GF42.45-P-0001FA | エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) の機能 | 22.2.08 |
モデル 203.7 モデル·イヤー 2009 年 / 変更年 2008 年、フェイス·リフト以降
機能前提条件の概要
• ターミナル 61 「オン」
エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) システムの概要
ESP はあらゆる走行状況下において車両の安定性を向上させるアクティブ·セーフティ·システムです。 フロントまたはリヤ·アクスルの 1 個または複数のタイヤに個別にブレーキ介入することによって、車両はカーブ走行時、ブレーキ時、または徐行時に駆動せずに安定を維持され、進路を確実に保ちます。ESP はアンチロック·ブレーキング·システム (ABS)、アクセレレーション·スキッド·コントロールおよびエンジン·フリクション·トルク·コントロール (MSR) の諸機能を補完します。
------------------------------------------------------------------------------------------
ESP システムは以下のサブ機能で構成されています:
• ESP の機能順序
• ABS の機能順序
• ブレーキ·アシスト (BAS) の機能順序
• ASR の機能順序
• MSR の機能順序
• エレクトリック·ブレーキ·フォース·ディストリビューション (EBV) の機能順序
• ASR および ESP パッシブ切換えの機能順序
• システム障害表示の機能順序
ESP/BAS コントロール·ユニット (N47-5) は上記機能すべてのメイン·コントロール·ユニットです。
------------------------------------------------------------------------------------------
ESP の機能順序
ESP はオーバーステアまたはアンダ·ステア時に車両が走路から逸脱しないように阻止します。 ESP は、物理的限界の範囲内において、運転者が定めたコースから車両が逸脱しないようにコントロールします。 現在の走行状況を検出するために、ESP/BAS コントロール·ユニットは以下の構成部品のシグナルを評価します:
– 左フロント·スピード·センサ (L6/1)
– 右フロント·スピード·センサ (L6/2)
– 左リヤ·スピード·センサ (L6/3)
– 右リヤ·スピード·センサ (L6/4)
– BAS ダイヤフラム·ストローク·センサ (A7/7b1b1)
– BAS トリガ·スイッチ (A7/7s1s1)
– ESP ブレーキ·プレッシャ·センサ (B34)
– ヨー / 横 G センサ (B24/15)
– ステアリング·アングル·センサ (N49)、ステアリング·コラム·チューブ·モジュール (N80) により
車両動作修正のために、個々のホイールに適切なブレーキ·フォースが発生されます。
------------------------------------------------------------------------------------------
さらに、走行安定性を高めるために駆動トルクを低下させます。 車両動作がアンダ·ステアリングまたはオーバ·ステアリングであるか区別されます。 ESP/BAS コントロール·ユニットはステアリング·アングル·センサおよびヨー / 横 G センサのデータに基づき、車両動作を検知します。
オーバーステアリング時の介入:
オーバーステアリングが始まると、カーブ時外側のフロント·ホイールのブレーキ·プレッシャが上昇します。 その結果生ずるカーブ時外側のフロント·ホイールのサイド·フォースの減少は、車両の方向転換動作に逆らうヨーイング·モーメントとして作用します。 フロント·ホイールのブレーキ·フォースにより車速が低下するので、それによってさらに安定度が向上します。
アンダ·ステアリング車両動作時の介入:
アンダ·ステアリングが始まるとき、フロント·アクスルのサイド·フォースは最大可能値を超過しています。
------------------------------------------------------------------------------------------
つまり、車両はフロント·アクスルからコーナの外側へ引っ張られます。 この時点で運転者がアクセル·ペダルを踏むと、まずドライブ·トルクが低下します。 これが十分でない場合、またはアクセル·ペダルが踏まれていない場合は、不安定な状態が始まっていますが 3 個までのホイールへのブレーキ介入によって解消されます:
ステップ 1: カーブ時内側のリヤ·ホイールのブレーキ·プレッシャ上昇
ステップ 2: ステップ 1、さらにカーブ時外側のリヤ·ホイールのブレーキ·プレッシャ上昇
ステップ 3: ステップ 2、さらにカーブ時内側のフロント·ホイールのブレーキ·プレッシャ上昇
ブレーキ·フォースにしたがいトルクが発生し、そのトルクは同時に減速される場合に車両を方向転換させ、これによって安定性が高まります。
ESP/BAS コントロール·ユニットはエンジン·ルーム CAN バス経由で駆動トルク低下のためのシグナルを CDI コントロール·ユニット (N3/9) (ディーゼル·エンジンの場合) または ME コントロール·ユニット (N3/10) (ガソリン·エンジンの場合) に伝送し、エンジン出力はそれにしたがい減少されます。
