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このドキュメントには以下のインフォメーションが含まれます:
• 欧州連合諸国の公的エマージェンシコールおよびメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステム
• エマージェンシコールシステム機能
• 接続の確立
• データの伝送
• 音声接続
• 現在位置決定
概要
テレマチックサービス用コントロールユニットは、サービスセンタへのモバイル通信接続を介してエマージェンシコールシステムを制御します。エマージェンシ・コール・システムはマニュアルあるいはオートマチック・エマージェンシ・コールの作動を行うことができます。その際、メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタまたは公共の緊急連絡センタへの音声接続が確立されます。エマージェンシコールセンタが車両の位置を迅速に特定し、車両を見つけるために、テレマチックサービス用コントロールユニットはさらにデータシグナルを送信します。
機能の前提
• ターミナル15オン(オートマチックエマージェンシコールのみ)
欧州連合諸国の公的エマージェンシコールおよびメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステム
I欧州連合諸国では、最低限の基準として規定された公的エマージェンシコールとメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムのどちらを使用するかを購入者が選択できます。
公的エマージェンシコールの機能は、以下の相違点を除いて、このドキュメントで説明しているメルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムの機能と同じです:
• 公的エマージェンシコールの場合、直接公的エマージェンシコールセンタ (112) に通知される。
• 衝突警告システムにより車両が自律的に停止状態に達する際のエマージェンシコールの自動作動の廃止。
ただし、重要な相違点として、公的エマージェンシコールを利用する際、Mercedes me connectテレマチックサービスは利用できません。Mercedes me connectは、メルセデス・ベンツエマージェンシコールシステムとの組み合わせでのみ利用可能です。
エマージェンシコールシステム機能
イグニッションオン後、テレマチックサービス用コントロールユニットはエマージェンシコールシステムの機能スタンバイ状態を点検します。そこでは以下の状態が点検されます:
• SRS(サプリメンタル・レストレイント・システム)からの周期的なスタンバイシグナル(「生きているサイン」)の受信
• オーディオソースのミュートのための正常な接続
• ハンズフリーマイクへの正常な接続
• エマージェンシコールシステムアンテナへの正常な接続
• GPSアンテナへの正常な接続
点検が正常に終了すると、エマージェンシ・コール・システムがスタンバイ状態になります。
エラー発生時、不具合形態に応じて故障メッセージがメディアディスプレイに表示されます。さらに、テレマチックサービス用コントロールユニットはエラーを故障メモリにメモリします。
イグニッションオフ後にSRSコントロールユニットがスリープモードに移行すると、同コントロールユニットはスタンバイシグナルを送信しなくなります。この場合、メディアディスプレイはエマージェンシコールのスタンバイ状態が不完全であるとするメッセージを表示します。システムにエラーがない場合は、イグニッションオン時のメッセージは表示されなくなります。
オートマチックエマージェンシコール:事故時に乗員保護装置が作動すると、テレマチックサービス用コントロールユニットはただちにオートマチックエマージェンシコールを作動させます。これは、事故の大きさとは無関係に行われます。このためにSRSはクラッシュインフォメーションをテレマチックサービス用コントロールユニットに送信します。
衝突警告システムの自律エマージェンシブレーキも、車両を停止状態まで停止させるとオートマチックエマージェンシコールを作動させます(装備に応じて異なる)。
オートマチックエマージェンシコールの接続中、マルチファンクションステアリングホイールの電話操作を行う操作/通話および拒否/終了ボタンの両方が機能ブロックされます。これにより意図しないエマージェンシコールの終了を防ぎます。
マニュアルエマージェンシコール:SOSボタンを操作すると、マニュアルエマージェンシコールが作動します。誤操作を防ぐために、このボタンにはカバーが付いています。
マニュアルエマージェンシコール中にテレマチックサービス用コントロールユニットがオートマチックエマージェンシコールを作動させた場合、テレマチックサービス用コントロールユニットは更新されたインフォメーションをデータシグナルでエマージェンシコールセンタに送信します。マニュアルエマージェンシコールの現在の接続はそのまま継続し、オートマチックエマージェンシコールの作動がカスタマサービス担当者に表示されます。
接続の確立
エマージェンシコールの作動後、テレマチックサービス用コントロールユニットはエマージェンシコールシステムアンテナを介してメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタとの接続を確立します。その際、テレマチックサービス用コントロールユニットはオーディオソースをミュートにし、通話中の電話接続を中断します。
メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタにつながらない場合、テレマチックサービス用コントロールユニットはエマージェンシコールを自動的に現地の救助サービス(欧州の場合は「112」)に転送します。国によっては、法的理由からエマージェンシコールが現地の救助サービスに自動的に転送されます。
データの伝送
接続が確立されると、テレマチックサービス用コントロールユニットはデータシグナルをメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタに自動的に送信します。テレマチックサービス用コントロールユニットは以下のデータを伝送します:
• 車両の現在位置
• 走行ルート(事故前数100メートル)
• 走行方向
• 車台番号
• 車両の駆動方式
• 予想される車内人数
• Mercedes me connectあり/なし
• 手動または自動で作動したエマージェンシコール
• 事故の時刻
• マルチメディアシステムの言語設定
音声接続
メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタへのデータシグナルの送信後、ユーザーは音声接続を介してカスタマサービス担当者と話すことができます。メルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタは、可能な限りマルチメディアシステムで設定されている言語で対応します。
エマージェンシコール中、ハンズフリーシステムは通話に使用できません。
必要に応じてメルセデス・ベンツエマージェンシコールセンタは現地の救助サービスに連絡します。
現在位置決定
GPSアンテナは現在位置算出のためにシグナルを受信し、テレマチックサービス用コントロールユニットに送信します。次に、テレマチックサービス用コントロールユニットがこのシグナルを評価します。
GPS衛星からの電波による現在位置決定と並行して、テレマチックサービス用コントロールユニットは基本位置決定を継続的に実行します。これによって、GPS受信の機能停止時にも車両の所在地を特定することができます。このためにテレマチックサービス用コントロールユニットはホイールスピードシグナルおよびヨーレートシグナルをESP®コントロールユニットから、ステアリングホイールアングルセンサのシグナルをステアリングコラムチューブモジュールコントロールユニットから受信します。
さらに、データがある場合は位置特定のためにナビゲーションシステムのポジションデータも使用します。
イグニッション・オフの状態で後退または車両の搬送を行うと、基本現在位置決定に誤りが生じます。いずれの場合でも、テレマチックサービス用コントロールユニットがGPSデータ受信時に誤差を修正します。GPS 位置測定 (衛星受信中断後) の再計算には数分かかることがあります。
参照文書
- gf8262s9901a アンテナシステムの基本機能
- gf8285s9892a テレマチックサービスコントロールユニットの基本機能
- gf8285s9904a マルチメディアシステム制御の基本機能