A1 | インストルメントクラスタ |
A1e52 | CPA(衝突警告システム)警告灯 |
A1h1 | 警告ブザー |
A1p13 | マルチファンクションディスプレイ |
A7/3 | トラクションシステムハイドロリックユニット |
A7/3b1 | フロントアクスルブレーキプレッシャセンサ |
A90 | CPA(衝突警告システム)コントロールユニット |
N3/9 | コモンレールシステムコントロールユニット(ディーゼルエンジン) |
N3/10 | MEコントロールユニット(ガソリンエンジン) |
N30/4 | エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニット |
N49 | ステアリングホイールアングルセンサ |
N80 | ステアリングコラムチューブモジュールコントロールユニット |
N127 | ドライブトレインコントロールユニット(エンジン607またはモデル242.890) |
S4 | コンビネーションスイッチ |
CAN E | シャーシCAN |
CAN T | ドライブトレインCAN |
I | エンジン607 |
II | エンジン607以外 |
III | モデル242.890 |
P30.30-2576-75
機能前提条件の概要
• インストルメントクラスタのメニュー「アシスタンス」でCPA(衝突警告システム)がスタンバイになっている
• CPA(衝突警告システム)コントロールユニットが正しくコード入力されている
• 過電圧がない
• CPA(衝突警告システム)がエレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットにコード入力されている
• エンジンが作動または駆動装置がスタンバイ状態
• 車両が後進走行していない
CPA(衝突警告システム)の作動 OK は、インストルメントクラスタの操作パネルから手動で行います。インストルメントクラスタは、該当するステータスをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
CDIコントロールユニット(エンジン651)またはMEコントロールユニット(ガソリンエンジンの場合)は、シグナル「エンジン作動」または「ドライブトレインスタンバイ状態」をシャーシCAN を介してCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
エンジン607搭載車の場合、CDIコントロールユニットはシグナル「エンジン作動」または「ドライブトレインスタンバイ状態」をドライブトレインCAN、ドライブトレインコントロールユニットおよびシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
モデル242.890の場合、ドライブトレインコントロールユニットは、シグナル「ドライブトレインスタンバイ状態」を、シャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。
CPA(衝突警告システム)機能の概要
CPA(衝突警告システム)は、障害物または「前走」車両との衝突の可能性(例えば、追突事故など)を運転者に視覚および聴覚両面から警告する、車間距離警告機能です。そのためにCPA(衝突警告システム)コントロールユニットは車両前方の交通状況、予想される走行路ならびに運転者の動作を評価し、衝突の潜在的危険性を常に検知します。警告は、7 km/hから最高速度の速度範囲で行われます。運転者が音声警告に反応してブレーキをかけると、ブレーキアシストがサポートします。必要なブレーキフォースサポートは、状況に応じて算出されます。これにより、衝突を防いだり、あるいは少なくともその結果を軽減することができます。
CPA(衝突警告システム)コントロールユニットには以下の機能グループが内蔵されています:
• レーダセンサ
• コントロールユニット
CPA(衝突警告システム)は、PRE-SAFE®(プリセーフシステム(コード299)装備)をサポートします。
以下の図は内蔵レーダセンサの検知範囲を示しています。
P30.30-2340-78
レーダセンサシステムの検知範囲の原理図 |
1 | CPA(衝突警告システム)装備車 | A | レーダの検知範囲 | |
2 | 前方の目標車両(目標物)、レーダーセンサシステムにより検知 |
CPA(衝突警告システム)機能には、以下の部分機能があります:
• 衝突警告の機能順序
• ブレーキサポートの機能順序
衝突警告の機能順序
レーダセンサのデータの他に、CPA(衝突警告システム)コントロールユニットは以下の影響要因を評価します。
• 進行方向および車両スピード
• 加速/ヨーレート
• ステアリングホイールアングル
• 運転者の動作:
• アクセルペダル位置
• ブレーキペダルポジション
• ターンシグナルインジケータの設定(ターンシグナルランプ)
進行方向および車両スピード:
進行方向はホイール回転方向によって特定されます。車両スピードは、ホイールスピードをもとに算出されます。エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットは該当するインフォメーションをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。
加速/ヨーレート:
加速/ヨーレートは、エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットに内蔵されているボディGセンサによって検知されます。エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットはこのインフォメーションをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
ステアリングホイールアングル:
ステアリングホイールアングルセンサは、ステアリングホイールアングルを検知します。ステアリングコラムチューブモジュールコントロールユニットはステアリングホイールアングルセンサのシグナルを直接読み取り、ステアリングホイールアングルのインフォメーションをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。ステアリングホイールアングルセンサのデータは、ボディGセンサにより検知されたヨーレートの妥当性点検に使用されます。
アクセルペダルポジション:
