保護範囲
保護装備は、高電圧車両電源回路の状態がはっきりとは確認できない車両(例えば事故車両)での作業において、潜在的な危険から身を守るためのものです。
潜在的な危険には、以下のものがあります:
• 電気ショックによる電気的危険(例えば接触保護が不完全になっている場合)。
• ショート時のアーク放電またはプラグコネクタの引抜きによる熱的危険。
• 液状媒体の流出による化学的危険(例えば高電圧バッテリが機械的に損傷している場合の電解液)。
1 | ベンチレーション穴なし電気技術者用保護ヘルメット |
2 | 顔面プロテクタ/保護眼鏡 |
3 | 保護手袋 |
4 | クラス2のアークフラッシュ防護コート |
P54.00-A005-80
保護手袋 (3) に関する要求事項と規格
それぞれの国の法律を順守してください。
• 耐電圧性が最低でも1,000 V AC/1,500 V DC(車両の最大電圧は750 V DC(2014年現在))。
• DIN EN 60903:2012 第5.8.2章に準拠した熱保護効果が証明されること。
• 酸とオイルに対する耐久性。
上記の要求事項は十分なものと認められます。これによって熱に対する耐久性も得られるためです。
欧州においては、保護手袋 (3) は規格DIN EN/IEC 60903の保護等級0(R(酸 + オイル + オゾン)+ C(低温))に適合していなければなりません。
クラス2のアークフラッシュ防護コート (4) および顔面プロテクタ/保護眼鏡 (2) とベンチレーション穴なし電気技術者用保護ヘルメット (1) に関する要求事項および規格
それぞれの国の法律を順守してください。
• クラス2 (4) のアークフラッシュ防護コートには、欧州規格ISO 11612の要求事項が適用されます。
• 顔面プロテクタ/保護眼鏡 (2) には、欧州規格166の要求事項が適用されます。
顔面プロテクタ/保護眼鏡 (2) とベンチレーション穴なし電気技術者用保護ヘルメット (1) は、欧州規格397および50365-2002-11に準拠して、任意で着用されます。
使用
• 手動作動解除。
• 事故車両の初期診断。
• 機械的に損傷した高電圧バッテリの取り扱い(取り外し、評価、安全容器での保管)。
調達
各国の要求事項に基づき、該当する従業員のために各人のサイズに合った、上記規格または保護範囲に準ずる市販の保護装備を提供してください。
綿のインナ付保護手袋 (3)、あるいは衛生面での理由から保護手袋に加えて綿素材の補助手袋を着用することを推奨します。
営業所およびメルセデス・ベンツ契約パートナーは、保護装備をメルセデス・ベンツパートナショップ(https://partner-shop.mbvd.de)において、オンライン注文できます。
営業所は、「PSAカタログ」にて承認されています。
点検
1 電気システムにおいて、電気システムを用いて、または電気システムの近くで安全に操作や作業を行うために規定されているすべてのツール、装備、保護装備や補助器具は、適切なものを、適切な状態に維持して、使用目的通りに使用しなければなりません。
2 保護手袋 (3) を使用する前には、毎回必ず裂け目、穴、すりへり、その他の損傷を目視点検してください。
3 保護手袋 (3) を使用する前には、毎回必ず空気を吹き入れたり、保護手袋 (3) を巻き上げるなどして(または空気式の手袋テスタを使用して)漏れ点検を行ってください。
4 メーカの規定にしたがって、その他の検査も行ってください。
マーク
保護手袋 (3) のカラーコード、保護等級および規格
保護手袋 (3):保護等級0のカラーコード、赤色(欧州規格60903に準拠)
3 | 保護手袋 |
A | 保護等級 |
B | DIN規格 |
C | シンボル:電圧下の作業に適切 |
P54.10-4194-80