フューエル・タンクのスケルトン図 |
75 | フューエル・タンク |
N118 | フューエル・ポンプ・コントロール・ユニット |
P47.10-2722-76
配置
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは、トランク・ルーム内、フューエル・タンクの上部に取り付けられています。
役割
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは内部名称 FSCM-GEN 4 (フューエル・システム・コントロール・モジュール・ジェネレーション 4) です。
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは必要に応じてフューエル・ポンプ (M3) を制御し、ME コントロール・ユニット (N3/10) に現在のフューエル・プレッシャに関するインフォメーションおよびフューエル・タンクの充填レベルを送信します。
インプットおよびアウトプット・シグナル
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは以下のインプット・シグナルを評価し、該当するアウトプット・シグナルを出力します :
• ダイレクト・インプット・シグナル
• ダイレクト・アウトプット・シグナル
• CANインプット・シグナル
• CANアウトプット・シグナル
ダイレクト・インプット・シグナル
• ターミナル 15 シグナル
• ターミナル 30
• ターミナル 31
• グラウンド・シグナル「フューエル・ポンプ・オン」
• フューエル・タンク左燃料計充填レベル・センサ (B4/1) のセンサ・シグナル
• フューエル・プレッシャ・センサ (B4/7) のセンサ・シグナル
ダイレクト・アウトプット・シグナル
• フューエル・プレッシャ・センサ (5 V) の電源供給
• 左燃料計フューエル・タンク充填レベル・センサのアース接続
• フューエル・プレッシャ・センサのアース接続
• フューエル・ポンプ制御 (位相 U)
• フューエル・ポンプ制御 (位相 V)
• フューエル・ポンプ制御 (位相 W)
ドライブ CAN (CAN C1) 経由で CAN インプット・シグナル
• フューエル・ポンプ「オン」
• 燃料基準圧力
• エンジン・ステータス
• エンジン・トルク
ドライブ CAN 経由で CAN アウトプット・シグナル
• フューエル・プレッシャ
• ダイアグノシス・データ
• フューエル・タンク充填レベル
• フューエル・システム・ステータス
ボディ
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは、2 個のプラグと、メタル・フロアプレートと、内部にある測定 / 制御回路を有するプラスチック・ハウジングで構成されています。
機能
以下の項目について機能を説明します :
• フューエル・ポンプの制御
• フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットのエマージェンシ・オペレーション
• フューエル・タンク充填レベル評価
• ダイアグノシス
• ドレン・サービス
フューエル・ポンプの制御
シグナル「フューエル・ポンプ、オン」をフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットから受信すると、フューエル・ポンプがオンになります。このシグナルは、ME コントロール・ユニットからドライブ CAN 経由で CAN シグナルとして、また直接グラウンド・シグナルとして、予備的に伝送されます。
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットはフューエル・プレッシャ・センサからの電圧シグナルによって現在のフューエル・プレッシャを検知し、そのインフォメーションをドライブ CAN 経由で ME コントロール・ユニットに送信します。
フューエル・ポンプを制御するために、ME コントロール・ユニットはフューエル・プレッシャおよび負荷要求を評価し、パルス幅変調シグナル「燃料基準圧力」をフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに伝送します。
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットはパルス幅変調シグナルを評価し、フューエル・プレッシャ実測値がフューエル・プレッシャ基準値と一致するように、位相の異なる 3 つの交流電圧シグナルでフューエル・ポンプを制御します。
フューエル・ポンプ・プレッシャはフューエル温度およびエンジン回転数に応じて約 4.5 ~最高 6.7 bar で制御されます。
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットのエマージェンシ・オペレーション
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットにはドライブ CAN およびフューエル・プレッシャ-センサ機能停止用エマージェンシ・オペレーション機能が保存されています。
• ドライブ CAN が機能停止すると、シグナル「フューエル・ポンプ・オン」と「ターミナル 15」が、予備セーフティとして ME コントロール・ユニットの直接ケーブル経由でフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに送信されます。フューエル・ポンプはその際、圧力をフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに保存された代替値で制御します。
• フューエル・プレッシャ・センサ機能停止の場合、フューエル・ポンプはフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに保存された圧力 / 回転数特性マップにより制御されます。
• ドライブ CAN もフューエル・プレッシャ-センサも機能停止の場合、フューエル・ポンプはフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに保存された回転数にしたがい、制御されます。
フューエル・タンク充填レベル評価
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは電圧測定によってフューエル・タンク充填レベル・センサの現在の抵抗および燃料の充填レベルを算出します。
算出された電圧値は、フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットに保存されているフューエル・タンクに応じた特性曲線と比較されます。フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットはこれによってフューエル・タンクの中身を算出し、これを現在のエンジン燃費によって妥当化します。
検証された値は、CAN 接続経由でリッタおよびパーセント単位でインストルメント・クラスタ (A1) に送信されます。残量に達した場合、シグナルはインストルメント・クラスタに伝送され、その後ウォーニング・メッセージを出力します。
ダイアグノシス
フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットは、セルフ・ダイアグノシスおよびコンポーネント・ダイアグノシスを実行します。検知された故障は、フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットにより保存され、ドライブ CAN 経由で ME コントロール・ユニットに伝送され、さらにダイアグノシス CAN (CAN D) 経由で接続されているダイアグノシス機器で使用されます。
セルフ・ダイアグノシスおよびコンポーネント・ダイアグノシスは、すべてのインプットおよびアウトプットのショート、バッテリ電圧、および断線を点検します。さらに、すべてのセンサの妥当性が点検されます。不具合が検知されると該当するエマージェンシ・オペレーション機能が作動されます。
ドレン・サービス
フューエル・タンクはフューエル・ポンプ・コントロール・ユニットによりエンジンを作動させずに排出できます。
このために XENTRY Diagnostics でドレン・サービスを呼び出し、以下のパラメータを入力する必要があります :
• 「フューエル・ポンプ・オン」用のパラメータ 01
• 時間「0 ~ 99,999」秒
• 燃料基準圧力 5.5 bar
排出中は XENTRY Diagnostics を接続したままで、イグニッションをオンのままにします。
バリエーション
さまざまな車両、エンジン、フューエル・タンク・バリエーションおよびフューエル・ポンプに適合するため、フューエル・ポンプ・コントロール・ユニットにはさまざまなパラメータ・データが保存されています。運転開始時およびフューエル・ポンプ・コントロール・ユニット交換時には、該当するパラメータをバリエーション・コード入力によって選択する必要があります。