P32.32-2219-79
ブロックダイアグラム |
A1 | インストルメントクラスタ | N72/4s2 | 車両レベルボタン(オートマチックトランスミッションの場合) | Y52y2 | 右フロントソレノイドバルブ2 | ||
A9/1 | エアボディコントロールコンプレッサ | N72/4s11 | DYNAMIC SELECTスイッチ(オートマチックトランスミッションの場合) | Y52/2 | 右フロントアクスルエアサスペンションバルブユニット | ||
A9/1y1 | エアボディコントロールプレッシャリリーフバルブ | N72/5 | 右アンダコントロールパネル | Y52/2y1 | 右フロントエアサスペンションバルブ1 | ||
A26/17 | ヘッドユニット | N72/5s6 | DYNAMIC SELECTスイッチ(マニュアルトランスミッションの場合) | Y53 | 左リアアクスルダンパバルブユニット | ||
A40/8 | Audio/COMANDディスプレイ | N72/5s8 | 車両レベルボタン(マニュアルトランスミッションの場合) | Y53y1 | 左リアソレノイドバルブ1 | ||
A40/9 | Audio/COMAND操作部 | N73 | エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニット | Y53y2 | 左リアソレノイドバルブ2 | ||
B22/7 | 左リアレベルセンサ | N127 | ドライブトレインコントロールユニット | Y53/2 | 左リアアクスルエアサスペンションバルブユニット | ||
B22/8 | 左フロントレベルセンサ | S105 | ボディリアエンド下降スイッチ | Y53/2y1 | 左リアエアサスペンションバルブ1 | ||
B22/9 | 右フロントレベルセンサ | X11/4 | ダイアグノシスソケット | Y53/2y2 | 左リアエアサスペンションバルブ2 | ||
B22/10 | 右リアレベルセンサ | Y3/8n4 | 完全一体型トランスミッションコントロールユニット | Y54 | 右リアアクスルダンパバルブユニット | ||
B24/3 | 左フロントボディGセンサ | Y36/6 | エアボディコントロールバルブユニット | Y54y1 | 右リアソレノイドバルブ1 | ||
B24/4 | 右フロントボディGセンサ | Y36/6b1 | エアボディコントロールプレッシャセンサ | Y54y2 | 右リアソレノイドバルブ2 | ||
B24/5 | 左リアボディGセンサ | Y36/6y1 | 左フロントレベルバルブ | Y54/2 | 右リアアクスルエアサスペンションバルブユニット | ||
K40/8kR | エアボディコントロールリレー | Y36/6y2 | 右フロントレベルバルブ | Y54/2y1 | 右リアエアサスペンションバルブ1 | ||
L6/1 | 左フロントアクスルスピードセンサ | Y36/6y3 | 左リアレベルバルブ | Y54/2y2 | 右リアエアサスペンションバルブ2 | ||
L6/2 | 右フロントアクスルスピードセンサ | Y36/6y4 | 右リアレベルバルブ | CAN A | テレマチックCAN | ||
L6/3 | 左リアアクスルスピードセンサ | Y36/6y5 | エアボディコントロールメインアキュムレータ充填バルブ | CAN C | エンジンCANバス | ||
L6/4 | 右リアアクスルスピードセンサ | Y51 | 左フロントアクスルダンパバルブユニット | CAN C1 | ドライブCAN | ||
N3/9 | CDIコントロールユニット(ディーゼルエンジンの場合) | Y51y1 | 左フロントソレノイドバルブ1 | CAN D | ダイアグノシスCAN | ||
N3/10 | MEコントロールユニット(ガソリンエンジンの場合) | Y51y2 | 左フロントソレノイドバルブ2 | CAN HMI | ユーザインターフェースCAN | ||
N30/4 | エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニット | Y51/2 | 左フロントアクスルエアサスペンションバルブユニット | Flex E | FlexRayを使用したサスペンションシステム | ||
N51/3 | エアボディコントロールコントロールユニット | Y51/2y1 | 左フロントエアサスペンションバルブ1 | LIN A3 | LCP LIN | ||
N51/8 | エアボディコントロールプラスコントロールユニット | Y52 | 右フロントアクスルダンパバルブユニット | LVDS | 低電圧ディファレンシャルシグナル | ||
N72/4 | 左アンダコントロールパネル | Y52y1 | 右フロントソレノイドバルブ1 |
機能前提条件の概要
• エンジン作動
• ドライブトレインがスタンバイ状態
システムの概要
エアボディコントロールシステムは、マルチチャンバエアサスペンションと連続式ダンパ調整を組み合せたもので、ダンパレスポンスおよびサスペンションがホイールごとに調整されます。
このシステムは以下のサブ機能で構成されています。
• ウェイクアップモードの機能
• エアサスペンションの機能
• 調整ダンパレスポンスの機能
• ボディリアエンド下降/上昇機能
• ロックポジションの機能
• システムメッセージおよびウォーニングメッセージの機能
ウェイクアップモードの機能
