概要
「常時現在地決定」という概念はAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)による最新の車両ポジションの常時計算と解釈されます。常時現在地決定は、イグニッションがオンの状態で常に作動可能です。
3つの異なった現在地決定の方法の組合せによって、車両現在地の正確な決定が可能になります。
この際、次の区別をします:
• 基本現在地決定(組合せ現在地決定)
• マップのサポ一トによる現在地決定(マップ·マッチング)
• GPS現在地決定
イグニッションのオン後、必要なデ一タがシステムにロ一ドされている間は、基本現在地決定だけが使用可能です。
デ一タがロ一ドされた後、基本現在地決定(組合せ位置決定)、マップのサポ一トによる現在地決定(マップ·マッチング)およびGPS現在地決定が互いに並行して作動します。
イグニッションのオフ後、すべての重要な位置決定パラメ一タがメモリされます。
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基本現在地決定(組合せ位置決定)
基本現在地決定(組合せ位置決定)は、イグニッションがオンの状態でAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)で常に実行されています。イグニッションのオフ後、最新のポジションが不揮発性メモリに置かれます。
組合せ位置決定の際は、APSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)が次のものから現在地を計算します:
• 走行距離、
• 走行方向(前進、後進)、
• 車両方向
組合せ位置決定は、毎秒約1回実施されます。
• 走行距離の計算
APSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)は、駆動されていないホイ一ルのリヤABSスピ一ド·センサ(B81、B82)のシグナルをABSコントロ一ル·ユニット(A2)を介して受信します。
このシグナルおよびメモリされているポジション·デ一タから走行距離が計算されます。
曲がった2つのポイント間の計算された走行距離と実際の走行距離との差は、タイヤ外周の自動的な再リセット(タイヤの摩耗のために必要)に利用されます。
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タイヤ交換後、ホイ一ルの再リセットを実施します。
• 走行方向の計算
走行方向(前進、後進)は、バック·アップ·ランプ·スイッチ(S19、S75)のシグナルから決定されます。
• 車両方向の計算
左/右リヤABSスピ一ド·センサ(B81、B82)のスピ一ド差、ヨ一·センサ(ジャイロ·センサ)のデ一タおよびGPSを用いて計算された現在地の順序からAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)で車両方向(東西南北)が計算されます。
基本現在地決定(組合せ位置決定)の位置測定の誤り
リバ一ス·ギヤに入れないでゆっくり後進すると、前進走行のように評価され、現在地決定の誤りになることがあります。
イグニッションをオンにしない状態でゆっくり走行したり、車両輸送をすると同様に現在地決定を誤らせることがあります。
誤って計算されたポジションはAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)でグロ一バル·ポジショニング·システム(GPS)のデ一タ受信時に自動的に補正されます。
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マップのサポ一トによる現在地決定(マップ·マッチング)
車両のポジションは、APSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)でCD-ROMのデ一タと常に比較されています。車両がCD-ROMマップのデジタル化された領域にあると、最大10までの代替レ一ンが計算されます。この際、一方通行、右左折禁止、道路階級などの特徴が考慮されます。
組合せ位置決定で計算された車両のポジションとCD-ROMのデジタル·マップ上の考えられるポジションとの比較を通してずれを補正することができます。
走行中に計算されたル一トからのずれがある場合は、必要に応じて基本現在地決定のポジションが補正されます。
マップのサポ一トによる現在地決定(マップ·マッチング)は、デジタル·マップ領域内でのみ可能です。
GPSサテライト現在地決定
グロ一バル·ポジショニング·システム(GPS)は、サテライトのサポ一トを受けた位置測定システムです。
異なった6つの地球周回軌道上に25個のサテライトがあります。GPS法は異なったサテライトから同期して送信されるシグナルの到達時間の差の測定をベ一スにしています。
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これらのシグナルは、GPSサテライトの時間、軌道およびアイデンティフィケ一ションのデ一タを含んでいます。
少なくとも4つのサテライトのデ一タがあると、レシ一バのポジションが計算できます。
GPS位置測定は特にデジタル·マップ領域外の走行および車両輸送(例えば貨物列車、フェリ一および牽引走行)後に欠くことができません。
GPSサテライトの送信されたデ一タ(現在地座標)は、GPSアンテナ(W35/W36)で受信、増幅されます。
受信されたデ一タは、GPSコントロ一ル·ユニットを介してAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)に伝達され、そこで車両のポジションが計算されます。
APSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)は、現在地座標およびその他の(CD-ROMのマップ·デ一タのような)インフォメ一ションとともに現在地を計算します。
GPS現在地座標は、常時現在地決定のサポ一トのために使われます。
GPSは、主として直進走行および出発地の決定に利用されます。
測定精度は約100 mまたはそれ以上です。
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GPSシグナル受信時の問題
GPSシグナルはGHz領域(マイクロウェ一ブ)にあり、シグナルが弱いので、次のように受信障害が起こることがあります
• 大気障害(天候、水蒸気)
• 建物の壁などのシグナルの反射による重複受信
• 密集地、トンネルなどによるシグナル遮蔽
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ホイ一ルの再リセット
タイヤのリセットを通してAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)は、タイヤの状態に関するデ一タを受信します。
タイヤの交換またはAPSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)の交換後は、ホイ一ルの再リセットが必要です。
このために、APSラジオ/ナビゲ一ション操作部(A9)のところで、またはハンド·ヘルド·テスタを用いて該当するタイヤ·モデル(例えば195/070/015)を入力します。
この他に、新品または中古のタイヤが装着されているかどうかのコ一ド入力が行われます。
新品のタイヤ: トレッドの溝の深さ7∼10 mm
中古のタイヤ: トレッドの溝の深さ3∼7 mm
中古のタイヤの直径は、その前にAPSラジオ/ナビゲ一ション操作部(A9)に入力される測定区間を通して計算されます。
APSナビゲ一ション·コンピュ一タ(A85)は、この測定区間上で(ABSコントロ一ル·ユニットを介して)ホイ一ル·スピ一ド·センサから送信される電気的なパルスをカウントします。測定区間の長さおよび電気的なパルスを通してタイヤの直径が計算されます。
継続的なタイヤの摩耗は、車両が計算より遅く曲がるべき道路に進入することが増えることによってAPSで検知されます。
このため、継続的なタイヤの摩耗は、スピ一ド·センサ·シグナルの評価時に自動的に考慮されます。
参照文書
- gf4230s4550a ホイ一ル·スピ一ド·センサの役割、構造、機能および配置
- gf8261s2003a ナビゲ一ションの機能
- gf8261s3012a 目的地案内の機能
- gf8261s4104a APSナビゲ一ション·コンピュ一タの配置、役割、構造および機能
- gf8261s4106a GPSアンテナの配置、役割、構造および機能