P46.15-2584-79
A1 | インストルメント・クラスタ | N80 | ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニット | |
A26/17 | ヘッド・ユニット | S22 | 左フロント・シート調整スイッチ群 | |
A85 | 左フロント・ドア・ロック | S22s7 | 左フロント・メモリ機能スイッチ | |
A85s1 | 左フロント・ドア・ロータリ・スイッチ | S22s8 | 左フロント・メモリ・スイッチ1 | |
H4/61 | インストルメント・クラスタ・スピーカ | S22s9 | 左フロント・メモリ・スイッチ 2 | |
M20/1 | ステアリング・コラム前後調整モータ | S22s10 | 左フロント・メモリ・スイッチ 3 | |
M20/1b1 | 前後ステアリング・コラム・スピード・センサ | S59 | ステアリング・コラム調整スイッチ (ステアリング・ホイール・ヒータ (コード 443) 非装備) | |
M20/2 | ステアリング・コラム上下調整モータ | S59/1 | ステアリング・コラム調整およびステアリング・ホイール・ヒータ・スイッチ (ステアリング・ホイール・ヒータ (コード 443) 装備) | |
M20/2b1 | 上下ステアリング・コラム・スピード・センサ | S59/1s1 | ステアリング・コラム調整スイッチ (ステアリング・ホイール・ヒータ (コード 443) 装備) | |
N2/10 | 補助レストレイン・システム・コントロール・ユニット | CAN B | 車内 CAN | |
N32/1 | 運転席コントロール・ユニット | CAN HMI | ユーザ・インタフェース CAN | |
N69/1 | 左フロント・ドア・コントロール・ユニット | Flex E | シャーシ FlexRay | |
N73 | エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット | LIN B5 | 左フロント・ドア LIN |
機能前提条件の概要
• ステアリング・コラムは初期化されている
エレクトロニック・ステアリング・コラム調整 (ELE) の概要
ステアリング・コラム調整 / メモリ機能によって、ステアリング・コラムをさまざまなポジションに調整し、メモリすることができます。イージー・エントリ機能によって、運転者は車両から快適に乗降することができます。その際、乗降の前にステアリング・コラムが上方に移動します。ステアリング・コラムの調整およびステアリング・コラムの現在ポジションの保存は、運転席シート・コントロール・ユニットによって行われます。
この ELE 機能には以下の部分機能があります :
• 初期化の機能順序
• ステアリング・コラム調整 / メモリの機能順序
• ステアリング・コラム調整イージー・エントリの機能順序
初期化の機能順序
初期化は、ステアリング・コラムの現在のポジションと、運転席シート・コントロール・ユニットによって検出されたステアリング・コラムのポジションを割り当てるための基準となります。初期化は運転開始時または初期設定解除状態のときに実行しなければなりません。このためには、前および上の機械的ストッパを動かす必要があります。運転開始時に、ダイアグノシス・テスタで初期化を実行します。初期設定解除後の初期化は、設定機能から実行することができます。このためにはステアリング・コラム調整スイッチを、機械的ストッパに到達後さらに 250 ミリ秒間押し続けます。
ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニットはステアリング・コラム調整スイッチのスイッチ・ポジションを直接読み取り、これをシャーシ FlexRay、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を経由して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。運転席シート・コントロール・ユニットは該当するステアリング・コラム調整モータを直接制御し、その際それぞれのステアリング・コラム・ホール・センサのシグナルを直接読み取り、評価します。初期化が無事に行われると、運転席シート・コントロール・ユニットが該当するステアリング・コラム調整モータの作動を停止させます。初期化により、運転席シート・コントロール・ユニット内のポジション・カウンタがゼロにセットされます。ステアリング・コラム調整時に運転席コントロール・ユニットは、スピード・センサ・シグナル数によりステアリング・コラムのアジャストメント・レンジを決定します。
ステアリング・コラム調整 / メモリの機能順序
ステアリング・コラム調整 / メモリ機能によって、ステアリング・コラムをさまざまなポジションに調整し、メモリすることができます。