------------------------------------------------------------------------------------------
制御介入中には、所定のシフト·プロセスは行われません。 そのために ESP/BAS コントロール·ユニットはエンジン·ルーム CAN バス経由で EGS コントロール·ユニット (N15/3) (トランスミッション 722.6 の場合) または完全一体型トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニット (VGS) (Y3/8n4) (トランスミッション 722.9 の場合) にシグナルを伝送します。 EGS コントロール·ユニットまたは完全一体型トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニットはシフト·プロセスを抑制します。
ABS の機能順序
ABS は制動時にホイールがロックされるのを防止し、それにより減速時の操舵性および走行安定性を正常に維持します。 ESP/BAS コントロール·ユニットの回転数センサのシグナルにより、ロックされたホイールが検知されると、該当するブレーキ·シリンダのブレーキ·プレッシャはそのホイールが再度回転するまで低下します。
------------------------------------------------------------------------------------------
BAS の機能順序
BAS はブレーキ·ペダルが急に踏み込まれる場合に、急ブレーキ状況を検知し、必要に応じてブレーキ·プレッシャを上昇させ、最大限に可能な減速を行います。 ESP/BAS コントロール·ユニットはそのために、ブレーキ·システムの圧力上昇率を評価し、一定の作動限界値を超える場合、エマージェンシ·ブレーキを開始します。
ASR の機能順序
ASR は走行中のドライブ·ホイールの空転を防止します。 さらに駆動伝達力が高い場合に、あらゆる車速域において、走行安定性を改善します。 ドライブ·ホイールの空転は、ESP/BAS コントロール·ユニットによりスピード·センサのシグナルを介して検知されます。 回転している場合、ドライブ·トルク減少機能が働きます。 そのために ESP/BAS コントロール·ユニットはエンジン·ルーム CAN バス経由で駆動トルク低下のためのシグナルを CDI コントロール·ユニットまたは ME コントロール·ユニットに伝送し、エンジン出力はそれにしたがい減少されます。
------------------------------------------------------------------------------------------
路面のグリップが良くなった場合などに、運転者がアクセル·ペダル·センサ (B37) で規定したドライブ·トルクに再び戻せるかどうかが常時チェックされます。 回転するホイールへのブレーキ介入により、ドライブ·トルクは安定して回転している向かい側の駆動ホイールに伝送されます。
MSR の機能順序
MSR は、減速時のドライブ·ホイールのブレーキ·スリップを減少させ、走行安定性をより向上させます。
アクセル·ペダルを戻したときにドライブ·ホイールにブレーキ·スリップが発生した場合は、ESP/BAS コントロール·ユニットによって検知されます。 ESP/BAS コントロール·ユニットはエンジン·トルク上昇のために該当するシグナルをエンジン·ルーム CAN バス経由で CDI コントロール·ユニットまたは ME コントロール·ユニットに伝送します。 ドライブ·トルク上昇によりドライブ·ホイールのブレーキ·スリップが減少され、車両のサイド·ガイドが向上されます。 このプロセスは、ドライバ·インフォメーションを伴わずに行われます。
------------------------------------------------------------------------------------------
EBV の機能順序
EBV は必要に応じた車両のブレーキ·フォース配分を実現します。 モニタされた安定特性において、車両のすべてのブレーキの中でリヤ·ホイールがより強力に引かれます。 そこから、車両でフロント·アクスルの負荷が増加した場合に利用できるフロント·ホイールのブレーキ·フォースが出されます。 ブレーキ·プロセス時にリヤ·ホイールとフロント·ホイールのスリップ比が規定の限界値を超える場合は、ESP/BAS コントロール·ユニットはリヤ·ホイールでさらにブレーキ·プレッシャが上昇するのを阻止します。
ASR および ESP パッシブ切換えの機能順序
ASR および ESP 機能はアッパ·オペレーティング·フィールド·コントロール·ユニット (N72/1) の ESP OFF スイッチ (N72/1s1) によりパッシブに切り換えることができます。アッパ·オペレーティング·フィールド·コントロール·ユニットは、ESP OFF スイッチのステータスを車内 CAN バス経由で EZS コントロール·ユニット (N73) に伝送し、 EZS コントロール·ユニットはインフォメーションをエンジン·ルーム CAN バス経由で ESP/BAS コントロール·ユニットに伝送します。
