はじめに
この導入インフォメーションでは、新型GLC F-CELLモデル253の技術的ハイライトをご紹介します。特にサービス、修理およびアフタセールスに関する情報をお知らせします。既存のメルセデス・ベンツモデルに関する知識をお持ちであることが前提となります。
この手引き用情報の内容的な重点は、新しく変更されたユニットおよびシステムを紹介することにあります。
この導入インフォメーションは、技術的問題の修理やダイアグノシス用に作成されたものではありません。これに関する詳細は、ワークショップインフォメーションシステム (WIS) に記載されています。これは随時、更新されています。ここに保存されている情報は、常に車両の最新ステータスに対応しています。
本導入インフォメーションは、新型GLC F-CELLモデル253に関して最初にお届けするインフォメーションです。手引き用情報の内容に手を入れることはありません。補足版は、予定されていません。
変更事項および新規事項は、WISの該当する種類の文献に公表されます。
この導入インフォメーションに記載されている情報は、2018年8月の編集時点のものです。そのため、実際の標準仕様とは異なる場合があります。
はじめに
フューエルセル技術は、ダイムラーの駆動コンセプトに不可欠な構成要素です。長い走行可能距離、スピーディな補充、そして乗用車からシティバスまで幅広く使用が可能、といった利点があるからです。2018年、メルセデス・ベンツGLCをベースとした新しい世代の車両、GLC F-CELLモデル253がスタートします。メルセデス・ベンツはダイムラー有資格者ネットワークのパートナーたちと共同で、コンパクトかつ新しい燃料電池システムを初めて標準型のエンジンルームに合わせて開発しました。炭素繊維で強化された2個の水素タンクは、車両フロアに取り付けられており、4.4 kgの水素が入ります。全世界で標準化された700 barタンク技術により、GLC F-CELLモデル253は、水素ステーションでわずか3分以内にタンク全量を充填できます。つまり、充填にかかる時間は内燃エンジン搭載車の給油にかかる時間と変わりません。
フューエルセル装備車の新しい点は、リチウムイオンバッテリの補助的な使用が可能なことです。高出力の高電圧バッテリはGLC F-CELLモデル253の後部に取り付けられており、全容量は約13.3 kWhです。高電圧バッテリのおかげで、GLC F-CELLモデル253はバッテリのみで最大50 kmの電気走行が可能です。このバッテリは、家庭用ソケット、メルセデス・ベンツ充電ボックスまたは公共の充電ステーションで充電できます。
フューエルセルとプラグインバッテリが組み合わされたことにより、水素ステーションのインフラストラクチャ整備は理想的な方法で徐々に進められています。革新的なプラグインフューエルセルドライブは、排気ガスゼロを目指す2つの技術の利点を組み合わせたものです。予測運転モードにより、各作動状況で2つのエネルギ源を最適に利用できます。例えば、システムは、ブレーキ時および惰走モード時にエネルギを回収して高電圧バッテリに蓄える回生機能を利用することができます。GLC F-CELLモデル253が達成した総走行可能距離(コンバインド)は、約470 kmにまでおよびます (NEDC)。
参照文書
- sn0000p000102d 車両全体
- sn0000p008001d 運用戦略
- sn0000p008002d サスペンション
- sn0000p008003d インフォメーション/マルチメディア/コミュニケーションシステム
- sn0000p008005d コンフォートシステム
- sn0000p008006d 乗員保護
- sn0000p008007d ドライバアシスタントシステム
- sn0000p008008d メンテナンス戦略
- sn0000p008010d ボディ
- sn0000p008011a スペシャルツールの一覧
- sn0000p008012d ネットワーク化、車両電源回路
- sn0000p008013d ドライブ
- sn0000p008014b ワークショップ機器
- sn0000p008015d 電気システム
- sn0000p300301d モデル一覧
- sn0001p000001d サービスインフォメーション
- sn0010p001002d テクニカル・データ
- sn0800p000105d 操作コンセプトおよび表示コンセプト
- sn2000p001001d 冷却システム
- sn4760p000001d フューエルシステム