燃料供給の機能前提条件概要
• ターミナル 15 (イグニッション「オン」)
• ターミナル 87 (エンジン・マネージメント「オン」)
燃料供給の概要
燃料供給システムは、あらゆる作動条件下で、ろ過された燃料を充分な量および圧力で、フューエル・タンクからフューエル・インジェクタ (Y76) へと供給します。
燃料供給の機能順序
燃料供給の機能順序を以下の項目に分けて説明します :
• フューエル・ポンプ制御の機能順序
• 燃料低圧回路の機能順序
• 燃料高圧回路の機能順序
• セーフティ・フューエル・シャットオフの機能順序
フューエル・ポンプ制御の機能順序
フューエル・ポンプ (M3) をオンにするために、CDI コントロール・ユニット (N3/9) はシグナル「フューエル・ポンプ、オン」をフューエル・ポンプ・コントロール・ユニット (N118) に送信します。このシグナルは、予備セーフティとして CDI コントロール・ユニットからドライブ CAN (CAN C1) を介して CAN シグナルとして、またグラウンド・シグナルとして伝送されます。さらに、フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは CAN シグナル「燃料基準圧力」を CDI コントロール・ユニットから受信します。
フューエル回路の概要図 |
19 | フューエル高圧ポンプ |
B4/6 | 高圧フューエル・プレッシャ・センサ |
B4/7 | フューエル・プレッシャ・センサ |
B50 | フューエル温度センサ |
M3 | フューエル・ポンプ |
R54/1 | フューエル・フィルタ・ヒータ・エレメント |
Y76 | フューエル・インジェクタ |
Y94 | ボリューム・コントロール・バルブ |
A | 浄化されていない燃料 |
B | 加熱され浄化された燃料 |
C | 濃縮された燃料 |
D | 燃料リターン |
P47.00-2237-76
燃料低圧回路の機能順序
燃料低圧回路は、以下の構成部品で構成されています :
• フューエル・タンク
• フューエル・ポンプ
• フューエル・ライン
• フューエル・フィルタ
• ボリューム・コントロール・バルブ
• フューエル高圧ポンプ (低圧側)
• フューエル温度センサ
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットはフューエル・プレッシャ・センサ (B4/7) からの電圧シグナルにより最新のフューエル・プレッシャを検知し、このインフォメーションをドライブ CAN 経由で CDI コントロール・ユニットに送信します。
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは現在のフューエル・プレッシャを評価して、この値を燃料基準圧力に調整し、実測値が基準値と一致するようにパルス幅変調シグナルでフューエル・ポンプを制御します。制御時は、フューエル・ポンプが燃料をフューエル・フィード・モジュールから吸引し、フューエル・フィルタを通してフューエル高圧ポンプに供給します。燃料の需要に応じて、フューエル高圧ポンプに内蔵されているプレッシャ・リミッタ・バルブを介してフューエル・プレッシャが約 5.0 bar に制御されます。
さらに、燃料温度を低く維持するために、ボリューム・コントロール・バルブはエンジン作動ポイントに応じてフューエル高圧ポンプ (フィード・ポンプ) への燃料の流れをコントロールします。
あふれた燃料と不要な燃料はリターン・ラインからフューエル・タンクへ戻されます。
フューエル・プレヒータ
外気温度が低い場合でも燃料の流動性を確保できるよう、ヒータ・エレメントが取り付けられています。フューエル・フィルタ・ヒータ・エレメントは、CDI コントロール・ユニットにより通電され、フューエル・フィルタ前の燃料を加熱します。
燃料高圧システムの図 |
19 | フューエル高圧ポンプ |
B4/6 | 高圧フューエル・プレッシャ・センサ |
Y76 | フューエル・インジェクタ |
Y94 | ボリューム・コントロール・バルブ |
P07.16-4125-76
燃料高圧回路の機能順序
燃料高圧回路は、以下の構成部品で構成されています :
• フューエル高圧ポンプ
• レール
• 高圧ライン
• 高圧フューエル・プレッシャ・センサ
• フューエル・インジェクタ
フューエル高圧ポンプはアクセル・ペダル・センサ (B37)、エンジン回転数、およびフューエル温度に応じて、レールに燃料を供給します。
燃料はレールから高圧ラインを経由して、フューエル・インジェクタに達します。フューエル・インジェクタは、燃料を細かく噴霧して噴射します。CDI コントロール・ユニットは、各作動状態における、シリンダ別の燃料噴射量を特性マップに従って算出します。燃料噴射量は、レールのフューエル・プレッシャとフューエル・インジェクタの制御時間によって異なります。
レール内のフューエル・プレッシャはボリューム・コントロール・バルブによって制御されます。レール内の実際のフューエル・プレッシャは高圧フューエル・プレッシャ・センサによって検知され、最大 1,600 bar に制限されます。フューエル温度はフューエル温度センサによって検出されます。両方のインフォメーションは、常に CDI コントロール・ユニットに転送されます。
セーフティ・フューエル・シャットオフの機能順序
交通安全および乗員の安全を確保するために、セーフティ・フューエル・シャットオフが行われます。
CDI コントロール・ユニットは、セーフティ・フューエル・シャット・オフを以下のセンサおよびシグナルに基づき制御します :
• クランクシャフト・スピード・センサ (B70)、エンジン回転数
• 補助レストレイント・システム・コントロール・ユニット (N2/10)、直接クラッシュ・シグナル
• 補助レストレイント・システム (SRS) コントロール・ユニット、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットへのユーザ・インタフェース CAN (CAN-HMI) およびエンジン CAN (CAN C) 経由で間接クラッシュ・シグナル
セーフティ・フューエル・シャット・オフは以下の条件下で CDI コントロール・ユニットにより作動します :
• エンジン・スピード・シグナルの故障
• クラッシュ・シグナル
エンジン・スピード・シグナルの故障
CDI コントロール・ユニットによって生成されるエンジン・スピード・シグナルがない場合は、フューエル・ポンプが作動停止します。
クラッシュ・シグナル
CDI コントロール・ユニットは、クラッシュ・シグナルをエレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットへのユーザ・インタフェース CAN およびエンジン CAN 経由で間接的に、または補助レストレイント・システム (SRS) コントロール・ユニットから直接受信すると、フューエル・システムを無圧状態にするため、フューエル・ポンプとボリューム・コントロール・バルブをオフにし、フューエル・インジェクタを短時間制御します。
参照文書
- gf0716p9997orb コモン·レール·ディーゼル·インジェクション (CDI) システム構成部品の一覧表