システムがパッシブに切り換えられているとき、インストルメント·クラスタ (A1) の ESP ウォーニング·ランプ (A1e41) が点灯します。
システムがパッシブに切り換わった場合、制御限界値は上昇され、MSR はオフになります。
ABS をオフにすることはできません。
ブレーキ時、ESP は常時作動します。
システム障害表示の機能順序
運転者は以下の表示により、システムの状態や故障についてのインフォメーションを得ることができます:
– ABS インジケータ·ランプ (A1e17)
– ESP ウォーニング·ランプ
– インストルメント·クラスタのマルチファンクション·ディスプレイ (A1p13) によるメッセージ
ESP/BAS コントロール·ユニット機能停止の際、ABS なしの基本ブレーキ機能のみが使用できます。
エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) 構成部品の配置 | |||
| エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) 電気システムの機能説明図 | ||
エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) のブロック·ダイヤグラム | |||
インストルメント·クラスタの構成部品の説明 | A1 | ||
CDI コントロール·ユニット構成部品の説明 | N3/9 エンジン 646.9 の場合 | ||
ME コントロール·ユニットの構成部品の説明 | N3/10 エンジン 271 の場合 | ||
エンジン 272 の場合 | |||
エレクトロニック·トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニットの構成部品の説明 | N15/3 トランスミッション 722.6 の場合 | ||
エレクトロニック·スタビリティ·プログラム·コントロール·ユニット構成部品の説明 | N47-5 | ||
アッパ·オペレーティング·フィールド·コントロール·ユニットの構成部品の説明 | N72/1 | ||
EZS コントロール·ユニット構成部品の説明 | N73 | ||
ステアリング·コラム·チューブ·モジュールの構成部品の説明 | N80 | ||
完全一体型トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニットの構成部品の説明 | Y3/8n4 トランスミッション 722.9 の場合 | ||
BAS ブレーキ·ブースタの構成部品の説明 | A7/7 | ||
ヨー / 横 G センサ構成部品の説明 | B24/15 | ||
アクセル·ペダル·センサの構成部品の説明 | B37 | ||
ホイール·スピード·センサの構成部品の説明 | L6/1、L6/2、L6/3 および L6/4 | ||
ステアリング·アングル·センサの構成部品の説明 | N49 |
参照文書
- gf0716p6000ok CDI コントロール·ユニット構成部品の説明
- gf0761p6000mff ME コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf0761p6000mif ME コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf2760p5164acf エレクトロニック·トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf2760p5165ahf 完全一体型トランスミッション·コントロール·コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf3020p2010fa アクセル·ペダル·センサの構成部品の説明
- gf4231p4004fa BAS ブレーキ·ブースタの構成部品の説明
- gf4245p000106fa エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) のブロック·ダイヤグラム
- gf4245p000107fa エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) 構成部品の配置
- gf4245p5107fa ステアリング·アングル·センサの構成部品の説明
- gf4245p5119fa エレクトロニック·スタビリティ·プログラム·コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf4245p5120fa ヨー / 横 G センサ構成部品の説明
- gf4245p5134fa ホイール·スピード·センサの構成部品の説明
- gf5421p6040fa アッパ·オペレーティング·フィールド·コントロール·ユニットの構成部品の説明
- gf5421p6050fa ステアリング·コラム·チューブ·モジュールの構成部品の説明
- gf5430p6000fa インストルメント·クラスタの構成部品の説明
- gf8057p6003fa EZS コントロール·ユニットの構成部品の説明
- pe4245p205197fa エレクトロニック·スタビリティ·プログラム (ESP) 電気システムの機能説明図