機能前提条件の概要
• 過電圧または電圧不足はなし
• バッテリ電圧電装品カットオフ非作動
• それぞれの (各場所の) フロント・パワー・ウインドウ非作動
ヒータ付き左右ドア・ミラーの概要
左ドア・ミラー (M21/1) のミラー・ヒータ (M21/1r1) および右ドア・ミラー (M21/2) のミラー・ヒータ (M21/2r1) は、以下のように起動できます:
• プライオリティ 1:リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能を介して
• プライオリティ 2:プリ・クライメート・コントロール機能を介して (ヒータおよびベンチレーション・システムのリモート・アクティベーション (コード 577) 装備)
• プライオリティ 3:温度感応型制御を介して
同時に複数の要求があると、ミラー・ヒータは常に要求源に応じて最大限の制御能力で作動します。
左フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/1) は、左ドア・ミラーのミラー・ヒータを直接制御します。右フロント・ドア・コントロール・ユニット (N69/2) は、ミラー・ヒータ (右ドア・ミラー内) を直接制御します。
ヒータ付き左右ドア・ミラーの機能には、以下の部分機能があります:
• リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序
• プリ・クライメート・コントロール機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序 (ヒータおよびベンチレーション・システムのリモート・アクティベーション (コード 577) 装備)
• 温度感応型ミラー・ヒータの機能順序
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの追加機能前提条件
• ターミナル 15 「オン」
エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニット (N73) はターミナル 15 のターミナル・ステータスを車内 CAN (CAN B) を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序
リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能が作動すると、リヤ SAM コントロール・ユニット (N10/8) がステータス「リヤ・ウインドウ・デフォッガ作動」を車内 CAN を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。引き続き、左フロント・ドア・コントロール・ユニットは左ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御します。右フロント・ドア・コントロール・ユニットはこれに基づき、右ドア・ミラーのミラー・ヒータを始動させます。ミラー・ヒータは、要求を受信している間、100 % の出力で制御されます。リヤ・ウインドウ・デフォッガ機能をオフにすると、ミラー・ヒータもオフになります。
プリ・クライメート・コントロール機能がオンの場合のミラー・ヒータの機能順序 (ヒータおよびベンチレーション・システムのリモート・アクティベーション (コード 577) 装備)
プリ・クライメート・コントロール機能が作動すると、クライメート・コントロール・コントロール・ユニット (N22/1) は要求「ミラー・ヒータ・オン」を車内 CAN を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。引き続き、左フロント・ドア・コントロール・ユニットは左ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御します。右フロント・ドア・コントロール・ユニットはこれに基づき、右ドア・ミラーのミラー・ヒータを始動させます。ミラー・ヒータは、要求を受信している間、100 % の出力で制御されます。プリ・クライメート・コントロール機能をオフにすると、ミラー・ヒータもオフになります。
温度感応型ミラー・ヒータの追加機能前提条件
• シグナル「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」が送信されている
CDI コントロール・ユニット (N3/9) (ディーゼル・エンジン) または ME コントロール・ユニット (N3/10) (ガソリン・エンジン) は、シグナル「エンジン作動」または「ドライブ・トレイン・スタンバイ状態」をドライブ CAN (CAN C1)、ドライブ・トレイン・コントロール・ユニット (N127)、シャーシ FlexRay (Flex E)、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
温度感応型ミラー・ヒータの機能順序
ミラー・ヒータは以下の値に応じて作動します:
• 外気温度
• 露点温度
フロント・ドア・コントロール・ユニットは両方の値を比較し、外気温度よりも露点温度が 2 °C 以上低いときはミラー・ヒータをオンにします。
外気温度:
外気温度は外気温度センサ (B14) によって検知されます。フロント SAM コントロール・ユニット (N10/6) は外気温度センサのシグナルを直接読み取り、外気温度を算出し、これを車内 CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよびユーザ・インタフェース CAN (CAN HMI) を介してインストルメント・クラスタに送信します (A1)。インストルメント・クラスタは、車両スピードならびにエンジンの余熱を考慮して表示する外気温度を算出し、修正した外気温度値をユーザ・インタフェース CAN、エレクトロニック・イグニッション・スイッチ・コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
外気温度の値が異常な場合あるいは使用できない場合、ミラー・ヒータは継続してオンになります。
露点温度:
露点温度とは、外気中の水蒸気が凝結する温度のことです。ミラー・ガラスがくもることがあります。
露点温度を、補助機能付きレイン / ライト・センサ (B38/2) の湿度 / 温度センサ (B38/2b3) が検知します。補助機能付きレイン / ライト・センサは、露点温度をレイン / ライト・センサ LIN (LIN B16)、フロント SAM コントロール・ユニットおよび車内 CAN を介してクライメート・コントロール・コントロール・ユニットに送信します。クライメート・コントロール・コントロール・ユニットは露点温度を車内 CAN を介してフロント・ドア・コントロール・ユニットに送信します。
左フロント・ドア・コントロール・ユニットは左ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御し、右フロント・ドア・コントロール・ユニットは右ドア・ミラーのミラー・ヒータを制御します。
露点値が妥当でない場合あるいは使用できない場合は、代替値 13 °C (ダイアグノシス・テスタでプログラミング可能) が適用されます。
ミラー・ヒータはパルス変調 (PWM) され、つまり出力調整されて制御されます。
以下の表には、温度が低下している場合と上昇している場合とで、さまざまな温度範囲に対するミラー・ヒータの制御時間がリストアップされています。
温度が低下している場合の再スタートまたは温度範囲切換え | デフロスト・ステージ | 維持段階 | ||
温度範囲 | 継続時間 | PWM 値 | 継続時間 | PWM 値 |
5 °C 以上 | 2 分 | 100 % | 温度感応型 | 30 % |
5 ~ -5 °C | 5 分 | 100 % | 温度感応型 | 70 % |
-5 °C 未満 | 10 分 | 100 % | 温度感応型 | 100 % |
温度が上昇している場合の温度範囲切換え | デフロスト・ステージ | 維持段階 | ||
温度範囲 | 継続時間 | PWM 値 | 継続時間 | PWM 値 |
-2 °C 未満 | 10 分 | 100 % | 温度感応型 | 100 % |
-2 ~ 8 °C | 5 分 | 100 % | 温度感応型 | 70 % |
8 °C 以上 | 2 分 | 100 % | 温度感応型 | 30 % |
ミラー・ヒータは以下の場合に作動停止します:
• 外気温度が露点温度 +5 °C 以上 (ダイアグノシス・テスタによりプログラミング可能)
• 外気温度が 18 °C 以上
参照文書
- gf8879p9996fg 電動ミラーのシステム構成部品の一覧表