ワイヤレス統合の概要
ワイヤレス統合によって、無線データ・システム無線機 (A49/5) (アクセサリ) を車両エレクトロニクスに接続できるようになります。
タクシー運転者は、例えばタクシー配車センタと快適に通信できます。
ワイヤレス統合には以下の部分機能があります:
• 無線データ・システム無線機オン / オフの機能順序
• 故障検知の機能順序
無線データ・システム無線機の追加機能前提条件
• インストルメント・クラスタ (A1) のメニュー「設定」、「タクシー」、「適用:業務用」で、タクシー・モードを作動させていること
インストルメント・クラスタが機能のステータスをユーザ・インタフェース CAN (CAN HMI)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73) および車内 CAN (CAN B) を介して防弾仕様車用マルチファンクション・コントロール・ユニット (N26/9) に送信します。
無線データ・システム無線機オン / オフの機能順序
トランク・ルーム内のサイド・トリム左後ろに取り付けられている無線データ・システム無線機は、例えばタクシー配車センタとのワイヤレス接続を確立します。
操作は、左マルチファンクション・ステアリング・ホイール・ボタン群 (S110) および右マルチファンクション・ステアリング・ホイール・ボタン群 (S111) またはヘッド・ユニット (A26/17) のボタンで行います。
ヘッド・ユニットの「OK」ボタンを押すと、ヘッド・ユニットのボタンによる操作ができなくなります。
ステアリング・ホイール・エレクトロニクス (N135) はマルチファンクション・ステアリング・ホイール・ボタン群のコントロール・シグナルを直接読み取り、このシグナルをステアリング LIN (LIN E1)、ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット (N80)、シャーシ FlexRay (Flex E)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してマルチファンクション・コントロール・ユニットに送信します。
ヘッド・ユニットのボタンのコントロール・シグナルをヘッド・ユニットが直接読み取り、ユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してマルチファンクション・コントロール・ユニットに送信します。
マルチファンクション・コントロール・ユニットはコントロール・シグナルを受信すると、マルチファンクション CAN (CAN K) を介して無線データ・システム無線機を作動させ、ステータス・インフォメーションを車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN を介してインストルメント・クラスタおよびヘッド・ユニットに送信します。
ワイヤレス・ステータス・インフォメーションはインストルメント・クラスタのマルチファンクション・ディスプレイ (A1p13) およびオーディオ / COMAND 用ディスプレイ (A40/8) に表示されます。
ヘッド・ユニットは、テレマチック CAN (CAN A) を介してオーディオ / COMAND 用ディスプレイを作動させ、オーディオ / COMAND 用ディスプレイに表示するためのピクチャ・シグナルを低電圧ディファレンシャル・シグナル (LVDS) ケーブルを介してオーディオ / COMAND 用ディスプレイに送信します。
その代わりに、タクシー・モードをオフにしていなければ、セントラル・ロッキング・システム (ZV) をロック解除して無線データ・システム無線機を作動させることもできます。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットが、無線データ・システム無線機のオン / オフを切り換えるシグナルを車内 CAN を介して無線データ・システム無線機に送信します。
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、ステータス「ZV ロック解除」を、車内 CAN を介してマルチファンクション・コントロール・ユニットに送信し、これを受けてマルチファンクション・コントロール・ユニットがマルチファンクション CAN を介して無線データ・システム無線機を作動させます。
無線データ・システム無線機をオフにするには、ミュート機能ボタン (S111s6) を 10 秒以上押すか、インストルメント・クラスタでメニュー「ワイヤレス」の選択を解除します。
ステアリング・ホイール・エレクトロニクスがミュート機能ボタンのコントロール・シグナルを直接読み取り、ステアリング LIN、ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット、シャーシ FlexRay、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してマルチファンクション・コントロール・ユニットに送信します。
インストルメント・クラスタはメニュー「ワイヤレス」のステータスを、ユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してマルチファンクション・コントロール・ユニットに送信します。
無線データ・システム無線機をオフにすると、ピーピー音が 3 回鳴ります。そのために、インストルメント・クラスタがインストルメント・クラスタ・スピーカ (H4/61) を直接制御します。
インストルメント・クラスタのマルチファンクション・ディスプレイに、メッセージ「ワイヤレスを + でロード」が表示されます。
ZV をワイヤレスでロックすると、マルチファンクション・コントロール・ユニットが、プログラミング可能時間 (標準 30 分) の経過後、無線データ・システム無線機を自動的にオフにします。
無線データ・システム無線機をミュート機能ボタンで手動でオフにすると、ZV のロック解除によって、またはターミナル 15C をオンにして作動できなくなります。この場合には、マルチファンクション・ステアリング・ホイール・ボタン群またはヘッド・ユニットの「+」ボタンを押すか、ワイヤレス・ヘルプ・コールでエマージェンシ・アラームを鳴らしてのみ、無線データ・システム無線機を作動できます。
故障検知の機能順序
マルチファンクション・コントロール・ユニットは常に、無線データ・システム無線機のステータスを照会しています。無線データ・システム無線機が連続 50 回の照会に (例えば内部過負荷などの理由により) 許容時間内に応答しなければ、無線データ・システム無線機が約 5 秒間、電源から切り離されます。この「パワー・オフ・リセット」により、無線データ・システム無線機は再び正常に機能している状態に戻ります。「パワー・オフ・リセット」を通知するため、インストルメント・クラスタ・スピーカからピーピー音が 5 回鳴ります。
マルチファンクション・コントロール・ユニットは、場合によってまだ開いているインストルメント・クラスタとのダイアログを終了します。約 5 秒後、無線データ・システム無線機が再び電圧を供給され、ステータス照会を受信します。
マルチファンクション・コントロール・ユニットはワイヤレス・ステータス・インフォメーションを車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN を介してインストルメント・クラスタに送信します。
インストルメント・クラスタはインストルメント・クラスタ・スピーカを直接制御します。
参照文書
- gf8225p9890rf タクシー / レンタカーのシステム構成部品の一覧表