ステアリング・コラム調整 / メモリ機能には以下の部分機能があります :
• ステアリング・コラム調整の機能順序
• ステアリング・コラム・ポジション・メモリの機能順序
• ステアリング・コラムのメモリされたポジション呼出しの機能順序
ステアリング・コラム調整の機能順序
ステアリング・コラム調整スイッチを操作することによって、ステアリング・コラムが調整されます。ステアリング・コラム・チューブ・モジュール・コントロール・ユニットはステアリング・コラム調整スイッチのスイッチ・ポジションを直接読み取り、これをシャーシ FlexRay、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を経由して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。運転席シート・コントロール・ユニットは該当するステアリング・コラム調整モータを直接制御し、その際それぞれのステアリング・コラム・ホール・センサのシグナルを直接読み取り、評価します。制御はステアリング・コラム調整スイッチが操作され続けている間、あるいはエンド・ポジションに達するまで行われます。
ステアリング・コラム・ポジション・メモリの機能順序
ステアリング・コラムの現在のポジションは、運転席シートおよびドア・ミラーのポジションとともにメモリされます。メモリは左フロント・シート調整スイッチ群で行います。
それには、以下のような方法があります :
• 左フロント・メモリ機能スイッチを操作して、押し続け、その後左フロント・メモリ・スイッチを押します。
• 左フロント・メモリ機能スイッチを 100 ミリ秒以上操作して放し、その後 0.2 ~ 3 秒内に左フロント・メモリ・スイッチを押します。
左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・シート調整スイッチ群の該当するスイッチのステータスを左フロント・ドア LIN を介して読み取り、「メモリ・ポジション保存」要求を車内 CAN 経由で運転席シート・コントロール・ユニットに伝送します。運転席シート・コントロール・ユニットはステアリング・コラム・ホール・センサのシグナルをもとに、ステアリング・コラムの現在のポジションをメモリします。データ・セットを 3 つまでメモリすることができます。ステアリング・コラムのポジションが無事にメモリされた後、インストルメント・クラスタ・スピーカから確認音が出力されます。この要求は運転席コントロール・ユニットから車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN を経由してインストルメント・クラスタに送信され、これがインストルメント・クラスタ・スピーカを直接制御します。
ステアリング・コラムのメモリされたポジション呼出しの機能順序
メモリされたポジションを呼び出すには、必ず所定のメモリ・スイッチを、ステアリング・コラムがメモリされたポジションに達するまで押し続けてください。離すと、ただちに設定プロセスが中断されます。
左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・シート調整スイッチ群の該当するメモリ・スイッチのステータスを左フロント・ドア LIN を介して読み取り、「メモリ・ポジション保存」要求を車内 CAN 経由で運転席シート・コントロール・ユニットに伝送します。その結果、運転席シート・コントロール・ユニットは、ステアリング・コラムが保存された位置に達するまで、ステアリング・コラム調整モータを制御します。
ステアリング・コラム調整イージー・エントリの追加機能前提条件
• イージー・エントリ機能がヘッド・ユニットによってスタンバイ状態になっている
• 走行ポジションがメモリされている
ヘッド・ユニットはイージー・エントリ機能のステータスを、ユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN 経由で運転席コントロール・ユニットに送信します。
ステアリング・コラム調整イージー・エントリの機能順序
イージー・エントリ機能によって、運転者は車両から快適に乗降することができます。その際、乗降の前にステアリング・コラムが上方に移動します。イージー・エントリ機能は、ヘッド・ユニットのメニュー「車両設定」からスタンバイ / スタンバイ解除できます。
ステアリング・コラム調整イージー・エントリの機能には以下の部分機能があります :
• イージー・エントリ・ポジション移動の機能順序
• 走行ポジション移動の機能順序
• 繰返し防止の機能順序
• クラッシュ・アクティブ・イージー・エントリの機能順序
イージー・エントリ・ポジション移動の機能順序
イージー・エントリ・ポジションの移動は、以下のような状態へ移行した場合に作動します :
• ターミナル 15C のオフ