エアボディコントロールコントロールユニットは、車両をロック解除した後、FlexRayを使用したサンペンションシステムがスタンバイ状態になると作動し(スリープモードから復帰)、現在の車両レベルを点検し、必要に応じて修正します。例えばフロントアクスルの車両レベルが低すぎるなど、ステアリングをいっぱいまで回すことができなくなるおそれがある危険な状態を、エアボディコントロールコントロールユニットは故障として検知します。
この状態は、インストルメントクラスタにメッセージ「車両上昇、少々お待ちください」と表示されることで、運転者に通知されます。エアボディコントロールコントロールユニットの作動開始により、時間的なプレランニングが発生します。これは必要に応じて車両レベルの補正のためなどに利用されます。これによりレベル補正の待ち時間が短縮し、車両の利便性が向上します。
エアサスペンションの機能
エアサスペンションは、ノーマル走行モードのとき積載に応じて異なる圧力で作動します。圧力供給のために、エアボディコントロールコンプレッサを使用します。エアボディコントロールコンプレッサはエアボディコントロールコントロールユニットによりエアボディコントロールリレー経由で作動します。
過負荷防止のためにスイッチオン作動時間がモニタされます。最高オペレーティングタイムに達した後、エアボディコントロールコンプレッサがオフになり、冷却段階に移行します。エアサスペンションベローズのプレッシャエアオーバーフォースは、エアボディコントロールプレッシャリリーフバルブの制御により低下します。エアボディコントロールコントロールユニットには、FlexRayを使用したサスペンションシステムおよびドライブCAN経由でドライブトレインコントロールユニットインタフェースを使用してMEコントロールユニット(ガソリンエンジン)またはCDIコントロールユニット(ディーゼルエンジン)から、プレッシャエア供給をコントロールするための周辺エアプレッシャおよび吸気温度が供給されます。
レベルコントロールは4個のマルチチャンバエアサスペンションベローズで行います。マルチチャンバエアサスペンションベローズは、エアサスペンションバルブの切換えにより相互に接続/分離する複数のエアチャンバから構成されています。これにより、さまざまなサスペンション特性曲線を切り換えることができます。
エアボディコントロールコンプレッサが、エアボディコントロールバルブユニットのバルブから、マルチチャンバエアサスペンションベローズにエアを供給すると、該当するホイール部で車両レベルが上昇します。これとは逆に、エアがマルチチャンバエアサスペンションベローズから、エアボディコントロールバルブユニットのバルブおよびエアボディコントロールコンプレッサの、エアボディコントロールプレッシャリリーフバルブを通って排出されると、車両レベルが下降します。左アンダコントロールパネル(オートマチックトランスミッションの場合)または右アンダコントロールパネル(マニュアルトランスミッションの場合)の車両レベルボタンの操作により、運転者は車両レベルを設定できます。
車両レベルボタンのシグナルは、左アンダコントロールパネル(オートマチックトランスミッションの場合)または右アンダコントロールパネル(マニュアルトランスミッションの場合)により読み取られます。左アンダコントロールパネルまたは右アンダコントロールパネルはシグナルをLCP LIN、Audio/COMAND操作部、テレマチックCAN、ヘッドユニット、ユーザインターフェースCAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよびFlexRayを使用したサスペンションシステム経由で、エアボディコントロールコントロールユニットに伝送します。エアボディコントロールコントロールユニットは、要求をFlexRayを使用したサスペンションシステム経由でエアボディコントロールプラスコントロールユニットに送信し、これが各エアサスペンションバルブを制御します。
ホイールスピードは左フロントアクスルスピードセンサ、右フロントアクスルスピードセンサ、左リアアクスルスピードセンサ、および右リアアクスルスピードセンサによって算出され、エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットによって直接読み取られます。
車高 | |||
レベル名称 | レベル [mm] | v [km/h] | 注 |
コンフォート | -7 | 180 未満 | 180 km/h以下のときに-7 mmまで上昇 |
スポーツ | 16 | | - |
スポーツプラス | 16 | | - |
上昇レベル (EN) | +30 | | 3 分以上60 km/h超過のとき-7 mmに下降 |
調整ダンパレスポンスの機能
エレクトロニック制御式の連続ダンパレスポンスシステムは、完全自動制御で作動します。標準型シャーシに比べ、乗り心地と走行安全性がさらに向上しています。ダンパレスポンスは走行状況に応じて、エアボディコントロールコントロールユニット内およびエアボディコントロールプラスコントロールユニット内のエレクトロニクスによってハードまたはソフトに調整されます。センサが例えばスポーティな運転の仕方を登録する場合、コンフォートな基本ダンピングは自動的にハードになります。このオートマチックプログラムは、運転者が左アンダコントロールパネル(オートマチックトランスミッションの場合)または右アンダコントロールパネル(マニュアルトランスミッションの場合)のDYNAMIC SELECTスイッチから設定できます。
