作 (コード T56) 装備車の場合、左スライド・ドア (E-LSTL) コントロール・ユニット (N69/7) が左スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取り、これを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。
右スライド・ドア (E-LSTR) コントロール・ユニット (N69/6) は、右スライド・ドア用電動操作 (コード T55) 装備車の場合は右スライド・ドア・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを、テール・ゲート・イージー・パック (コード W68) 装備車の場合は電動操作付きテール・ゲート・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取り、これを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信します。
シグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットは、テール・ゲート (コード W65) 装備車の場合はテール・ゲート・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを、独立して開くリヤ・ウインドウ (コード W64) 装備車の場合は独立して開くリヤ・ウインドウ・ロータリ・マイクロスイッチのステータスを直接読み取ります。
リヤ・ドア (2 枚タイプ、180°、ウインドウなし) (コード W50) またはリヤ・ドア (2 枚タイプ、サイド・ウォールまで開) (コード W54) 装備車の場合は、シグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットが右リヤ・ドア・ロータリ・スイッチのステータスおよび左リヤ・ドア・ロータリ・スイッチのステータスを直接読み取ります。
シグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットは、エンジン・フード・スイッチのステータスを直接読み取り、他のすべてのアラーム・インプットのステータスを評価します。
牽引防止装置スタンバイの機能順序
牽引防止装置は (次回のロックに備えて事前に選択解除されていない場合)、ZV のロック後および最後のドアとテール・ゲートが閉じられてから 60 秒後に作動します。
盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備車の場合、盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットの傾斜センサは基準ポジションを測定し、作動中にその値と相対的な車両傾斜を比較します。基準ポジションの測定には、約 10 ~ 15 秒かかります。アラームは、EDW が作動してから早くても約 60 秒後に作動可能になります。
基準ポジションに対して車両の最大傾斜度が上回ると、アラームが作動します。車両傾斜が非常にゆっくりと変化する場合 (タイヤのパンクなど)、現在の車両ポジションが基準ポジションとみなされます。これは、傾斜センサによるアラーム誤作動を防ぐためです。傾斜センサに故障がある場合、EDW のその他すべての構成部品はそのまま正常に機能し、該当する故障コードが盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットの故障メモリに登録されます。
車内保護作動の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
車内保護は (次回のロックに備えて事前に選択解除されていない場合)、ZV のロック後および最後のドアとテール・ゲートが閉じられてから 10 秒後に作動します。さらにその 10 秒後に車内保護がアラーム準備状態になります。これは、盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットをまず車内状況に合わせてキャリブレーションする必要があるためです。故障が確認されても、残りの EDW 機能はその故障とは関係なく実行されます。該当する故障コードが盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットの故障メモリに登録されます。
アラーム・サイレン作動の機能順序 (盗難防止パッケージ (コード FY1) 装備)
サブ・バッテリ付きアラーム・サイレン (H3/1) は EDW と一緒に作動し、周期的に約 600 ミリ秒ごとに盗難防止警報装置 (EDW) コントロール・ユニットによりアラーム・システム LIN (LIN B14) を介して呼び出されます。
EDW スタンバイ解除:EDW の完全なスタンバイ解除は、リモコン・キー (A8/1) を使用した FM、AM アンテナ (A2/51) および FM、AM アンテナ・アンプ (A2/18)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ (EZS) コントロール・ユニットへのワイヤレスによる ZV オープンによって、またはエレクトロニック・イグニッション・スイッチ (EZS) コントロール・ユニットにリモコン・キーを挿入することによって行われます。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ (EZS) コントロール・ユニットは、該当するシグナルを車内 CAN を介してシグナル検知制御モジュール (SAM) コントロール・ユニットに送信し、これを受けて同ユニットが EDW をスタンバイ解除します。
参照文書
- gf8000s9999tra 盗難防止およびロックのシステム構成部品の一覧表