• ターミナル 15C のオフのときに運転席ドアを開ける
• ターミナル 15C のオンのときに運転席ドアを開ける
• ターミナル 15R のオンの時に運転席ドアを開ける
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、ターミナル 15 のターミナル・ステータスを、車内 CAN を介して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・ドア・ロックの左フロント・ドア・ロータリ・スイッチのステータスを直接読み取り、車内 CAN を介してこれを運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。ステアリング・コラムの現在のポジション (走行ポジション) を定義するために運転席コントロール・ユニットは、ステアリング・コラム上下スピード・センサのシグナルを直接読み取って評価します。運転席シート・コントロール・ユニットはすべての重要なインフォメーションを読み取り、走行ポジションを保存し、ステアリング・コラム上下調整モータを制御します。
走行ポジション移動の機能順序
以下のような状態へ移行した場合、ステアリング・コラムの走行ポジションが移動します :
• ターミナル 15「オン」のときに運転席ドアが閉じる
• 運転席ドア閉のときに、ターミナル 30 からターミナル 15C に変更
• 運転席ドア閉のときに、ターミナル 15C からターミナル 15R に変更
• 運転席ドア閉のときに、ターミナル 15R からターミナル 15 オンに変更
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、ターミナル 15 のターミナル・ステータスを、車内 CAN を介して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・ドア・ロックの左フロント・ドア・ロータリ・スイッチのステータスを直接読み取り、車内 CAN を介してこれを運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。運転席シート・コントロール・ユニットはすべての重要なインフォメーションを読み取り、メモリされているデータに応じてステアリング・コラム「高 / 低」調整モータを制御します。
イージー・エントリ・ポジション移動機能または走行ポジション移動機能は、以下の条件に該当する場合中断されます :
• アンダ・ボルテージまたはオーバ・ボルテージ
• ステアリング・コラム調整スイッチにより手動で調整要求
• メモリ調整要求
• ターミナル 15 と相反するターミナルへの移行または運転席ドアのステータス変更
• ステアリング・コラム高および低スピード・センサの故障
繰返し防止の機能順序
乗降ポジションおよび走行ポジション移動機能のオン・オフを繰り返してステアリング・コラム「高 / 低」調整モータに負荷がかかり過ぎるのを防ぐため、調整サイクル数は 5 つ以内に制限されます。エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットがターミナル・ステータス「ターミナル 15R」を送信する、または左フロント・ドア・コントロール・ユニットが「運転席ドア開」あるいは「運転席ドア閉」ステータスを送信すると、ただちに設定サイクルの回数がリセットされます。
クラッシュ・アクティブ・イージー・エントリの機能順序
事故後に下車する運転者の、または車両から運転者を救出する応急手当者の負担を軽減するために、衝突事故が発生後の以下の処置の際に、ステアリング・コラムは自動的に上方の定められたポジションに調整されます。
• 運転席ドアを開く
• ターミナル 15C のオフ
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットは、ターミナル 15 のターミナル・ステータスを、車内 CAN を介して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。左フロント・ドア・コントロール・ユニットは、左フロント・ドア・ロックの左フロント・ドア・ロータリ・スイッチのステータスを直接読み取り、車内 CAN を介してこれを運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。補助レストレイント・システム・コントロール・ユニットは、クラッシュ・シグナルを、ユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を経由して運転席シート・コントロール・ユニットに送信します。その後、運転席シート・コントロール・ユニットはステアリング・コラム「高 / 低」調整モータを直接制御します。
参照文書
- gf9129p9992rf パワーシートのシステム構成部品の一覧表