CDIコントロールユニット(エンジン651)またはMEコントロールユニット(ガソリンエンジン)は、アクセルペダルポジションに関するインフォメーションをシャーシCANを介してCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
エンジン607搭載車の場合、CDIコントロールユニットはアクセルペダルポジションのインフォメーションをドライブトレインCAN、ドライブトレインコントロールユニットおよびシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。
モデル242.890の場合、ドライブトレインコントロールユニットは、アクセルペダルポジションのインフォメーションを、シャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。
ブレーキペダルポジション:
エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットはブレーキペダルポジションのインフォメーションをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに伝送します。
ターンシグナルインジケータの設定(ターンシグナルランプ):
ステアリングコラムチューブモジュールコントロールユニットはコンビネーションスイッチのスイッチポジションを直接読み取り、これをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
CPA(衝突警告システム)コントロールユニットは、障害物との距離および発生する危険性のある衝突までの時間を算出します。この時、車間距離警告機能は、静的警告(カナダ仕様(コード460)以外および米国仕様(コード494)以外)と衝突危険警告を区別します。
静的警告(カナダ仕様(コード460)以外および米国仕様(コード494)以外)
静的警告の出力は、車両スピードが30km/h以上になってから、視覚へのみ行われます。スムーズな交通状況下で「前走」車両との時間差が0.8秒を下回り、3秒間この危険な車間距離の状態にとどまると(例えば、スピード100 kmで車間距離22.2 m)、CPA(衝突警告システム)コントロールユニットはシャーシCAN経由で警告の出力要求をインストルメントクラスタに伝送します。それに基づいてインストルメントクラスタはCPA(衝突警告システム)警告灯を制御します。
衝突危険警告:
衝突危険警告の出力は、光および音により行われます。レーダセンサの検知範囲にある障害物が、事故の危険ありと分類されると (2.6秒以内に衝突)、CPA(衝突警告システム)コントロールユニットは警告の出力要求をシャーシCAN経由でインストルメントクラスタに伝送し、その後CPA(衝突警告システム)警告灯および警告ブザー(断続音)が制御されます。警告出力は中断できません。警告の解除は、まず状況が緩和された後で実行されます。
静止している障害物については、車両スピードが7 ~ 72 km/hの場合に限り、適時に警告が行われます。
CPA(衝突警告システム)は、車両スピードに加えて、障害物までの距離、運転者の動作ならびに予想される走行路を検知します。運転者の動作はアクセルペダルポジションの変更、ターンシグナルインジケータの操作、またはブレーキペダルの踏込みなどによって検出されます。予想される走行路はヨーレート、ステアリングホイールアングルおよび進行方向により決定します。
車間距離警告機能オンのときの警告発信中のインストルメントクラスタの表示 |
A1e52 | CPA(衝突警告システム)警告灯 |
B | 警告スタンバイ表示(インストルメントクラスタのマルチファンクションディスプレイ) |
P30.30-2408-71
車間距離警告機能のスタンバイは、取り付けられているインストルメントクラスタにより表示が異なります。白黒表示のマルチファンクションディスプレイでは、車間距離警告機能がスタンバイされるとただちに警告スタンバイ表示 (B) が表示されます。車間距離警告機能がオフになると警告スタンバイ表示は消えます。
カラー表示のマルチファンクションディスプレイはその逆で、車間距離警告機能がスタンバイすると警告スタンバイ表示は消灯します。車間距離警告機能がオフのとき、警告スタンバイ表示と、さらに文字「OFF」が表示されます。
ブレーキサポートの機能順序
運転者がエマージェンシブレーキをかけて危険な状況に反応すると、CPA(衝突警告システム)コントロールユニットは必要なブレーキサポートを計算し、衝突を回避したり、あるいは少なくともその結果を軽減したりします。ブレーキサポートは7 km/h以上250 km/h以下の速度範囲で利用できます。
エマージェンシブレーキはブレーキペダル踏込みの速度と強さによって決まります。
CPA(衝突警告システム)コントロールユニットは、ブレーキフォースサポート算出のためにレーダセンサのデータを使用し、現在の距離および障害物への接近スピードを考慮しながら必要なブレーキフォースを常時算出します。ブレーキペダル踏込み強さが減少すると、制動力増幅は運転者のブレーキを減少し、ブレーキアシストをオフにします。
フロントアクスルブレーキプレッシャセンサはスピードおよび強さを検出し、これによってブレーキペダルが踏み込まれます。エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットはフロントアクスルブレーキプレッシャセンサのシグナルを直接読み取り、これをシャーシCAN経由でCPA(衝突警告システム)コントロールユニットに送信します。
運転者がアクセルペダルを踏むと、やはりブレーキアシストはオフになります。
モデル 117, 156, 176
モデル・イヤー 2016 以前
コード 258 装備 (衝突防止アシスト)
コード 299 装備 (プリ・セーフ® システム)
モデル 176, 242, 246
モデル・イヤー 2016 以前
コード 252 装備 (衝突防止アシスト)
コード 299 装備 (プリ・セーフ® システム)
モデル 242, 246
モデル・イヤー 2015 以前
コード 258 装備 (衝突防止アシスト)
コード 299 装備 (プリ・セーフ® システム)
衝突が不可避の場合、ブレーキ介入に加えて乗員保護措置 (PRE-SAFE®) が開始されます。
参照文書
- gf5400p9998kn ドライバアシスタントシステムの システム構成部品の一覧表