機能前提条件の概要
• 過電圧または電圧不足はなし
• バッテリ電圧電装品カットオフ非作動
• それぞれの (各場所の) フロント・パワー・ウインドウ非作動
ヒータ付き左右ドア・ミラーの概要
左ドア・ミラー (M21/1) のミラー・ヒータ (M21/1r1) および右ドア・ミラー (M21/2) のミラー・ヒータ (M21/2r1) はリヤ・ウインドウ・デフォッガ機能と連動して、または外気温度に応じて作動します。同時に複数の要求が出ている場合、ミラー・ヒータは常に、それぞれの要求源から結果的に発生する制御出力を最大限使って作動します。考えられる要求源は、以下のように優先順位が付けられています:
1 リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能による要求
2 温度感応型制御による要求
左フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/1) は、左ドア・ミラーのミラー・ヒータを直接制御します。右フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/2) は、ミラー・ヒータ (右ドア・ミラー内) を直接制御します。
ヒータ付き左右ドア・ミラーの機能には、以下の部分機能があります:
• リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序
• 温度感応型ミラー・ヒータの機能順序
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの追加機能前提条件
• ターミナル 15 オン
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73) はターミナル 15 のターミナル・ステータスを、車内 CAN (CAN B) を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能が作動すると、リヤ SAM コントロール・ユニット (N10/8) がステータス「リヤ・ウインドウ・デフォッガ作動中」を車内 CAN を介して、左フロント・ドア・コントロール・ユニットおよび右フロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。引き続き左フロント・ドア・コントロール・ユニットは左ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御します。右フロント・ドア・コントロール・ユニットはこれに基づき、右ドア・ミラーのミラー・ヒータを始動させます。ミラー・ヒータは、要求を受信している間、100 % の出力で制御されます。リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能をオフにすると、ミラー・ヒータもオフになります。
リヤ・ウインドウ・デフォッガ作動中にフロント・クライメート・コントロール操作ユニットで、温度、エア・ディストリビューションあるいは風量に関する設定を行うと、リヤ・ウインドウ・デフォッガのアイコンおよび変更した調整値が短時間、オーディオ / COMAND ディスプレイ (A40/8) に表示されます。
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能に関する詳細なインフォメーションは、別の機能説明「クライメート・コントロール機能」の部分機能「リヤ・ウインドウ・デフォッガ (HHS) 機能」に記載されています。
温度感応型ミラー・ヒータの追加機能前提条件
• シグナル「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン、スタンバイ状態」が送信されている
「エンジン作動」あるいは「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」のシグナルは、CDI コントロール・ユニット (N3/9) (ディーゼル・エンジンの場合) あるいは ME コントロール・ユニット (N3/10) (ガソリン・エンジンの場合) がドライブ CAN (CAN C1)、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット (N127)、シャーシ FlexRay (Flex E)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73) および車内 CAN (CAN B) を介して左フロント・ドア・コントロール・ユニットおよび右フロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
温度感応型ミラー・ヒータの機能順序
ミラー・ヒータは以下の値に応じて作動します:
• 外気温度
• 露点温度
フロント・ドア・コントロール・ユニットが両方の値を比較し、外気温度よりも露点温度が 2 °C 低いことが確認されると、ミラー・ヒータをオンにします。
外気温度:
外気温度は外気温度センサ (B14) によって検知されます。フロント SAM コントロール・ユニット (N10/6) は外気温度センサのシグナルを直接読み取って外気温度を計算し、計算結果を車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザー・インターフェース CAN (CAN HMI) を介して、インストルメント・クラスタ (A1) に送信します。インストルメント・クラスタは車両スピードおよびエンジン余熱を考慮して表示する外気温度を計算し、修正外気温度値をユーザー・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して、左フロント・ドア・コントロール・ユニットおよび右フロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
受信した外気温度値が妥当でないか、使用できない場合、ミラー・ヒータは常にオンになります。
露点温度:
露点温度とは、外気中の水蒸気が凝結する温度のことです。ミラー・ガラスがくもることがあります。
露点温度は、補助機能付きレイン / ライト・センサ (B38/2) の湿度 / 温度センサ (B38/2b3) によって検出されます。フロント SAM コントロール・ユニットは補助機能付きレイン / ライト・センサのシグナルをレイン / ライト・センサ LIN (LIN B16) を介して読み取り、これを車内 CAN、クライメート・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介して、左フロント・ドア・コントロール・ユニットおよび右フロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
左フロント・ドア・コントロール・ユニットは左ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御し、右フロント・ドア・コントロール・ユニットは右ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御します。
露点値が異常な場合あるいは提供されない場合は、代替値 13 °C が適用されます。
ミラー・ヒータはパルス変調 (PWM) され、つまり出力調整されて制御されます。
以下の表は、ミラー・ヒータの制御時間に関するデータをまとめたものです。
温度が低下している場合の再スタートまたは温度範囲切換え | デフロスト・ステージ | 維持段階 | ||
温度範囲 | 継続時間 | PWM 値 | 継続時間 | PWM 値 |
5 °C 以上 | 2 分 | 100 % | 温度感応型 | 30 % |
5 ~ -5 °C | 5 分 | 100 % | 温度感応型 | 70 % |
-5 °C 未満 | 10 分 | 100 % | 温度感応型 | 100 % |
温度が上昇している場合の温度範囲切換え | デフロスト・ステージ | 維持段階 | ||
温度範囲 | 継続時間 | PWM 値 | 継続時間 | PWM 値 |
-2 °C 未満 | 10 分 | 100 % | 温度感応型 | 100 % |
-2 ~ 8 °C | 5 分 | 100 % | 温度感応型 | 70 % |
8 °C 以上 | 2 分 | 100 % | 温度感応型 | 30 % |
以下の条件下で、ミラー・ヒータがオフになります:
• 外気温度が露点 +5 °C 以上 (ダイアグノシス・テスタでプログラミング可能)
• 外気温度が 18 °C 以上
参照文書
- gf8879p9996lf 電動ミラーのシステム構成部品の一覧表