DYNAMIC SELECTスイッチのシグナルは、左アンダコントロールパネル(オートマチックトランスミッションの場合)または右アンダコントロールパネル(マニュアルトランスミッションの場合)により読み取られます。左アンダコントロールパネル(オートマチックトランスミッションの場合)または右アンダコントロールパネル(マニュアルトランスミッションの場合)は、シグナルをLCP LIN、Audio/COMAND操作部、テレマチックCAN、ヘッドユニット、ユーザインターフェースCAN、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよびFlexRayを使用したサスペンションシステム経由でエアボディコントロールユニットに送信します。LEDの制御は逆の順序で行われます。
エレクトロニクスは、はるかに拡張されたダンパレスポンス特性曲線内で無段階に作動します。減衰力は各ホイールで個別に現在のニーズ、路面状態および走行状態に自動的に適合されます。
そのため、車両は悪路でも走行安定性が損なわれることなく走行できます。左フロントレベルセンサ、右フロントレベルセンサ、左リアレベルセンサおよび右リアレベルセンサを介して、エアボディコントロールユニットは現在の車両レベルとダンパスピードを算出します。
左フロントボディGセンサ、右フロントボディGセンサおよびリアボディGセンサのシグナルにより、エアボディコントロールユニットは車両の垂直方向加速度とスピードを算出します。
インプットシグナルに基づき、エアボディコントロールユニットはそれぞれの最適なダンパステージを規定し、それにしたがい左フロントアクスルダンパバルブユニット、右フロントアクスルダンパバルブユニット、左リアアクスルダンパバルブユニットおよび右リアアクスルダンパバルブユニットを直接制御します。これらはホイール単位で調整、つまり各ホイールごとにダンパレスポンスを無段階で調整することができます。
ボディリアエンド下降/上昇機能の機能前提条件
• パーキングブレーキが確認されている
• ギアレンジ「P」にシフトされている
ボディリアエンド下降/上昇機能
車両の積載および積降を容易にするために、車両のリア範囲を下降させることができます。そのために、トランクルーム左側にリア下降スイッチが取り付けられています。
車両を下降させるには、リア下降スイッチを短く引きます。ボディリアエンド下降機能スイッチのインジケータランプが点滅し始め、車両の後部が40 mm下降するまで点滅します。その後、インジケータランプが継続して点灯します。
エアボディコントロールコントロールユニットは、リア下降スイッチのシグナルを読み取り、エアボディコントロールバルブユニットを制御します。車高はマルチチャンバエアサスペンションベローズからのエア排出により下降します。エアボディコントロールバルブユニットの左リアレベルバルブおよび右リアレベルバルブの制御により、またエアボディコントロールコンプレッサのエアボディコントロールプレッシャリリーフバルブの制御により、エアが排出されます。
下降プロセスは以下の場合に中断します。
• 車両ドアが1箇所開く
• リア下降スイッチを再度引く
• 車両スピードが2 km/hを超えて走行している
車両スピードが2 km/hを超えて走行している場合、最後に選択した走行モードの高さに自動的に再設定されます。
車両を上昇させるには、リア下降スイッチを短く引きます。ボディリアエンド下降機能スイッチのインジケータランプが消灯し、車両は40 mm上昇します。
ロックポジションの機能
ジャッキなどで意図的に車両をリフトアップする場合に、車両下降によってスプリングストラットからエアが長時間排出されないように、ホイールの負荷解除が自動的に検知されてロックポジションに操作されなければなりません。ロックポジションはレベルバルブの制御(下降プロセス)を阻止する純粋なソフトウェア機能です。エアボディコントロールコントロールユニットによってロックポジションが検知される場合、インストルメントクラスタの表示は行われず、故障メモリされません。
エアボディコントロールユニットが、エレクトロニックスタビリティプログラムコントロールユニットから、FlexRayを使用したサスペンションシステム経由で左フロントおよび右フロントホイールスピードシグナルが10 km/h を超えた状態を受信すると、ロックポジションは自動的に解除されます。その後、レベルコントロール機能が再び作動します。
エアボディコントロールコントロールユニットのファイナルステージコントロールは、ダイアグノシスによりロックポジションステータスとは無関係に行われるため、常に可能です。
システムメッセージおよびウォーニングメッセージの機能
インストルメントクラスタに、運転者のためにシステム/ウォーニングメッセージが安全およびシステム関連の取扱い注意事項とともに表示されます。
メッセージを出力するために、エアボディコントロールコントロールユニットは該当するメッセージをFlexRayを使用したサスペンションシステム、エレクトロニックイグニッションスイッチコントロールユニットおよびユーザインターフェースCAN経由でインストルメントクラスタに送信します。不具合の重度および取扱い要求の緊急度に応じて、異なる故障プライオリティを持つさまざまなシステムメッセージまたはウォーニングメッセージがあります。
同時に複数の故障が発生している場合、複数の故障メッセージが生成されます。
インストルメントクラスタの表示テキスト:
• 「停止、車両が低すぎる」、さらにシグナル音が追加
• 「車両上昇、少々お待ちください」
• 「不具合」、シグナル音なし
さらに、以下のシステムメッセージがインストルメントクラスタに表示されます:
• 「車両が上昇」、シグナル音なし
参照文書
- gf3222p9993rf エア・ボディ・コントロール・システム構成部品の一覧